好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Severin Browne

近畿地方の梅雨明けは大幅に遅れています。気象庁の3ヵ月予報では8月は雨が多く気温が低め、冷夏になる恐れもあるとか。過ごしやすくて良いという声も多々あるようですが、冷たい夏は景気の動向を左右しかねません。これからでも遅くないので、ぜひ太平洋高気圧にきばってもらって、猛暑や酷暑までは望まないもののせめて平年並みの夏に向かってもらいたいものです。
気候が不順と言っても今のところ夏の暑さが影を潜めているわけではありません。うだるような感覚はあまり覚えないものの、じめじめ蒸し蒸しの毎日です。
何か涼を取れるものはないかと思いめぐらしていると、この季節は爽やかな音楽が一番。ウエスト・コースト・サウンドが似合います。
今回ご登場を願うのはセヴリン・ブラウン。ジャクスン・ブラウンの弟さんです。その彼が1973年に発表した1stアルバム『SEVERIN BROWNE』。ウエスト・コースト・サウンドなどと紹介してしまいましたが、モータウンからのリリースが手伝ってかフリー・ソウル風な雰囲気が話題になった楽曲があり、兄とはひと味違います。

セヴリン・ブラウンは父親が軍関係の仕事をしていたことにより、1949年にドイツのフランクフルトに生まれました。ジャクソンとは1歳違いの年子ということになります。
セヴリンが音楽界と正式に関わりを持ち始めたのは1971年。モータウン・レコード傘下の音楽出版社とソング・ライターとして契約を結んだのです。その頃モータウンは創業の地デトロイトからロスアンジェルスに本拠を移し始め、白人のリスナー獲得への動きを見せていました。もともとモータウンは創業者のベリー・ゴーディ・ジュニア曰く、「黒人向けのR&Bではなく、白人層にも自分たちの音楽の良さを理解して欲しい」という思いで会社を設立したとのことで、誰にでも聴きやすいサウンドが特徴のひとつでした。こうしてモータウンは人種や聴き手の生活環境とは関係なく支持を高めて行きましたが、それ故白人迎合主義と揶揄されていたこともあります。
そのモータウンは1970年代になると白人アーティストとも次々と契約していきました。白人ロック・バンドのレア・アースは1970年に「Get Ready」(1969年発表の同名アルバムにはデイヴ・メイソンの「Feelin' Alright」も収録)の大ヒットを放ちました。セヴリン・ブラウンがモータウンからデヴューしたのもその流れの一貫でしょう。なお、モータウンの白人マーケットを意識した戦略は80年代になっても続き、シャリーンという女性シンガーが1976年にリリースした「I've never been to me(愛はかげろうの中に)」という曲が、1982年に再発されて全英1位、全米3位に輝いています。

セヴェリン・ブラウンセヴェリン・ブラウン
(2007/06/20)
セヴェリン・ブラウン

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1. Stay
2. Darling Christina
3. Snow Flakes
4. Raggedy Ann & Me
5. Skip Tune
6. Sister
7. Not Quite Time
8. There's A Lot To Be Said
9. Just A Matter Of Time
10. The All-American Boy And His Dog

セヴリン・ブラウンの声は優しく繊細。歌い方はともすれば一本調子になりがちなジャクソン・ブラウンと比べて伸びやかな印象を受けます。曲調もメロディアスで甘さを備えており、個性の違いが明白に感じられました。

フリー・ソウル風の雰囲気が醸し出された曲、「Stay」。どことなくジェシ・コリン・ヤングを彷彿させるかのようです。


STAY
ベイビー 君が微笑みかけてくれる時
心の内側にあるものすべてが俺をワイルドにぶっとばす
俺はおかしな雀だった
でも世界は俺が飛ぶにはあまりに狭かった

とどまりなよ 俺と一緒にいてくれないか
とどまりなよ 俺と一緒にいてくれないか
俺は君をあちこちで楽しませたいんだ
君がはく寝室のスリッパを降ろしたいのさ
俺は君をそこで楽しませたいんだ

さてベイビー 参考になるよ
俺たちの思いを示させようと何時間も座っていられること
他人とともに危険に晒されることはとても辛い
でも、これはママのクッキング・ショーなんかじゃない

