好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Linda Ronstadt - Will You Love Me Tomorrow

 長々とリンダ・ロンシュタットのアルバム『Silk Purse』に関して、他愛もないことを語ってきましたが、今回で取り上げる「Are My Thoughts With You」と「Will You Love Me Tomorrow」でお開きにしたいと思います。

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 ミッキー・ニューベリー作の「Are My Thoughts With You」。 原曲はR&B風のソウルフルなバラードですが、リンダのヴァージョンは少々カントリー・ロック調にアレンジされ、郷愁を誘うような雰囲気が漂っていました。


ARE MY THOUGHTS WITH YOU
私は自分に種をまいて
海のように大きく育てるつもり
木も何本か切り倒して
自分の島を作るわ

通りの曲がり角に立ち
市街電車を止めて
どこかに行って、彼に電話で尋ねるの
私の想いはどこにいったんだろうと

彼にはこう言うつもり
ねえ、私の想いはあなたとともにあるの?
どのくらいねじ曲がっているの?
あなたがいなくなってから
私は物事をまっすぐに考えられなくなったのよ

それで通じなかったら
私は花を育て
朝露の中に腰を下ろし
一時間おきに口づけをするわ

明かりを消して
夜を引きつけ
争いを止めて
飛び立つ準備をし
凧を捕まえましょう
何が正しいのか間違っているのかなんてどうでもいいこと
月に辿り着いたら
部屋を借り
暗闇の中でひとり座り込むの

私の想いはあなたとともにあると大声で叫ぶ
どのくらいねじ曲がっているの、ねえ?
あなたが私の元を去ってから
私は物事を素直に考えられなくなったのよ

 R&B風バラードのミッキー・ニューベリーのヴァージョン。ハイトーン・ヴォイスでけだるく歌う様子に男の哀感が滲み出ていて、何とも言えないやるせなさが心の奥底へ伝わってくるかのようです。
 ミッキー・ニューベリー(1940年5月19日 - 2002年月29日)はテキサス州ヒューストン出身のシンガー・ソング・ライター。10代の頃にドゥーワップのグループを組み、サム・クックやジョニー・キャッシュのオープニング・アクトとして活動。やがてソング・ライターを目指してナッシュヴィルに転じ、1966年には彼の書いた「Funny Familiar Forgotten Feelings」がトム・ジョーンズに取り上げられてヒットしたのを皮切りに、アンディ・ウィリアムスの「Sweet Memory」(1968年)、「Time Is A Thief」(1968年)、ケニー・ロジャース&ファースト・エディションの「Just Dropped In」(1968年)など提供した曲が次々とチャートの上位を駆け上がり、一躍注目を浴びることとなりました。ミッキー自身も68年にソロ・デビューを果たしておりますが、1971年にリリースしたアルバム『Frisco Mabel Joy』のオープニングを飾る「An American Trilogy」はエルヴィス・プレスリーのヴァージョンで知られることになり、アルバムのエンディングに収められた「San Francisco Mabel Joy」はジョーン・バエズ(1971年の『Blessed Are... 』)、ウェイロン・ジェニングス(1973年の『Lonesome, On'ry & Mean』)、ケニー・ロジャース(1978年の『The Gambler』)、ジョン・デンヴァー(1981年の『Some Days Are Diamonds』)らのアルバムに収録されています。


 アメリカR&B界の女王、エタ・ジェイムズのヴァージョン。1970年発表の『Etta James Sings Funk』に収録。まるで「あんたがいーひんなって私はひねくれてしもたんかもしれんけど、もうそんな些細なことはどうでもええわ」と歌っているのではないかと思わせるぐらい、余裕と貫禄のある歌唱です。


 他にもケニー・ロジャース&ファースト・エディションが、1968年発表の『The First Edition's 2nd』でこの曲を取り上げていました。ケニー・ロジャースは1950年代から歌手活動を始め、カントリー界の大御所となり、今では国民的歌手とまで呼ばれる存在となっています。

 続いてキャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作の名曲、「Will You Love Me Tomorrow」。ソウルフルなバック・コーラスを配しながらも、カントリー・ロック調のアレンジが施され、リンダの本領発揮と言ったところです。


WILL YOU LOVE ME TOMORROW
今夜、あなたはすっかり私のもの
こんなにも優しく愛してくれる
今夜はあなたの瞳に愛が灯っているけれど
明日も私を愛してくれるのかしら?

これは一生の宝物?
それとも一瞬の喜び?
あなたのため息の魔法を信じるなら
明日も私を愛してくれるのかしら?

今夜、言葉を内に秘め
唯一の人よ、とあなたは言ってくれた
でも、夜に代わって朝日が昇ると
私の心は張り裂けるかもしれないわね?

あなたの愛を信じていいと
私は確信したいの
だから今、私に言って、二度と聞き直さないから
明日も私を愛してくれるのかしら?

だから今、私に言って、二度と聞き直さないから
明日もまだ、私を愛してくれるのしら?

 明日になると気が変わってしまうなんて、親密な間柄なら考えられないことでしょう。でも、人の心はみっともないほど移り気で、常に新しい誰かを求めて過去を清算してしまいたいものかもしれません。愛する人から突然の別れを切り出された経験のある方はいらっしゃいますか? たいていはその前に関係が修復出来ないほど悪化し、「さよなら」を予感しているものだと思いますが、どうなんでしょうかねぇ。
 
 くだらない妄言はさておき、まだどこか初々しさの残るリンダのライヴ映像をご覧ください。1970年3月11日のジョニー・キャッシュ・ショーに出演した際の映像です。


 この曲のファースト・リリースは1960年に「Tomorrow」のタイトルで発表されたザ・シュレルズのヴァージョンです。シュレルズはハイスクールの同級生4人組によって結成された黒人女性コーラス・グループ。全米1位となったこの「Tomorrow」の他、ザ・ビートルズでもお馴染みの「Boys」(1960年)、「Baby It's You」(1962年)などのヒットを放ちました。


 1971年にリリースされた名盤『Tapestry』にて、キャロル・キング自身がセルフ・カヴァーしたヴァージョン。あたかも波瀾万丈の自分の人生を振り返り、ひとつひとつの想い出を噛み締めるように歌っているかのようです。


 ご存知の通り、この曲は数多くのアーティストによって歌い継がれています。カヴァー・ヴァージョンの数は枚挙に暇がありませんので、回を改めてそれらの中から幾つかを紹介させていただきます。
 
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