好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Mary Chapin Carpenter - SHOOTING STRAIGHT IN THE DARK

日本ではカントリー・ミュージックが好まれないのか、大型CDショップでも片隅に僅かばかりの在庫が並べられたコーナーが申し訳程度に設けられているのが現状です。独特の節回しが敬遠されるのでしょうか。このブログでもカントリーのアーティストを記事にするとアクセス数が激減しました。しかし、そんな状況にもめげずにカントリー・シンガーを取り上げます。
今回ご登場を願うのはメアリー・チェイピン・カーペンター。1958年2月21日に生まれた彼女はニュージャージー州のプリンストンの出身で、ワシントンD.C.で育ち、ロード・アイランド州のプロヴィデンにあるブラウン大学(アイヴィー・リーグ)で学んだ才媛です。ライフ誌の幹部だった父親の仕事の関係から1969年から1971年に掛けて日本に住んだ経験もありました。
少女時代は姉の影響もあり、ビートルズ、ママス&パパス、ジュディ・コリンズらに夢中になり、また、母親の持っていたウディ・ガスリーのレコードを聴いて興味を覚えていたそうです。その後、カントリー・ミュージックやブルー・グラスにも傾倒するようになり、大学へ進学するとバーやクラブでギターを持って歌い始めました。やがて、ギタリストのジョン・ジェニングスと知り合い、活動を共にするうちにCBSからオファーが舞い込み契約が成立。1987年に『HOMETOWN GIRL』というアルバムでデヴューします。自作の曲にトム・ウェイツの「Downtown Train」(オリジナルは1985年の『Rain Dogs』に収録)などのカヴァーを含めた構成で、カントリーというよりもフォークといったほうが似合う雰囲気が窺えました。このアルバムは芳しいセールスを上げることが出来ませんでしたが、1989年に発表された2nd、『STATE OF THE HEART』からは「Never Had It So Good」、「Quittin' Time」といった2曲のトップ10ヒット(U.S.カントリー・チャート)が生まれアカデミー・カントリー・ミュージックの最優秀新人女性アーティスト賞を獲得し、グラミー賞にもノミネートされるなどの注目を浴びます。
今回紹介する『SHOOTING STRAIGHT IN THE DARK』は1990年にリリースされた3rdアルバムです。

Shooting Straight in the DarkShooting Straight in the Dark
(2007/05/29)
Mary-Chapin Carpenter

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1. Going out Tonight
2. Right Now
3. The More Things Change
4. When She's Gone
5. Middle Ground
6. Can't Take Love for Granted
7. Down at the Twist and Shout
8. Halley Came to Jackson
9. What You Didn't Say
10. You Win Again
11. Moon and St. Christopher

このアルバムからも「You Win Again」、「Right Now」、「Down at the Twist and Shout」、「Going out Tonight」の4曲のヒットが飛び出し、ことに「Down at the Twist and Shout」は全米カントリー・チャートの2位まで駆け上がりました。
日本では地味な存在のカントリー・ミュージックですが、YouTubeにはふんだんに映像が投稿されています。まず、前述の「Going out Tonight」、一夜の恋のお相手となる男性を求めて週末のバーに繰り出す女性が描かれていました。ダイアン・キートン主演の映画『Looking for Mr. Goodbar(ミスター・グッドバーを探して)』(1977)をちょっぴり連想させるような内容です。



失恋がテーマの「Can't Take Love for Granted」。歌詞の中の「You can shoot straight in the dark(直訳すると闇の中で正直に喋りまくれるという意味でしょうか)」という一節がアルバムのタイトルになっています。


大ヒット曲「Down at the Twist and Shout」。これも失恋の歌ですが、メリーランド州のベテスタに実在する「Twist And Shout」というバーへの讃歌であり、同時にケイジャン・ミュージックへの讃歌でもあるそうです。


DOWN AT THE TWIST AND SHOUT
土曜の夜 月が昇ると
私はツイスト&シャウトに駆け込みたくなる
2ステップのパートナーを見つけ
ケイジャン・ビートにのって
気分が高まり 雰囲気に馴染めそう
広いダンス・フロアの真ん中で
あのフィドルを聴くとたまらない
今夜はルイジアナのバンドに合わせて踊るのよ

ニュー・オリンズには旅したことがないし
バイユーの流れに漂ったこともない
でもあの音楽をラジオで聴いて
いつか行きたいと心に誓ったの
ハイウェイ10でラフィエットを過ぎると
そこはバトン・ルージュ
私はあなたに悔いる思いの手紙を送るのを忘れないわ
だって私はもう戻らないから

名物はアリゲーターのスープとナマズのパイ
今夜はメキシコ湾の嵐が町の中に吹き込む
デルタの生活 それはショーのように楽しい
風が吹くたびにハリケーン・パーティー
でもここ北部は冷たい雨
今日の私の憂さは晴れそうもない
でも新聞が町に美しい太陽がやって来ると言うなら別
さあベイビー 行かなくては

ママもパパも妹も連れておいで
音楽も部屋もたくさんあるわ
1910年のワルツが奏でられると
少し若返った気がするはずよ
ロックン・ロールで踊りを憶え
ドはドでスウィングを学んだあなた
フェイドードー(ケイジャン・ミュージックのダンス・パーティー)で
愛を知るの
心地よいジョリー・ブロン(最もポピュラーなケイジャン・ソング)を聴きながら

1910年に出現したハレー彗星のことを歌にした「Halley Came to Jackson」。複雑な思いが込められたラヴ・ソング中心のアルバムの中の一服の清涼剤と言ったところでしょうか。


