好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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The Beatles - Her Majesty

 10月31日に開催された園遊会にて、脱原発を掲げて当選した俳優出身の参議院議員が、天皇陛下に直筆の手紙を渡したことで物議を醸しました。手紙の内容は、「子供と原発労働者を被曝から救え」といった趣旨がしたためられていたとのこと。
 震災後、何度も福島を訪問された天皇皇后両陛下のこと、この議員に言われなくても現状をご存知だと思います。国会議員なら被曝に関する科学的なデータを示して国会で訴え、最善策を提案すればよいことであり、国民の象徴であり、「権威」であっても何の「権力」も持たない陛下に直訴するのはお門違い。それともこの議員は陛下に大統領並みの権力があるとでも思っていたのでしょうか。
 天皇陛下に対しての請願書は、まず内閣に提出しなければならない旨が、請願法に規定されています。これは日本国憲法第16条に規定される請願権の実際の運用に関して規定する法律であり、同憲法の施行と同時に施行されました。よってこの議員の行動は憲法違反にあたると言っても差し支えないでしょう。それ以前に常識を欠いた行動であることは言うまでもありません。
 そう言えば、かつて民主党の幹事長だった政治家が、陛下の体調に配慮するために1ヵ月前に会見の申請をする「1ヵ月ルール」を無視し、中国の習近平国家副主席(当時)と陛下の会見を急遽ねじ込んだ一件がありました。この幹事長は、日本国憲法第7条(天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。)を引用し、「陛下と習副主席との会見は内閣の助言と承認で行われる天皇の国事行為である」との趣旨を述べましたが、「外国の大使及び公使を接受すること。」という項目はあっても、 陛下が外国の要人に会うことは憲法の国事行為に含まれておりません。習副主席は大使でも公使でもなく、幹事長は明らかに憲法解釈を逸脱していたと言えるでしょう。
 ブログやSNSを閲覧していると、「天皇に手紙を渡して何が悪い」、「天皇への請願を禁止するのは前近代的」といった趣旨の意見が目立ちます。この議員へ票を投じ、今も支持している人々の多くは、おそらく天皇陛下や皇室への畏敬の念を持ち合わせていないのでしょう。それ故、この議員の行動を「あっぱれ」と賞賛する人も少なくないのかもしれません。そうした人々には「秩序」という概念がなく、そして規制のルールに縛られず、常識や慣習を打破することで新たな発想や創造力が生み出されるという固い信念をお持ちと見受けられます。

 これ以上この議員のパフォーマンスについて語っていると、まんまと彼の陣営の策略に陥ってしまいますので、このあたりで本題に移ります。さて、本日ご登場を願うのはまもなく来日する予定のポール・マッカートニーさんもメンバーのひとりであるザ・ビートルズの皆様です。取り上げる曲は、「Her Majesty」 。4人のビートルズが最後にレコーディングしたアルバム、『Abbey Road』(1969年発表)に収録されていました。もっとも、ジョン・レノンが生前に残したデモ録音を基にした、「Free As A Bird」(1995年の『The Beatles Anthology 1』収録)、や「Real Love」(1996年の『The Beatles Anthology 2』に収録)も正式なビートルズのアルバムであるため、現時点では『The Beatles Anthology 2』が4人による最新アルバムであるという見方も出来るでしょう。ビートルズのファンにとってはジョンもジョージ・ハリスンも心の中で生き続けているわけですから。


HER MAJESTY
女王陛下はとても可愛いお方、だけど彼女はああだこうだとお喋りする人じゃない
女王陛下はとても素敵なお方、だけど彼女は日々コロコロ変わるお天気屋
とても好きだよと言ってあげたいけれど
その前にワインをたらふく飲まなくちゃ
女王陛下は可愛いお方、だけどいつの日か俺のものにしてみせる
いつの日か俺のものにしてみせるさ

