好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Art Garfunkel - Angel clare

サイモン&ガーファンクルの16年ぶりの来日が決まりました。もっとも、前回1993年は東京と福岡のドーム球場においての公演だったので、私の地元である関西の地を彼らが訪れるのは27年ぶりということになります。
そういうわけで今回はアート・ガーファンクルのファースト・アルバム『Angel Clare(邦題:天使の歌声)』を取り上げることにします。このアルバムは1973年の秋にリリースされました。1970年に発表された『Bridge Over Troubled Water (邦題:明日に架ける橋)』制作時にポール・サイモンとアート・ガーファンクルの音楽に対する意見の違いが表面化し、事実上の解散を遂げてから3年の歳月が過ぎています。相方のポール・サイモンは1972年に既にソロ・アルバムを発表。このアルバム『Angel Clare』は満を持してのアートのソロ・デヴュー作でした。
このアルバムが発表された当時、ポール・サイモンも2枚目のソロ・アルバム『There Goes Rhyhmin' Simon(邦題:ひとりごと)』をリリース。音楽雑誌ではどちらの出来がいいとか悪いとかの論争が評論家によって繰り広げられていたのを憶えています。私が尊敬していた小倉エージ大先生はポール・サイモンに賛辞を贈り、それに対して中村とうよう御大はサイモンを批判した上でアート・ガーファンクルの肩を持つ論評をされていました。でも、今となってはそんなことは無意味に思えます。かつて同じ道を歩んだ二人が違った道を選び、各々が趣の異なる個性を発揮。お互いのアルバムに参加し合ったり、幾度かの再結成公演を行ったりと適度の距離を置きながら活動を続けていることは言うまでもありません。

なお、アルバムのタイトルはイギリスの作家トマス・ハーディ(1840-1928)作の『Tess of The d'Urbervilles (邦題:テス)』(1891年発表)に出てくる登場人物(主人公テスと恋に落ちる牧師の息子)の名前から取られました。ちなみにこの小説は1979年にロマン・ポランスキー監督、ナスターシャ・キンスキー主演(テス役)で映画化されています。19世紀末のイギリスの東北部の農村を舞台に、貧しい行商人の子として生まれた娘テスの波乱に富んだ生涯を描いた名作です。余計な話ですが、私はこの時ナスターシャ・キンスキーが実に美しく思えました。

まず、アルバムからのファースト・シングルで全米9位のヒットとなった「All I Know(邦題:友に捧げる讃歌)」のライヴ映像をご覧ください。1996年にニューヨークで収録されたもののようです。ジミー・ウェブの書き下ろしで、彼自身は1996年発表の『Ten Easy Pieces』でセルフ・カヴァーしていました。


アート・ガーファンクル、シェール、ジミー・ウェブの三人による珍しいコラボ。曲は「All I Know」と5th Dimentonで1966年に大ヒットした「Up Up And Away」(ジミー・ウェブ作)のメドレーです。三人とも若い。


All I Know
僕たちは傷つけ合い
互いがいとも容易く傷つく
簡単すぎて本当のことが分からないんだ
君を思う その心がすべて

夢はいつのまにか破れた
夢は君次第
成し遂げるには君の助けが必要
君を思う その心がすべて

シンガーが去り行くとも
歌声は続く

終わりは必ずやって来る
あまりに早く訪れる
あまりに早くやって来ても
だが 過去はすぐには消えない
君を思う その心がすべて

シンガーが去り行くとも
歌声は続く
それは闇と夜明けの境目の美しさ
暗闇の中で人は言う
夜明けは彼方と


アート・ガーファンクルによるポール・サイモンへの思いが表されたような歌です。一緒にいるときはお互いの悪いところばかりが目に付いていたけれど、離れて初めてお互いの大切さに気づいたと言っているように受け取れました。コンビを解消しても友情は永遠であるということですね。
かつてジョン・レノンの『Imagine』(1971年発表)の中に「How Do You Sleep? 」という曲が収録されていました。当時この曲はジョンのポールに対する皮肉だとか非難だとかと騒がれましたが、よくよく聴いてみると私にはポールのことを心配するジョンの気持ちが込められた忠告の歌に思えます。本当のことは二人にしか分からないでしょう。それと同じくS&Gに起きた出来事や心の中は彼らにしか分かり合えないことだと思います。

次はアフロ・ロック・グループのオシビサのナンバー、「Woyaya」をお聴きいただければ幸いです。


アートが熱唱するアルバムのオープニング・ナンバー「Traveling Boy」です。ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルズの共作で、ポール・ウィリアムスが1972年に発表した『Traveling Boys』に収録されていました。


