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Cass Elliot - BUBBLE GAM, LEMONADE & SOMETHING FOR MAMA

前々回の記事でママ・キャスことキャス・エリオットのシンガーとしての魅力に溢れたファースト・ソロ・アルバムを紹介しました。ジョン・サイモンをプロデューサーに迎えてのヴァラエティに富み、かつ実験的な試みがなされた意欲作でしたが、芳しいセールスを上げることが出来なかったのです。所属のダンヒル・レコードは彼女の持つ天真爛漫なキャラクターをもとにしたポップス路線に転向することを要請し、エリオットもそれを受け入れてセカンド・アルバムが制作されることになりました。

バブル・ガム、レモネード&・・・サムシング・フォー・ママ+1バブル・ガム、レモネード&・・・サムシング・フォー・ママ+1
(2002/05/29)
ママ・キャス

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1. It's Getting Better
2. Blow Me a Kiss
3. Sour Grapes
4. Easy Come, Easy Go
5. I Can Dream, Can't I
6. Welcome to the World
7. Lady Love
8. He's a Runner
9. Move in a Little Closer, Baby
10. When I Just Wear My Smile
11. Who's to Blame
12. Make Your Own Kind of Music

いかにも愛と平和を伝える「Fat Angel(太った天使)」というイメージがアルバム・ジャケットに表されています。ダンヒル側の戦略だったのでしょうが、コマーシャルなポップスよりも大人の歌を歌いたいという彼女には葛藤があったようです。ママス&パパスの頃と同じ見方をされるのにほとほと疲れ果てていたのかもしれません。
プロデューサーはスティーヴ・バリを起用。グラス・ルーツやハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズなどを手掛け、ダンヒルの屋台骨を支えてきたスタッフの一人です。バックを受け持つミュージシャンはハル・ブレイン(ドラムス)、ジョー・オズボーン(ベース)、ラリー・ネクテル(キー・ボード)らの腕達者が集められました。
こうして1969年7月にリリースされたアルバム『 BUBBLE GAM, LEMONADE & SOMETHING FOR MAMA』はバリー・マン&シンシア・ワイル作の「It's Getting Better」で幕が開きます。名うてのソング・ライター・コンビによるこの曲はシングル・カットされて全米12位のヒットとなりました。


続いては少しノスタルジックな雰囲気な「Blow Me A Kiss」。


こちらもお気楽な雰囲気の「When I Just Wear My Smile 」。


ボーナス・トラックとして収録されたバリー・マン=シンシア・ワイル作の「Make Your Own Kind Of Music」。


ダンヒル側による大衆向けのヒットを狙って制作されたアルバムですが、キャス・エリオット自身の意向が反映されて選曲された楽曲も収録されていました。のびやかに歌うデラニー・ブラムレット作の「Lady Love」、都会で生きる女性の寂しさが滲み出るようなローラ・ニーロ作の「He's A Runner」(1966年発表の『More Than a New Discovery』に収録)、感情を抑制したように歌った妹のリア・カンケル作の「Who's To Blame」など、これらの曲の中にキャス・エリオット本来の姿が映し出されているように感じます。
今回はこのうち「He's A Runner」、「Who's To Blame」の2曲をお聴きいただければ幸いです。




HE'S A RUNNER
彼はランナー
やがて去って行く
まもなくいなくなる人
女は彼を留まらせるようには生まれついていない
女は出来るうちに逃げたほうが良い
彼はあなたをおいて去ってしまうのだから

彼はランナー
やがて去って行く
真夜中の列車に乗って
女は彼を留まらせるようには生まれついていない
裁きの日がやって来る
何が起ころうとも
彼はあなたをおいて行ってしまうのだ

別れのときがやって来る
彼は行かなければならないことを知っている
彼を引き止めたり 理由を聞いたりしてはいけない
私を置いて行く理由
私の未来を運び去ってしまう理由
今の私は残され鎖につながれている
死ぬまでずっと


このアルバムはママ・キャス・エリオットが意図していたものとはかけ離れているのかもしれませんが、バリー・マンの楽曲を歌う彼女の歌声もこれはこれで魅力を十分に発散させていました。結局ママ・キャスはこのアルバムを最後にダンヒルを離れ、新境地を開いて行くことになります。

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コメント

Backstreets 様

こんばんは。
ママ・キャス第2弾、楽しく拝見しました。
確かにダンヒル側の意向が強く反映されたと言われるこのアルバムですが、元来がポップス好きの自分としては結構気に入っています。
実際はライナーで片島氏が指摘しているとおり、ママ・キャス自身「本当に歌いたいのはこんな歌じゃない」という葛藤の中で歌っていたのかもしれませんが、自分の耳にはそれなり楽しんで歌っているように感じられます。
とは言え、「Who's To Blame」などで聴ける歌声の味わい深さはやはり格別のものがありますね。
おやぢ様、コメントありがとうございます。
大衆向けのポップス路線といってもセンスの良いバリー・マンの作品やノスタルジックな雰囲気の曲もあり、ソフト・ロック的な様相も窺えたアルバムでした。ローラ・ニーロやリア・カンケルの楽曲で醸し出される魅力は本当に心に滲みます。

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