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Linda Ronstadt - Louise

 前回の記事ではリンダ・ロンシュタットのアルバム、『Silk Purse』から「Long Long Time」をお題としました。この曲が、ゲイリー・ホワイトの作であることはその時にお話しましたが、『Silk Purse』の中にはもう1曲ゲイリー・ホワイトが提供した「Nobodys」、さらに彼が演奏に参加した「Louise」(ポール・シーベル作)が収録されています。今回はこの2曲を取り上げることにしましょう。

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NOBODYS
1年後、彼女を見たわ
奇妙なお化粧をして
誰かに教えられた微笑みを浮かべ
目元で秘密を明かしている

降る雨の向こうに
私は太陽の光を見なかったのかしら
彼女はいま、自分が泣いているのが分かっている
彼女はいま、自分が泣いているのが分かっている
わざと人に見られるようにしながら
これまで何が起ころうと
世間は冷たいから心のうちに秘めていたのに

遅かれ早かれ、彼女は私に打ち明けてくれた
また恋をしているの、今度こそ本物よと
故郷には私を引き止めておくものなんて何も残っていない
都会は素敵なところ
誰もが良くしてくれる

彼女は思わなかったのかしら
私が以前に口癖のように同じ言葉を何度も聞かされていたことを
彼女は自分が嘘をついてるって知ってるわ
彼女は自分が嘘をついてることを知ってるのよ
これまで何が起ころうと
世間は冷たいから心のうちに秘めていたのに

彼女は思わなかったのかしら
私が以前に傷ついた誰かさんの姿を目にしていたってことを
彼女はいま、自分が泣いているのが分かっている
彼女はいま、自分が泣いているのが分かっている
わざと人に見られるようにしながら
これまで何が起ころうと
世間は冷たいから心のうちに秘めていたのに

 友情の証しというわけでもないのでしょうが、バリー・ホワイトのかつての盟友ジェリー・ジェフ・ウォーカーも歌っています。1970年の『Bein' Free』に収録。このアルバムはエリオット・メイザーがプロデュースしており、リンダは彼からの紹介を受けてこの曲を取り上げたものと思われます。


 ジェリー・ジェフ・ウォーカーのバックでギタリストを務めたデヴィッド・ブロンバーグのヴァージョンは、1975年の『Midnight On The Water』に収録。


 こちらもゲイリー・ホワイト絡みの1曲。ルイーズという売春婦あるいはあばずれ女の虚飾と欺瞞に満ちた生き方を描いた歌ですが、彼女のみすぼらしい死に様には同情と哀悼の念が表されています。
 ゲイリー・ホワイトは、シンガー・ソング・ライターのポール・シーベルのファースト・アルバム『Woodsmoke and Oranges』(1970)にベーシストとして参加。「Louise」はそのアルバムに収録されていた曲であることから、ホワイトがリンダに紹介したものと思われます。
 淡々と想い出話をするように歌うリンダ。変に感情を込めないほうが説得力があるのかもしれません。なお、ギターを弾きながらハーモニーをつけているのはホワイトです。

LOUISE
みんなが言ってたわ
ルイーズはちっとも悪い子じゃないって
なのに壁や窓の日よけの落書き
少女のように振る舞う彼女
詐欺師だ、彼女を信じちゃいけない
それが彼女のやり口なんだって

香水の瓶だったり花だったり
レースの装飾品だったりと
男どもはルイーズに安価でこれみよがしのものを買ってきたの
彼らの魂胆はみえみえだったわ
たまには彼女が涙を流すこともあるって
どこの誰でも知っていた
ああ、でも、ルイーズのような女はすぐに立ち直り
うまくやっていくものよ

自分の部屋にいるルイーズを見つけたとき
どこの誰もが悲しい気分になった
人々は彼女のことをいつも見下していたけれど
彼女が亡くなった今日の午後、
泣く者さえいたのよ

郵便列車に乗せられて故郷に帰って行ったルイーズ
南部のどこかだって聞いたことがあるわ
こんな酷い終わり方ってとても気の毒ね
こんな風に逝ってしまうなんてとても残念なことよ

ああ、今夜は冷たい風が吹く
さようなら、ルイーズ、さようなら

 この曲も根強い人気があるようで興味深いカヴァー・ヴァージョンが幾つかあります。
 フェアポート・コンベンションで活躍し、マシューズ・サザン・コンフォートを率いてジョニ・ミッチェル作の「Woodstock」を全英チャート1位に送り込んだイアン・マシューズが、アンディ・ロバーツらと組んだプレイン・ソングのアルバム『In Search of Amelia Earhart』(1972)で歌っておりました。


 12弦ギターの使い手であるレオ・コッケのヴァージョンは1972年の『Greenhouse』に収録。


 ボニー・レイットのヴァージョンは1977年の『Sweet Forgiveness』に収録。


 作者であるポール・シーベルのヴァージョンで締めくくりましょう。1970年の『Woodsmoke and Oranges』に収録。人生の機微に通じたような味わい深い歌声です。


 なお、本作『Silk Purse』には前回で紹介した「Long Long Time」や今回紹介した作品の他にも、ハンク・ウィリアムスの「Lovesick Blues」、 キャロル・キングとジェリー・ゴフィンによる「Will You Love Me Tomorrow」、ディラード&クラークの「He Dark The Sun」など興味深い曲が収録されていました。プロデューサーのエリオット・メイザーがリンダと相談しながら適切な選曲をしたのでしょう。そして彼は気心の知れたエリア・コード615の面々をリンダのバックにあてがい、どのような歌い方をすれば良いかをアドバイスして彼女の魅力を引き出して行ったと思われます。
 また、本作の成功はそのようにプロデューサーのエリオット・メイザーの手腕によるところが大きかったと言えますが、同様にゲイリー・ホワイトの助力抜きではなしえなかったのかもしれません。しかし、影の功労者として多大な働きをしたホワイトはソロ・アーティストとしてのデビューは叶わず、次第にシーンから姿を消して行きました。1978年に発表されたポール・シーベルのライブ盤『Live at McCabes』にデヴィッド・ブロンバーグとともに参加していましたが、その後の消息は知れず。今頃どうしているのか気になるところです。

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コメント

裏通り様 こんばんは

初期のリンダ・ロンシュタットの垢抜けない感じはかわいいですね。

このコンピレーションは自分も持っていたのですが、こうやって歌詞を紹介していただけるとまた興味が沸いてきました。また楽しむことが出来そうです。

「Louise」の聴き比べも楽しかったです。
やはり英国好きなのでプレイン・ソングのヴァージョンが好きですが、ポール・シーベルのギターも包容力があっていいですね。リンダのヴァージョンも聴いてみないと。


GAOHEWGII様、訪問していただき誠にありがとうございます。
瑞々しい初期のリンダ・ロンシュタットは本当に愛くるしいですね。近年の円熟ぶりも魅力的でしたが、病気のために引退とは残念です。
「Louise」は今でも根強い人気を持つ曲で、2004年にエリック・アンダーセンが、アルバム『Great American Song Series Vol. 1 - The Street Was Always There 』で、2010年にはジェフリー・フーコー&マーク・エレリが『Seven Curses』でカヴァーしていました。

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