とどまりなよ 俺と一緒にいてくれないか
とどまりなよ 俺と一緒にいてくれないか
俺は君をあちこちで楽しませたいんだ
君がはく寝室のスリッパを降ろしたいのさ
俺は君をそこで楽しませたいんだ


セヴリン・ブラウンの優しさが滲み出るような「Snow Flakes」。こういう楽曲を聴いていると、兄ジャクソンよりもむしろジェームズ・テイラーを連想させます。


さらに2曲お聴きください。まず、効果的なシンセサイザーの音とスヌーキー・ピートのペダル・スティール・ギターがフィーチャーされた「Darling Christina」。クレジットはありませんが、兄ジャクソンとリンダ・ロンシュタット、それにJ.D.サウザーまでもがバック・ヴォーカルで参加していたとの噂があります。


もう1曲は涙を誘うような感動的なバラード、「Sister」。


最近のステージの映像がYouTubeにありました。兄ジャクソンとはだいぶ雰囲気が違いますね。もっとも、彼にすれば比較されてうんざりしているかもしれません。


昔から男の兄弟は口をきかないほど仲が悪いと言われております。JTとリヴィングストン・テイラーはステージで共演することもあるので、まずまず良好ではないでしょうか。ジャクソンとセヴリンのブラウン兄弟も一緒にステージに上がったことがあると聞きました。ともあれ、最悪の状況ではないと察せられます。

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コメント

東京は今日あたりは梅雨明けの夏本番を思わせる晴天で、幾分スカッとした気候。
つい数日前までは、梅雨明け宣言を早まったかと思わせる天気続きでした。暑いのは苦手ですが、やはり夏は夏らしくないといけませんね。

いや、はじめて耳にしましたが、ひと味も二味も違いますね、兄とは。
歌声は伸びやかそしてとても優しく響いてきますね。おっしゃるようにジェームズ・テイラーを連想させられます。70年代モータウン・サウンドについても認識を新たにしました。

冒頭の「STAY」は兄がステージの最後に演奏する「THE LOAD OUT~STAY」の元ネタなんですか?
bob様、コメントありがとうございます。
京都は今日も断続的に激しい雨が降る梅雨空が続いています。週間天気予報によると梅雨明けは8月にずれ込む見込みとか。このままでは体調も悪くなりそうです。
セヴリン・ブラウンの「Stay」は彼のオリジナル曲です。ジャクソン・ブラウンの「Stay」はもともとR&B/ドゥーワップのグループ、モーリス・ウィリアムス&ザ・ゾディアックスがヒットさせた曲で、1960年に全米1位を獲得しています。ジャクソン・ブラウンの他に、ザ・フォー・シズンズ、ザ・ホリーズ、アンドリュー・ゴールド、シンディ・ローパーなどがカヴァーしていました。
Backstreets 様

こんばんは。
このアルバムはLP時代からの愛聴盤で、CD化されたときは非常にうれしかったのを覚えています。
音楽的なセンスは、兄ジャクソンを上回っていると言っても過言ではないと思いますが、メローな曲作りが逆に災いしてか一般的な人気を得ることができなかったのが残念です。
おやぢ様、コメントありがとうございます。
確かに音楽的なセンスや幅の広さはセヴリン・ブラウンのほうが上回っているかもしれませんね。兄ジャクソン・ブラウンのように聴く者の人生をも変えてしまうといったタイプのシンガーではなく、ポップで聴きやすいが故にリスナーの心を捕らえることが出来なかったのかもしれません。でも、今も元気に活動していることは嬉しい限りです。
このアルバム、自分も学生時代に買って、愛聴盤でした。ずいぶん聴いていませんでしたが、私も同じライブの映像を見つけ、以前ブログで取り上げましたが、backstreetsさんのように詳細な解説はできませんでした。

先に有名になった兄がいると弟はつらいですね。どうしても比較されてしまいますので・・・・。この方しかり、リヴィングストン・テイラーしかり・・・。

takaboh様、コメントありがとうございます。
セヴリン・ブラウンが現在も地道に活動し続けているのは嬉しい限りです。
私にも少し年の離れた兄がおりますので、セヴリンやLIVの気持ちがよく分かります。

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