好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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FOLKWAYS

申し訳ございませんが、今回もトリビュート・アルバムです。

Folkways: A Vision Shared - A Tribute to Woody Guthrie & LeadbellyFolkways: A Vision Shared - A Tribute to Woody Guthrie & Leadbelly
(2008/03/01)
Various Artists

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1. Sylvie - Sweet Honey In The Rock
2. Pretty Boy Floyd - Bob Dylan
3. Do Re Mi - John Mellencamp
4. I Ain't Got No Home - Bruce Springsteen
5. Jesus Christ - U2
6. Two Timin' Woman - Fishbone;Little Richard
7. East Texas Red - Arlo Guthrie
8. Philadelphia Lawyer - Willie Nelson
9. Hobo's Lullaby - Emmylou Harris
10. The Bourgeois Blues - Taj Mahal
11. Gray Goose - Sweet Honey In The Rock
12. Goodnight Irene - Brian Wilson
13. Vigilante Man - Bruce Springsteen
14. This Land Is Your Land - Pete Seeger with Sweet Honey In The Rock, Doc Watson & The Little Red School House Chorus

フォークウェイズ・レコードはモーゼズ・アッシュによって1948年に設立されたレーベルです。ウディ・ガスリー、レッドベリーらのトラディショナルなフォーク・シンガーの作品からアパラチアンのマウンテン・ミュージックや北アメリカの原住民の音楽などのフィールド・レコーディングに至るまで、アメリカン・ルーツミュージックの歴史的音源を豊富に集めていました。アッシュの方針によりフォークウェイズはほぼ毎週1枚の割合でアルバムをリリース。しかも一度作ったレコードは欠品させないようにしていました。1948年の創業からアッシュが亡くなる1986年までの約40年間に出されたアルバムのタイトルは2000種を超えていました。商業的成功よりも文化的価値を重視するといった商売のやり方はユーザーにとっては良心的に思えますが、結果的には大量の在庫を抱えて赤字経営に陥ることは誰の目にも明白です。
アッシュが亡くなったことによりフォークウェイズは存続の危機を迎えました。レーベル存続の資金集めのために制作されたのが、1988年にリリースされたこのウディ・ガスリー、レッドベリー作品集です。ウディ・ガスリーとレッドベリーはフォークウェイズに多大な貢献をしたフォーク・シンガーでした。その後、フォークウェイズはスミソニアン協会に引き継がれて「Smithsonian Folkways Recordings」として現在に至っています。

ウディ・ガスリー
1912年7月14日、オクラホマ州オクフスキー・カウンティのオキマに生まれる。バンジョーを弾く父親の影響があってか、幼き頃よりフォーク・ソングに目覚めた。姉の事故死、父親が事業に失敗し、母親もハンティントン・コリアで入院するという不幸が重なり、15歳の時にウディはハーモニカを持って旅に出た。生活のためにダンス・ホールや街角でハーモニカを吹いて稼ぎ、その後ギターも覚えた。結婚後に自作の曲を書き始め、その多くは貧困や差別などに翻弄される労働者らの思いを題材としたものであった。フォーク・ソングや反体制ソングで人気を博したが、1952年に母親と同じハンティントン・コリアにかかり、1967年10月3日に他界した。

レッドベリー
1885年1月20日(1988年1月23日説もある)、ルイジアナ州のムーリングスボートに生まれた。本名ハディ・ウィリアム・レッドベター。南北戦争後の黒人たちの生活は厳しく、レッドベリーも貧しき少年期を過ごした。10歳の時におじからアコーディオンをもらい、ワーク・ソングやスピリチュアルを演奏し、次いで父からギターをもらって16歳の時に旅に出る。ありとあらゆる仕事をしながら夜にはクラブなどで歌い始めた。
レッドベリーが歌う内容は、女性、酒、差別を歌ったゴスペルやブルース、カウボーイ、刑務所、労働を歌ったフォークソングなど多岐にわたった。高慢でもめ事を好む性格ゆえに事件に巻き込まれることもしばしばあり、殺人の疑いをかけられ服役した経歴もある。そうした経験が彼の歌の題材となったのであろう。ウディ・ガスリーと交流し、労働者のために歌い続けたが、金銭的には不遇のまま筋萎縮性側索硬化症にかかり1949年12月6日に他界した。

それでは、まずYouTubeのライヴ映像とイメージ映像から収録曲を楽しんでいただければ幸いです。最初にご登場いただくのはSweet Honey In The Rock。1973年にデヴューしたアカペラ・ゴスペル・グループです。曲はレッドベリーとポール・キャンベル作の「Sylvie」。彼女たちはフェミニズム運動やエコロジー活動に熱心な姿勢を見せていることでも知られています。


続いてボブ・ディラン。彼が最も影響を受けたというウディ・ガスリーの作品「Pretty Boy Floyd」を歌います。


ブルース・スプリングスティーンの登場です。曲はウディ・ガスリー作の「Vigilante Man」と「I Ain't Go Home」。ボスのパフォーマンスはいつ観てもかっこいいですね。彼は1986年発表の『LIVE 1975 - 1985』でもウディ作の「This Land Is Your Land」をカヴァーしていました。