 アルバム『Abbey Road』の後半ではメドレー形式の曲が続き、まさに有終の美を飾るような「The End」で締めくくられます。さて、これにてお開きかと思った瞬間、突然「ジャーン」という音。続いて、ポールのアコースティック・ギターの弾き語りによる「Her Majesty」が始まり、あっという間に曲が終わります。まるでポールだけがアンコールに応えて再び登場してくれたかのよう。歌の内容はエリザベス女王への憧憬なのか、はたまた恋い焦がれる片思いの人を女王様に見立てたラヴ・ソングなのか。これはやはりポールお得意のダブル・ミーニングと受け取って良いでしょう。
 『Abbey Road』発表後に案の定、「女王陛下並びにイギリス王室への冒涜」、「ビートルズ一流のジョーク」と賛否両論が巻き起こったそうです。しかし、発売禁止はもとより放送禁止になったという話をきいたことがありませんし、イギリス王室からの抗議も耳にしていません。当時の詳細をご存知の方がおられればご教示をお願いしたいとところです。

 ロング・ヴァージョンが存在しているようです。正式に発表された憶えはないので、ブートレグからのものでしょうか。


 2002年6月に開催されたエリザベス女王戴冠50周年記念コンサートにおいて、女王陛下の前で、「Her Majesty」を披露するサー・ポール・マッカートニー。けげんな表情を浮かべる女王陛下の姿が印象的ですが、内心はどうなんでしょう。ポールのことを本当に理解しているのは母親のメアリーと最初の妻であるリンダであるのは言うまでもないことでしょう。ビートルズのファンとしては現実は別として、人情的にジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターらの名も挙げたいところかも。ひょっとして、女王陛下もポールのことをよく理解する、そのひとりなのかもしれません。

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コメント

こんにちは^^
「ハー・マジェスティ」、「アビイ・ロード」からのとても短い曲なんですね。
「レット・イット・ビー」に収録されたロングバージョンもあるんですかー。
エリザベス女王の50周年コンサートの映像、怪訝そうな顔の女王が映し出された後、最後に「やっちゃったー!」と叫ぶポールが面白いですね^^;
saya様、訪問していただき誠にありがとうございます。
おそらく公式発表曲の中で、最も短いと思われる「Her Majesty」は、もともとメドレーの中に含まれる予定だったと聞きます。
女王陛下は、「しようがない人ね」と怪訝そうな表情を浮かべていても、内心は喜んでおられると良いのですがね。
はじめまして ブログを始めて半月たったばかりの新米です。私のブログに訪問していただいた足跡を見つけました。まだまだ見てくれる人が少ないのでとても嬉しかったです。あまり詳しいことは知りませんが音楽好きです。最近は好きなジャンルやミュージシャンが決まってしまっていますが 学生の頃深夜放送の影響でいろいろな音楽を聞いていた頃が懐かしいです。記事がミュージシャンで分けてあるのでいくつか気になるところの記事も読ませてもらって楽しい時間を過ごしました。亡くなった中村とうようさんの事も良く日曜朝のNHKラジオの南米音楽を紹介する番組を楽しみに聞いていたので懐かしく思い出しました。まだいろいろ読みたいミュージシャンの項目が残っています。これからも楽しみです。とりあえず訪問ありがとうございました。 あき
ブログ『イタリア大好き』のあき様、訪問していただき誠にありがとうございます。拙いブログですが、今後とも宜しくお願い申し上げます。
イタリアにはいまだに行ったことがないのですが、ルネサンス期の絵画に惹かれるところがあり、作品の意図や趣旨に思いを巡らすことがあります。
某議員の天皇陛下への件についてのご指摘、全く同感です。

小生も震災の原発事故以来、放射能廃棄物の問題も含め、今の原発政策を大転換しなければいけないと思う一人ですので、心情は理解できます。

しかしながら、無知と無思慮である点において、某議員の国会議員についての資質からすると失格者であると言わざるを得ないと思います。

takaboh様、訪問していただき誠にありがとうございます。
この議員が、議員宿舎でタバコを吸う写真が週刊誌に掲載されていました。この議員は年間放射線量を1mSV以下にせよと主張しておられますが、タバコの健康被害について考えたことがおありなのでしょうか。ニコチンやタールの害はもちろん、タバコには放射性物質が含まれていることも明らかとなり、喫煙者の年間被曝量は推定1000~2000mSVに達すると言われております。この議員は他にも、「ベクレてる(放射能汚染されている)んやろうなぁ、国会議員に出すお弁当は」、「自衛隊は人殺しの訓練よりも災害救助を優先せよ」などと言った発言をしたとの報道があり、国会議員としての言動に頭をひねらざるを得ません。

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