好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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The Esso Trinidad Steel Band

近畿地方はまだ梅雨明けせず、鬱陶しい日々が続いております。こういう時は陽気で目の覚めるような音楽を聴くのが一番。不快な気分を吹っ飛ばすことにしました。
今回取り上げるのはエッソ・トリニダード・スティール・バンドが1971年に発表した『THE ESSO TRINIDAD STEEL BAND』です。
スティール・バンドとはスティール・ドラムを中心として編成されたバンド。スティール・ドラムはトリニダード・トバゴではスティール・パンと呼ばれるのが一般的なようです。
イギリス統治下のトリニダード・トバゴではアフリカからの黒人奴隷の行動を制限するため、アフリカ伝来の舞踊や楽器の使用、神々への礼拝を禁止していました。その措置は19世紀に奴隷制度が廃止されても続き、黒人たちは音階のある打楽器バンブー・タンブーを発明して凌ぎますが、これもたちまち禁止の憂き目に遭います。時は流れて、1940年頃にウィンストン・スプリー・サイモンという人が海岸に打ち上げられていたドラム缶に着目しました。叩く場所によって音が違うことに気づいた彼が中心となって、ドラム缶を音階を持った打楽器へと発展させて行ったと言われています。
エッソ・トリニダード・スティール・バンドは「ESSO」の企業名を冠したバンド。総勢23人の大所帯とのこと。エッソの石油缶が叩くのに良質で最適であるという理由で使用していたらスポンサーに付いてくれたという逸話があります。

私が初めてスティール・ドラムの音を意識したのはスティーヴン・スティルスのファースト・ソロ・アルバム『Stephen Stills』(1970)に収録されていた「Love The One You're With」。この曲の中でスティルス自身が演奏する奇妙な響きが気になったのです。それから間もなく、今度はヴァン・ダイク・パークスのアルバム『Discover America 』(1972)でもこの音を耳にしました。実に心地よく音の余韻が心に残ったものです。
ヴァン・ダイク・パークスのセカンド・アルバム『Discover America』は南から北へと「アメリカ探し」の旅を続けることをテーマにしながらトリニダード・トバゴの音楽カリプソを紹介しようとしたアルバムです。イギリスから移住してきたピューリタンの視点ではなく、南アメリカからの影響を描こうとしたのでしょう。幼き頃よりカリプソに親しんできた ヴァン・ダイクはエッソ・トリニダード・スティール・バンドのアルバムをプロデュースしたのをきっかけとして自身のカリプソ集を制作しました。
ヴァン・ダイク・パークスの音楽に興味を持った私はやがてこのエッソ・トリニダード・スティール・バンドのアルバムに辿り着きます。南国の情熱と甘くまろやかな雰囲気。そこはかとなく漂う感傷的な切なさ。たちまちエッソ・トリニダード・スティール・バンドの織りなすサウンドに心を奪われました。

エッソ・トリニダード・スティール・バンド!エッソ・トリニダード・スティール・バンド!
(1998/11/26)
エッソ・トリニダード・スティール・バンド

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1. Apeman
2. If You Let Me Make Love To You Then Why Can't I Touch You?
3. Ride On Sammy
4. Simple Calypso
5. Cecilla
6. I Want You Back
7. Sabre Dance
8. Come To The Sunshne Erasmus B. Black
9. If I Had The Wings (Like A Dove)
10. Singer Man
11. Aquarium

それではアルバムからサイモン&ガーファンクルでお馴染みの「Cecilia」、アラム・ハチャトゥリアンのバレエ『ガイーヌ』の最終幕で用いられるあまりにも有名な楽曲「Sabre Dance(剣の舞)」の2曲をお聴きいただければ幸いです。




CECILIA
セシリア おまえは俺の心を傷つける
日ごとに俺の自信を揺り動かす
ああセシリア ひざまづいて頼んでいるんだ
どうか戻ってきて俺を喜ばせてくれ

セシリア おまえは俺の心を打ち砕く


続いてYouTubeからキンクスのカヴァー、「Apeman」(1970年リリースの『Lola versus Powerman and the Moneygoround, Part One』に収録)をお楽しみください。


最後にジャクソン5時代のマイケル・ジャクソンのヒット・ナンバー、「I Want You Back」(1969年リリースの『Diana Ross Presents the Jackson 5』に収録)でお開きしたいと思います。

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コメント

伊豆の伊東市役所に勤めていた友人の声かけで
10年ほど前に結成された伊東スパークスというスティール・パンの市民バンドがあります。
残念なことに友人は先年無くなりましたがバンドは元気に活動を続けています。繋がりをたぐると熱心な市民バンドがけっこう全国にあるものですね。頼もしい限りです。一度you tubeで見てもらえたらうれしいです。
miracle-mule様、コメントありがとうございます。
伊東スパークスの映像を拝見致しました。スティール・パンの演奏だと「Amazing grace」も「クリスマス・メドレー」も楽しい気分になり、別の味わいが出てきますね。

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