少し意外かと思われますが、U2による「Jesus Christ」。ウディ・ガスリーの作品です。U2は社会派ロック・バンドとしての側面を持ち、ディランやスプリングスティーンらとの親交も深いことからこのアルバムに参加したのでしょう。


エミルー・ハリスで「Hobo's Lullaby」。彼女の澄んだ歌声が清々しく魅力的です。この曲はウディ・ガスリーの作品ではありませんが(Goebel Reeves作)、彼のパフォーマンスによってよく知られる歌となりました。他にもウディの息子のアーロ・ガスリー、ピート・シーガー、キングストン・トリオのヴァージョンなどが有名です。


HOBO'S LULLABY
おやすみ、くたびれ果てたホーボーよ
街をゆっくりと彷徨いながら通り過ぎ
鉄のレールの響きが聞こえるだろう
それがホーボーの子守唄

明日のことなどくよくよ考えなさんな
知らないうちに過ぎて行くもの
今夜は暖かいゆ有蓋列車の中
風も雪も吹き込んでは来ない

あなたの服はぼろぼろに破け
髪にも白髪がまじっている
でも 顔を上げて 厄介なことなんて笑い飛ばそう
そのうちいつか のんびりと暮らせるようになるから



さらに2曲お聴きください。ブライアン・ウィルソン(ザ・ビーチ・ボーイズ)でレッドベリー作の「Goodnight Irene」。この曲はゴードン・ジェンキンス&ザ・ウィーヴァーズ(1950年発表)、ライ・クーダー(1976年発表の『Chicken Skin Music』に収録)、トム・ウェイツ(2006年発表の『Orphans - Brawler, Bawlers & Bastards』に収録)など多くのアーティストがこの曲を取り上げていますが、ここでのブライアンのカヴァーは彼らしい軽快なサウンドに仕上がっています。なお、契約の関係かLDにはウィリー・ネルソンの歌うヴァージョンが収録されていました。
続いて、ピート・シーガー、スゥイート・ハニー・イン・ザ・ロック、ドク・ワトソンらによる「This Land Is Your Land」。ウディ・ガスリーの代表曲です。

Discover Brian Wilson!


CDに収録されていないのですが、LDのほうにはピート・シーガー&アーロ・ガスリーのパフォーマンスでウディ作の「Alabama Bound」が収められていました。あいにくそのヴァージョンではございませんが、アーロがこの曲を歌った2008年のライヴ映像がありましたのでボーナス・トラックとして紹介しておきます。


最後に、映画『BOUND FOR GLORY(ウディ・ガスリー/我が心のふるさと)』 (1976)でウディ・ガスリー役を演じた俳優のデイヴィッド・キャラダインさんが2009年6月4日に逝去されました。享年72歳。キャラダインさんは他にもテレビドラマ『Kung Fu(燃えよカンフー)』 (1972-1975)、ライ・クーダーが音楽を担当した映画『The Long Riders』 (1980)、悪の組織のボスを演じた『Kill Bill』 (キル・ビル)(2003)など多数の出演作品を残されています。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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コメント

この「フォークウェイズ」というアルバムは私も好きで、良く聴いていました。
私のブログは現在50年代の曲までさかのぼっていますが、また80年代に無事に戻れたら取り上げたいと思っています。 やっている曲は古いのですけどね・・・
トリビュートって今でこそ猫も杓子もやっていますが、あの頃はそんな言葉も知りませんでした。

ウッディ・ガスリーとレッドベリーのトリビュートをやるなら、個人的にはライ・クーダーも呼んで欲しかったです。 何しろファイスト・アルバムではウッディの曲を二曲やっているし、「チキン・クキン・ミュージック」はレッドベリーの曲で始まり、レッドベリーの曲で終わっていますから。
88年に日本に来た時にも、コンサートの終りは「グッドナイト・アイリーン」でした。

私がこのアルバムで気に入っているのは、エミルー・ハリスの「ホーボーズ・ララバイ」です。
エミルー・ハリスってザ・バンドの「ラスト・ワルツ」でしか知らなかったけど、このアルバムを聴いてからオリジナルのCDを借りてきて聴いてみました。
この曲は色んな人がカヴァーしていて、歌詞を調べてみてもエミルーのバージョンではどうしても聞き取れない箇所があり、ずーっと「?」のままです。 たぶん部分的に歌詞を変えて歌っているのでしょう・・・
MusicBlog様、コメントありがとうございます。
この『FOLKWAYS』というアルバムはSONYからリリースされているので、ワーナー系のアーティストはあまり使いたくなかった、あるいは使えなかったのかもしれませんね。
確かに「Hobo's Lullaby」は幾つか違う歌詞が存在します。ウディの息子のアーロ・ガスリーのヴァージョンもエミルー・ハリスのヴァージョンと歌詞がかなり異なります。

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