「ベイビー、またあなたの勝ちね」と歌われる「You Win Again」も失恋の歌。貼り付け無効らしいので下記のURLをクリックしてください。
http://www.youtube.com/watch?v=W0DaALgV_pk

ショーン・コルヴィンとのデュエットが聴ける「Moon and St. Christopher」。


カントリー・シンガーとしての地位を確立したメアリー・チェイピン・カーペンターですが、彼女の歌にはそれほどカントリーの色合いが濃く感じ取れません。個人的にはエミルー・ハリス、ショーン・コルヴィン、ルシンダ・ウィリアムスらと同様、カントリー、フォーク、ロックの要素を持ったシンガーであると思います。それ故、カントリーという枠に捕われることなく、先入観を捨てて彼女が紡ぎ出す音楽を聴いていただければ幸いです。

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コメント

この人って色んな意味で地味ですからねぇ(笑)
おっしゃるとおり、カントリー歌手としてではなく、カントリーのスタイルを使うシンガーソングライターとして扱うのがいいのでしょうね。この人の歌唱ってそれほど Twangy じゃないし、曲もカントリーラジオには無縁な Subtlety まで感じさせるのですが、敢えてカントリーマーケットで勝負して成功したのはすごい事だと思います。近年のLucinda Williamsのように、カレッジマーケットやアダルトオリエンテッドロック方面を意識したアプローチも出来たはずでからね。 

同じ位置づけが出来そうなところで Maria McKee などもいるのですが、お好きですか?
彼女の場合は声自体にものすごいインパクトがありますが。    
Trot様、コメントありがとうございます。
メアリー・チェイピン・カーペンター自身はもともとシンガー・ソング・ライターとしての意識しかなかったものの、カントリーのマーケットで売り出したいというCBS側の意向が反映されたようですね。枠に捕われない彼女の音楽性はナッシュヴィルで制作されたカントリーとひと味違うといったところでしょうか。
マリア・マッキーはローン・ジャスティスの頃から次代の歌姫として注目されていましたが伸び悩み、正当な評価がなされないままのようです。カントリー・ロックの範疇に入れられていますが、様々な音楽の要素が垣間みられます。ラヴのメンバーだった兄ブライアン・マクリーンの影響もあるのでしょう。熱唱型ですが、澄んだ声を持っており、その対比が魅力的でした。
昔からカントリーは好きで、Lone Justice の一枚目やMcKee のソロの最初の2枚あたりももちろん大好きなのですが、一番好きなのはロック色の一番強かった「Life Is Sweet」なんですよね。 彼女のショーは何度か見ていますが、「よく使われる言葉だけど、天才ってこういう人の事をいうんだなぁ」と毎回思います。 結局大ヒットしたのって「Show Me Heaven」だけなんですよね(それもUKだけ)。

アクセス数も大切ですが、是非是非またカントリー系を取り上げてやってください。 楽しみに待ってます。 
Trot様、再びコメントありがとうございます。
マリア・マッキーは本国アメリカよりもイギリスを始めとするヨーロッパのほうが人気が高いようですね。「Live In Hamburg」や「Live At The BBC」というライヴ盤もリリースされていました。
カントリー・ロックをこれからも取り上げて行きたいのですが、日頃から少ないアクセス数がさらに減少の一途を辿るのがいかんともし難いところです。イーグルスの楽曲あたりなら少しは回復が期待できるのですがねぇ。
Backstreetsさん、今晩は♪
初めて聴くシンガーですが、なかなかええんちゃいます?
何となく、カーリー・サイモンを思い出すような声ですね。
私は、カントリーでは、エミルー・ハリス、ドリー・パートンなんか好きです。
男では、私も持っている「オベーション」のギターを弾いていて、昔、“グレン・キャンベル・モデル”なんちゅうのもあったグレン・キャンベルも好きですね。
私なんか、アクセス数は異常に少ないですから、一切無視。自分の書きたい事を書く・・・それのみです。
逆に、自分が好きで、誰も書いていないようなミュージシャンの記事に出会った時は、「来た~!」という感じで嬉しいです。
Toshinosuke(たそがれの法善寺横丁)様、コメントありがとうございます。
私はギターのことはよく分からないのですが、ボディにグラス・ファイバーを使ったオベーションというギターが流行ったのはよく憶えています。木製と比べて音質はかなり違うものなんでしょうか。
リンダ・ロンシュタット、エミルー・ハリス、ドリー・パートンの共演盤についてもこのブログで取り上げておりますので、そちらのほうもご覧くだされば幸いです。
ご無沙汰しております。
小生、カントリーはそれ程明るい方ではないのですが、最近ハマってます。限られたお金で多くのカントリーに接したく、レンタル屋さんに行っても、無いですね~。
チャック・ベリーなんか、どう聴いても、R&Bやゴスペルよりカントリー(ヒルビリー?)の影響大。我が国でももっと、カントリーは認知されて然るべきと、ビギナーながら、怒ってます。
色々と、お教えください。
Substitute様、コメントありがとうございます。
アメリカ人のロック・アーティストがカントリー・ロックに走ったのは、新しいものだけに価値を求めるのではなく、ルーツ・ミュージックに人間としての生き方を学べる何かがあることを見いだそうとした心の動きからだと言われております。日本人であってもカントリーにはまるとなかなか抜けきれません。私もそれほどカントリーには詳しくないのですが、もっと認知してほしい音楽であると思います。

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