続いては日本でシングル・カットされてヒットした「Mary Was An Only Child」。アルバート・ハモンドがマイク・ヘイゼルウッドとロス・インカスのホルヘ・ミルシュベルグと共作したナンバーです。


最後にセカンド・シングルとなったヴァン・モリソン作の『I Shall Sing』。ヴァンのヴァージョンに心あたりがありません。申し訳ございませんが、どなたかご存知の方がおられれば教えてください。


天使の歌声天使の歌声
(2004/02/25)
アート・ガーファンクル

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上記のジャケット写真ではよく分からないと思いますが、アートの着ているセーターの右肩に穴があいています。スタイリストやスタッフは気が付かなかったんでしょうか。いや、飾らないアートのこと、日常の姿をそのまま映し出したのかもしれません。
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コメント

「テス」は苺を口にするシーンが美しかったですね。アート・ガーファンクルは、個人的には「シザーズ・カット」の中の邦題「北風のラストレター」が大好きでした。「ハート・イン・ニューヨーク」も勿論ですが。
fighter-k様、コメントありがとうございます。
何のCMだったか忘れましたが、当時「テス」の一場面が使われていたような憶えがあります。
CBS時代のアート・ガーファンクルのアルバムで廃盤のままになっているものが幾つかあります。来日を機に再発していただきたいところです。
こんばんは。お初のおコメです。
しばらくじっくり記事を拝見してました。
裏通りさん、内容が深いですね~。
Van Morrisonは結構好きでアルバムも古いものは割りと持ってるつもりでしたがI Shall Singは私もオリジナルバージョン知りません。サイトで検索してみたら1970年の作品のようですが詳細は私も全くわかりません。
あ、ガーファンクルのアルバムにうつりましょう。シャールとジミー・ウェッブの3ショットの映像にびっくりしました。
All I Knowいい曲ですよね。
彼はほんとにいい曲を選びますよね(プロデューサーが選んでるのかな?)。
個人的には一番好きで聴いてるアルバムは「Breakway」です。
wakuwaku様、コメントありがとうございます。
調べていただいたようでありがとうございました。どうやらVan Morrison本人は「I Shall Sing」を録音していないようですね。
たぶんTVの歌番組のようですが、昔の映像が残っていて嬉しい限りです。ジミー・ウェッブの楽曲をアート・ガーファンクルは好んで取り上げていますね。『Watermark』は『Wonderful World』のイメージが強いけれど、それを除けばジミー・ウェッブ作品集といった内容でした。
アートのCBS時代の国内盤が何作も廃盤のままです。せめて『Scissors Cut』や『Fate For Breakfast』は再発を願いたいものです。
一番上の映像は、アートがアメリカ徒歩横断を達成した記念コンサートのときの模様ですね。輸入盤ですがDVDも出ています。NHKテレビでも放送されました。JTとの「Crying in the Rain」も収録されています。ヴァン・モリソンは「I Shall Sing」を録音していないようです。人のために書いた曲かもしれませんね。ブログの文字が大きくなって、読みやすくなりましたね。
bornin様、コメントありがとうございます。
そうですか。NHKで放送されていたとは気が付きませんでした。
ヴァン・モリソン本人はやはり録音していないようですね。そのうちボーナス・トラックで追加収録されたら良いと思います。
飽きっぽいのでテンプレートを頻繁に替えたくなるのですが、気に入ったデザインやレイアウトのテンプレートを見つけても文字が小さい場合もあり選択に苦労しています。
All I Knowは私の好きな曲の一つです。CDでは、"Fate For Breakfast"より、"Up 'til Now"の方がアコースティックで好きですが。年が分ってしまうかも知れませんが、S&Gは青春時代の一コマです。その他に好きな曲は"Sometimes When I’m Dreaming"があります。ABBAのメンバーだったAgnetha Fältskogも2004年に出したCDで歌っていますね。
mmelope様、コメントありがとうございます。
楽しんでいただけて幸いです。YouTubeからの映像はアート・ガーファンクル、シェール、ジミー・ウェッブのかなり以前のコラボですが、ウェッブのソロ・アルバムでセルフ・カヴァーされた「All I Know」もシンプルなピアノの弾き語りで良い雰囲気でした。
お好きと言われる「Sometimes When I'm Dreaming」は確か「The Art Garfunkel Album」でしか聴けない曲。残念ながら現在は廃盤になっていますね。来日記念で再発していただきたいところです。
このようなつたないブログですが、今後とも宜しくお願い申し上げます。

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