好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Marc Benno

ネタ切れのために比較的知名度が低いアーティストを苦し紛れで選びました。今回紹介する人はアメリカ南部テキサス出身のシンガー・ソング・ライター/ギタリストのマーク・ベノです。
マーク・ベノは1947年7月1日、テキサス州のダラスで生まれました。ダラスとはあのJFKが遊説中に命を落とした場所です。
レイ・チャールズやサム・クックに傾倒し、12歳で初めてギターを手にしたマーク・ベノ。15歳の頃にはプロとして活動を始めて幾つかのバンドを渡り歩くようになりました。
1966年頃にはピアニストでアレンジャーでもあるレオン・ラッセルと知り合い意気投合。ロサンジェルスでアサイラム・クワイアを結成します。彼らは1968年に『Look Inside The Asylum Choir』 を発表しますが鳴かず飛ばず。2ndの『Asylum Choir II』 (1971年発表)がリリースされる前年の1970年までには実質コンビが解消され、マーク・ベノはソロに転身する決意を固めました。
幸いリタ・クーリッジの推薦でA&Mと契約を交わし、1970年にソロ・デヴュー・アルバムのリリースに漕ぎ着けます。バンドでは成功に至らなかったマーク・ベノですが、レオン・ラッセルと活動したおかげで音楽面の成長のみならず人脈の幅を広げることが出来たのだと思われます。
この1stアルバムにはブッカー・T・ジョーンズ(ピアノ、オルガン)、ライ・クーダー(ボトル・ネック・ギター)、ヴェンチャーズのジェリー・マッギー(ドブロ・ギター)、エルヴィス・プレスリーのバック・バンドで名を馳せるジェリー・シェフ(ベース)、ジミー・カースタイン(ドラム)、ジム・ホーン(サックス、フルート)、そしてバック・グラウンド・ヴォーカルにプリシラ&リタ・クーリッジ姉妹らがまるでマーク・ベノの再出発の門出を祝うように参加していました。こうした腕利きたちに物怖じせず、堂々とした風情でギターを弾きながら歌うマーク・ベノには落ち着きと余裕が窺えます。

それではアルバムからスローでブルージーな雰囲気が漂う「Try It Just Once」、ホーン・セクションとオルガンが効果的な「Two Day Love Affair」。


アコースティックなナンバー、「Second Story Window」。


さらにもう1曲、こちらはアルバム・ジャケットの画像付きでご覧ください。


FAMILY FULL OF SOUL
パパのジョニー・ファイン・グラスは卵をただで配る
景気が悪いので彼は養鶏場を閉めてしまったのだ
ママは泣き叫んだ パパが博打で小作料を使ってしまったのだと
彼は宵越しの銭を持たぬ人
俺を楽しくさせて歌わせる

俺がお前の望みを叶えてやれるのは
ソウル溢れる家庭で育ったから
それで今の俺がいる

おじさんは店を持っていた
ササゲを毎日食べていたけど
大成功をつかんで引っ越して行った
今の彼はジョリーヴィルの夏を思い焦がれている
彼は過去に生きた人
俺を嬉しくさせて歌わせる

俺は自分の人生について考える 
今日をどのように生きるのか
こんな風にブルースを歌ってやって行けるんだろうか
パパ・ジョニーは俺に歌を教えてくれた
人間は自分が興味あることを歌わなければと
彼はその日暮らしの人
俺は嬉しくなって歌い始める


リタ・クーリッジ、プリシラ・クーリッジの姉妹によるゴスペル風コーラスが花を添えるリラックスした雰囲気の楽曲。アメリカ南部の人のおおらかさなのか、楽観的でポジティヴな生き方が何ともユーモラスに描かれています。都会でせわしなく生きる身にはとても羨ましく思われました。なお、リタ・クーリッジもこの曲を1971年発表の『Nice Feelin’』でカヴァーしています。
アーシーな雰囲気とポップな感覚が同居するマーク・ベノの音楽はシンガー・ソング・ライターというよりもスワンプ・ロックやルーツ・ミュージックの範疇に入れたほうが適切なのかもしれません。J.J.ケール、トニー・ジョー・ホワイト、ダン・ペン、ドン・ニックス、ジェシ・エド・ディヴィス、ロジャー・ティリソン、そしてマークのかつての相方レオン・ラッセル。そういった男臭さを漂わせるスワンプ・ロックのアーティストに比べてマーク・ベノの歌声は優しく繊細な印象を受けます。でも、けだるくナイーヴなヴォーカルは心に滲み渡るように残り、独特の魅力を発散させています。

