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Linda Ronstadt - Long long Time

 前回のウェンディ・ウォルドマンの記事の中で、リンダ・ロンシュタットに少しばかり触れましたので、今回は久々に彼女のことについて少しばかり述べさせていただくことにしました。お題は「Long Long Time」。リンダが、1970年にリリースしたアルバム『Silk Purse』に収録され、シングル・カットされて全米25位まで上昇した曲です。

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 ストーン・ポニーズ解散後もリンダ・ロンシュタットは引き続きキャピトル・レコードと契約。1969年にアルバム『Hand Sown... Home Grown』をリリースし、ソロ・シンガーとして再出発することになりました。
 言わば「ウエスト・コースト・ロックの歌姫」に成長させようとのキャピトル側のリンダへの期待は大きかったのですが、このソロ第1弾は思うような結果を得られず、当然ながら次作での捲土重来が求められることになります。リンダは親交のあったジャニス・ジョプリンを通してプロデューサーのエリオット・メイザーと知り合い、彼に2作目のソロ・アルバムのプロデュースを依頼。エリオット・メイザーはイアン&シルヴィアの『Full Circle』(1968)、ゴードン・ライトフットの『Back Here On Earth』(1968)、『Sunday Concert』(1969)、マイケル・ブルームフィールドの『Live at Bill Graham's Fillmore West』(1969)、ジェリー・ジェフ・ウォーカーの『Five Years Gone』(1969)、エリア・コード615の『Area Code 615』(1969)など多彩なアーティストの作品のプロデューサーとして知られ、ジョン・サイモンがプロデュースを担当したたジャニス・ジョプリンの『Cheap Thrills』 (1968)ではミキシングとアシスタント・プロデューサーを務めた人物でもあります。なお、彼は後にニール・ヤングの『Harvest』(1972)、『Time Fade Away』(1973)、『Tonight's the Tonight』(1975)、『American Stars 'N Bars』(1977)、『Hawks & Doves』(1980)、フランキー・ミラーの『Rock』(1975)、エミルー・ハリスの『Duets』(1990)、ロリー・ギャラガーの『Notes From San Francisco』(2011)などを手掛け、ザ・バンドの『Last Waltz』(1978)にもエンジニアとして関わっていました。
 ニューヨークを拠点としながら今日はナッシュヴィル、明日はサンフランシスコといった具合に各地を飛び回り、精力的に仕事をこなすエリオット・メイザー。リンダは「きっと、この人やったらロックとカントリーを融合させたポップなアルバムを作ってくれはるわ」と確信したのでしょう。
 アルバムはナッシュヴィルでレコーディング。クレジットはありませんが、エリオット・メイザーの指揮の下、エリア・コード615の面々が馳せ参じていたと思われます。
 こうしてリンダにとって2作目のソロ・アルバムとなる『Silk Purse』は1970年の3月にリリース。シングル・カットされた「Long Long Time」は全米25位を記録するヒットとなりました。



LONG LONG TIME
愛は留まるだろうから、多少のことには動じないようにしなさい
素晴らしいアドバイスのようだけど
私の傍らには誰もいないわ 
目に見えない恋の痛手は時がきれいに洗い流してくれる
誰かが教えてくれたことだけど
私にはその意味が分からない

だって私はあなたを独り占めするために
あれこれ手を尽くしてきたのだから
だからこれからもあなたのことを愛しているでしょう
ずっとずっといつまでも

不安に苛まれ
まばたきして涙をこらえる
私を寄せ付けないあなたを
責めることはできない
あなたがたくさんの女の子たちと
いちゃいちゃしている間もずっと
私はあなたからの答えを引き出せなかった

だって私はあなたを独り占めするために
あれこれ手を尽くしてきたのだから
だからこのことが私を傷つけ続けると思うの
これからもずっとずっと

あなたが去って行くその日を待つわ
警告された支払うべき代償を
自分でも分かっているから
人生なんて欠陥だらけ
原因なんて誰にも分からないものよね?
存在しなかった愛の想い出に
私は生きるの

だって私はあなたの気持ちを変えようと
あれこれ手を尽くしたのだから
だからあなたのことを恋しく思うでしょう
ずっとずっと、これからも

だって私はあなたを独り占めするために
あれこれ手を尽くしてきたのだから
だからこれからもあなたのことを愛しているでしょう
ずっとずっといつまでも

 愛する男に振り向いてもらいたくて、あれこれ手を尽くす女心。それでも報われることなく永遠に愛し続けるというのは未練なのか、それとも恨み節なのか。しっとりと歌い始め、徐々に情感を込めて熱唱するリンダの歌声に、その切なさがよく表されていました。
 リンダ・ロンシュタットのような女性から心を寄せられたら他の女には目もくれない、と言いたいところですが、きっと現実は違うのでしょうね。男というものは仕方のない生き物なので、ひとりの人を愛する気持ちと行き先々でちやほやされたい欲望が交錯しているようです。

 この曲の作者であるゲイリー・ホワイトはテキサス州の出身で、1960年代後半に「Mr.Bojangles」の作者として知られることになるジェリー・ジェフ・ウォーカーらとサーカス・マキシマスというサイケデリック風のフォーク・ロック・バンドを組み、ベースを担当していました。サーカス・マキシマスは67年にファースト・アルバム『Circus Maximus』、68年にセカンド・アルバム『Neverland Revisited』を発表しますが、同年に解散。ジェリー・ジェフ・ウォーカーはソロに転向し、ゲイリー・ホワイトもまたシンガー・ソング・ライターとして活動することを夢見ていたのです。
 前述したように、エリオット・メイザーはジェリー・ジェフ・ウォーカーのアルバムのプロデュースを行っていたことから彼を通じてゲイリー・ホワイトの存在を知り、ソング・ライターとしての才能を見いだしたのでしょう。その結果、リンダへの楽曲の提供が実現したものと思われます。

 初々しいリンダの姿を。1969年に出演したTVショーの映像のようです。

 
 1970年にグレン・キャンベルのTVショーに出演した際の映像のようです。


 ボビー・ダーリンとの共演映像もよろしければご覧ください。


 この曲は数多くのアーティストによってカヴァーされています。
 ウィスパリング・ヴォイスが男心をくすぐるクロディーヌ・ロンジェのヴァージョンは、1971年リリースの『We've Only Just Begun』に収録。


 クロディーヌ・ロンジェの元夫、アンディ・ウィリアムスも歌っていました。1971年発表のコンピレーション・アルバム『The Impossible Dream』に収録。


 作家で詩人で作曲家。しわがれ声で、ひとつひとつの言葉を噛み締めるように朴訥と人間の悲哀を歌うロッド・マッケンのヴァージョンは1971年の『Pastorale』に収録。


 クリフ・リチャードのヴァージョンは1974年の『The 31st of February Street』に収録。


 枯れたようなハスキー・ヴォイスが涙を誘うメラニーのヴァージョンは1993年の『Silver Anniversary Unplugged』に収録。


 他にもハリー・ベラフォンテ(1973年の『Play Me』)キム・カーンズ(1977年の『Heroes』に収録)など取り上げるアーティストは枚挙に暇がありません。

 不振に終わったファースト・アルバムからの巻き返しを図ったリンダ・ロンシュタットの意気込みが功を奏したのか、シングル「Long Long Time」のヒットによって彼女は再び脚光を浴び、アルバム『Silk Purse』も全米103位まで上昇しました。本作はリンダが「歌姫」とスターダムへと駆け上がって行く第1歩を示したと言って良いでしょう。 

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