好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Gillian Welch - REVIVAL

どんどんアクセス数が減っておりますが、今回も気にせず日本では知名度の低いアーティストを取り上げます。
今回のご登場はギリアン・ウェルチです。大きな水玉模様のワンピースを着た女性が写ったモノクロのジャケット写真。まるでカーター・ファミリーが活躍し、大恐慌に襲われた1920年代後半から30年代半ばにかけてのアメリカを彷彿させるかのような雰囲気が漂っていますが、1996年にリリースされた彼女のファースト・アルバム『REVIVAL』です。

RevivalRevival
(2001/06/12)
Gillian Welch

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1968年頃に生まれたギリアン・ウェルチはロサンジェルスで育ちました。両親がテレビの音楽番組を制作する仕事に就いていたことから幼き頃より音楽に接する機会が多く、ギターやドラムの楽器にも早くから触れ、スタンダード・ナンバーやランディ・ニューマンの音楽を聴くといった生活を送っていたとのことです。思春期になるとジェームズ・テイラーやビートルズのレコードを手に入れ、高校時代にはR.E.M.に夢中になっていました。
カリフォルニア大学に進学するとヴェルヴェッド・アンダーグラウンドに感化されるとともにブルー・グラスにも興味を持ち始めます。卒業後は本格的に音楽を学ぶためにボストンのバークリー・カレッジ・オブ・ミュージックに進み、大学で音楽を勉強する傍らクラブでマウンテン・ミュージックを演奏するといった日々を送っていました。その頃、ギリアンはディヴィッド・ローリングスという男と知り合います。二人は意気投合し、一緒に曲を書いてデュオとして演奏活動をするようになりました。やがて、ギリアンはソング・ライターとしてアルモ・アーヴィング・ミュージックという音楽出版社と契約を交わし、続いてアルモ・サウンドとレコーディング契約を結びます。ギリアンはデュオとして活動していたものの様々な理由でソロ・アーティストとしてデヴューすることになりました。ギリアンをメインに据えるほうが注目度が高まると考えられたのかもしれません。
ファースト・アルバムを制作するにあたって迎えられたプロデューサーはT-ボーン・バーネット。ロス・ロボスの『How Will The Wolf Survive? 』、エルヴィス・コステロの『King Of America』(1986年)、『Spike』(1989年)、ジョニー・キャッシュの生涯を映画化した『Walk The Line』(2005年)のオリジナル・サウンド・トラック、ロバート・プラント&アリソン・クラウスの『Rising Sand』(2007年)などを手掛け、自身もミュージシャンとして何枚もアルバムを出している敏腕プロデューサーです。ボブ・ディランのローリング・サンダー・レヴューに参加した経歴もあります。さらにジム・ケルトナー(ドラムス)、ジェームズ・バートン(ギター)などの腕達者なミュージシャンが起用されました。

ギリアン・ウェルチの紡ぎ出す音楽は伝統的なカントリーやブルーグラスの影響を受けているのは確かですが、彼女なりの経験をもとにしたユニークで繊細な解釈がなされています。ジョン・スタインベックの小説『The Grapes Of Wrath(怒りの葡萄)』(1939年初版)、リチャード・ギア主演の映画『Days Of Heaven(天国の日々)』(1978年公開)などのような1920年代から30年代のアメリカを連想させる時代の雰囲気や古典的な題材をモチーフにした内容が窺えますが、同時に現代社会の現実を浮かび上がらせています。

それではアルバムの中からまず、エミルー・ハリスが『Wrecking Ball』(1995年発表)で取り上げた「Orphan Girl」、ギリアン本人がアルバムの中で一番のお気に入りだと言う「Annabelle」の2曲をお聴きください。


Discover Gillian Welch!


ANNABELLE
私たちは20エーカーの土地と1台のトラクターを
アラバマの信用基金から借りている。
綿花の半分、とうもろこしの3分の1と引き換えに
一握りの土埃が手に入るだけ

たとえどんなに努力しようとも
私たちが欲しいものすべては手に入らない
イエス様のところに召されるまで
そのことを不思議に思うほかない

私にはアナベルという娘がいた
目に入れてもいたくない存在だった
娘には恵まれなかった私とは違う人生を
送らせようと努力した
娘には泣いてほしくなかったのだ

私が死んで埋葬される時
辛く涙を流す毎日だった人生も葬ろう
アナベルは亡くなり教会の墓地に眠っている
墓碑にはそんな言葉だけが刻まれているだけ


暗く悲しい内容が淡々と語られています。前述の『怒りの葡萄』や『天国の日々』などに描かれた時代を思い浮かべてしまいがちですが、現代にも通じる普遍的な日常の断片でもあります。

ここからは収録曲の幾つかをYouTubeのライヴ映像とイメージ映像でお楽しみいただけたら幸いです。まず、何が起こっているのか自分では知らないうちに、ひとつの出来事が人生を大きく変えてしまうことを歌った「One More Dollar」。


続いて、宗教的な内容が歌われる「By The Mark」。CSで現在も放送されているジュールズ倶楽部(英BBC制作)に出演した際のライヴ映像で、リッキー・スキャッグスがマンドリンでゲスト参加していました。司会はスクイーズのキーボーディスト、ジュールズ・ホランドです。


少々音声の悪いライヴ映像で申し訳ございませんが、アルバム最後の曲、「Only One And Only」。


こちらもライヴ映像、「Annabelle」。


アルバムには収録されておりませんが、The Bandの名曲「Weight」をOld Crow Medicine Showと一緒に演奏している映像がありました。 今回はこの曲でお開きにしたいと思います。


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コメント

ニューヨーク生まれのLA育ちのようですね、大ファンです。ニューアルバムが中々出ませんが、最近はポール・サイモンと共演しています。デビュー時のDVDは感動的でした。
bornin様、コメントありがとうございます。
ニューヨーク生まれだったんですか。知りませんでした。ありがとうございます。
YouTubeにギリアン・ウェルチのカヴァーをされている方々の投稿映像が多数あることから、本国アメリカでの彼女の人気はかなり高いようですね。
新作の発表が待たれます。

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