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アルバム・タイトル曲の「Nice Feelin'」もマーク・ベノの楽曲で、今回紹介した『Marc Benno』に収録されていました。

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コメント

実は僕もそろそろマーク・ベノを記事にしようかと思っていた所でした(笑)
ただ僕は2ndの「雑魚(Minnnows)」しか持っていないので1stは初めて聴きました。
やっぱ良いですね。
遅まきながらこれは買いです。
仰る通りサウンドはスワンプっぽいけど繊細な歌声が彼の魅力ですよね。
そうそう、ずっと廃盤だったリタ・クーリッジの1stと2ndが再発CD化されたのも喜ばしいですね。
参加アーティストもかなりかぶってますね。
Purple_Haze様、コメントありがとうございます。
マーク・ベノのアルバムは『雑魚(Minnows)』以外は廃盤になっているようです。中古盤もそこそこの値段で取引されているようなのでぜひ再発してほしいところですが望みは薄いかもしれません。
リタ・クーリッジはマーク・ベノの1stから3曲もカヴァーしていて、彼女の1stには「Second Story Window」、2ndには「Family Full Of Soul」、「Nice Feelin'」が収録されていました。マークをA&Mに紹介するぐらいだからよほど彼の才能を買っていたのでしょう。
参加アーティストはデラニー&ボニーとブッカー・T・ジョーンズの人脈と言えそうですね。余談ですが、この頃リタの姉プリシラはブッカー・T・ジョーンズと恋仲だったそうです。

リタの「2イン1」は、最近買ったばかりです。マーク・ベノは「雑魚」しか持っていませんでしたが、これも良いですね。
bornin様、コメントありがとうございます。
リタ・クーリッジの2in1にはマーク・ベノの楽曲が4曲収録されていましたね。雰囲気の良いアレンジがなされていてリタの魅力を引き出しています。
現在もマーク・ベノは精力的に活動しているようで、2005年にトムズ・キャビンの招聘で来日公演を行いました。
ああ素晴らしすぎるアルバムですね。
私とすればBackstreetsさんのネタ切れ状態の方が楽しめそうです(笑)
選曲も絶妙ですね。
ギターはともかく、マークのヴォーカルは好みが分かれるところですが、私は彼のナヨッとした歌声が大好きです。
なので『Second Story Window』は好みです。
TBいまくいかないので・・・・・
過去記事です。
http://home-and-human-navi.blog.ocn.ne.jp/genki100/2007/07/marc_bennomarc_.html
white様、コメントありがとうございます。
ネタ切れにより知名度が決して高くないアーティストを記事にしなければならない枯渇状態で困っております。増えかけていたアクセス数がどんどん減少するでしょうね。
さて、何も男臭いだけがスワンプ・ロックではなく、哀愁を帯びた繊細な声ゆえにかえってマーク・ベノの音楽にブルースを感じると言っても過言ではないでしょう。
マーク・ベノの「Second Story Wind」も味わい深いのですが、リタ・クーリッジのカヴァーも出来が良いですね。
トラックバックがうまくいきませんか? FC2とOCNは相性が悪いのでしょうか。私も他社のブログにトラックバックを送って反映されなかったことがあります。改善してもらいたいですね。
マーク・べノはとても好きです!
紙ジャケで数年前に知りましたが、ブルースフィーリング溢れるスワンプロック今でもよく聴いてます。
個人的には、79年発表の「Losy in Austin」も捨てがたい魅力があると思います。^^
彼はスティービー・レイボーンとも親交があったようですね。
路字山吟様、コメントありがとうございます。
マーク・ベノはギタリストとしてもっと評価されても良いと思いますね。スティーヴィー・レイ・ヴォーンとのバンド、Nightcrawlersが予定通り活動できていればと考えると興味深いものがあります。

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