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Browning Bryant - BROWNING BRYANT

 先日は突然にブログを休止して申し訳ございませんでした。FC2ブログは1ヵ月以上更新が途絶えると、トップにデカデカと広告が表示され、とても見苦しい印象を与えてしまいます。そのため止むなく、「ブログの休止」を掲げました。諸事情でなかなか記事を書く余裕が出来ませんが、今後とも宜しくお願い申し上げます。
 
 さて、今回ご登場いただくアーティストはブロウニング・ブライアント。前回のポール・パリッシュ同様、数枚のアルバムを残してシーンの表舞台から姿を消した人です。

ブロウニング・ブライアントブロウニング・ブライアント
(2013/08/14)
ブロウニング・ブライアント

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 ブロウニング・ブライアントは1957年1月24日、サウス・カロライナ州ピケンズで誕生しました。幼き頃にギターを手にした彼は、やがて人前で歌うことを覚え、10歳の頃には近郊の町で開催された社交行事に出演するようになったのです。
 そうこうしているうちに彼の歌う姿はノース・カロライナ州シャーロットのテレビ番組の司会者の目に留まり、その番組に出演。さらにその放送をたまたまシャーロットに来ていたニューヨークの大手エージェントの人物が目にし、オーディションを経て契約へと至りました。
 1969年、アルバム『Patches』をリリース。エド・サリヴァン・ショーを始めとするテレビやラジオの音楽番組にも出演し、ブライアントはスターへの階段を昇り始めます。1970年にはバート・バカラック&ハルヴィッドの「Raindrops Keep Fallin' On My Head」やザ・ビートルズの「Yesterday」などが収められたセカンド・アルバム『One Time In A Million』を発表。ティーン・エージャーのみならず幅広い層の獲得にも乗り出しました。

 アルバム『Patches』から「Games that Grown Up Children Play」。


 しかし、思春期を迎える人間には肉体的な成長は避けられません。ローティーンでデビューしたブライアントは声変わりという壁にぶち当たることになったのです。これを機に大人のシンガーへの脱皮が図られ、そのため暫くブランクがありましたが、1974年にアラン・トゥーサンをプロデューサーに迎えたアルバム『Browning Bryant』をリリース。アイドルからロッカー、あるいはエンターテイナーへの転身を試みたのかもしれませんが、ニュー・オリンズ・サウンドを牽引して来たアラン・トゥーサンの起用は思い切った選択と言えるでしょう。
 ブロウニング・ブライアントに限らず、少年時代にアイドルとしてデビューしたシンガー変声期に苦しむもの。マイケル・ジャクソンやダニー・オズモンドらの当時のライヴ・レコーディングを聴くと、高い声を出しづらくなり苦闘する様子が窺えます。彼らは裏声を駆使したり、ヴォイス・トレーニングに励んだりしながら対応して乗り切り、自然と大人の声へと変貌して行きました。
 ブライアントの場合はファンキーなサウンドに挑戦することで、低く野太くなった声を活かしたと言えるでしょう。同時にこのアルバムをレコーディングした当時のブライアントは16歳。高校生の年頃での堂々として深い味わいのある歌いっぷりに興味深いものを覚えました。

 それではアルバムから何曲か紹介して行きましょう。オープニングを飾る、「You Might Say」。いかにもアラン・トゥーサンの作品といった雰囲気が漂っています。


YOU MIGHT SAY
君は言うかもしれない、俺が疲れて見えると
でも、俺に言わせれば孤独なだけさ
君はどうするんだろう
大切な人を失ったと知ったなら

恋人にしか、理解出来ないだろう
痛みを認めて読み取らなければならない
Hummm, Hummm

君は言うかもしれない、俺が雨を逃していると
だが、君は事情を知らない
君は言うかもしれない
可哀相なこの子は悩んでいるだなんてね

君の好きに呼んでもらってかまわない
俺は踏ん張ろうとするのに精一杯だから

恋人にしか、理解出来ないだろう
痛みを認めて読み取らなければならない
(愛の痛み)

冷たく思えたなら謝るよ
自分自身をどうしたら良いのか分からないんだ
棚上げされた憂鬱から解放されるまで
どうすりゃいいんだ

君は言うかもしれない、俺が疲れて見えると
でも、俺に言わせれば孤独なだけさ
君はどうするんだろう
大切な人を失ったと知ったなら

恋人にしか、理解出来ないだろう
痛みを認めて読み取らなければならない

君は言うかもしれない 俺が負けなさそうだと
君はまるで問題を分かっているようだな
だが俺に言わせりゃ、結局は価値があるってことさ
俺が勝つことになると思うよ

(愛を必要としない奴を連れて来てくれたら
愚かな男を見せてやるよ)
君は言うかもしれない
可哀相なこの子は悩んでいるだなんてね
(愛を必要としない奴を連れて来てくれたら
愚かな男を見せてやるよ)

 こちらもアラン・トゥーサンらしいファンキーで躍動感溢れるシンコペーションの効いた、「Leave The Rest Molly」。


LEAVE THE REST MOLLY
俺がおかれている事態を収拾させてくれたら
君にもそうしてやるよ
後はモリーに任せりゃいい

真夜中に俺は身体が震えるの感じる
やれやれまったく気が休まらないぜ
及び腰になると
心が壊れ始めているのが分かるんだ
後はモリーに任せようと思う

水晶玉を見つめて、何が見えるのだろう
道に迷った孤独な二人
そんな変化を君は予期していた
誰にも分かることだろう
後はモリーに任せよう

農夫に土地が必要なように俺には君の愛が必要なんだ
もし俺を愛しているのなら、見せてくれよ
彼女は自分自身で何とかするだろう
とにかく彼女は出来ることは何でもする
だから入って来て、ドアを閉めなよ

俺たちは 俺たちはすっこんで
後はモリーに任せりゃいい
俺がおかれている事態を収拾させてくれたら
君にもそうしてやるよ

 少々ネッド・ドヒニーあたりのサウンドを想起させるフリー・ソウル風の「Liverpool Fool」。


LIVERPOOL FOOL
リヴァプールのバカなんかじゃない
俺は堅苦しい男じゃない
ただ君を幸せにしたいだけさ
ねぇ、どこにでも連れて行ってやるよ
木の穴になんか住んでいないぜ
俺には変なところは何もない
ただ君を幸せにしたいだけさ
わかるよな

ハニー、俺を列に並ばせるために
びた一文いらないぜ
君の心に俺を置いてくれさえすりゃいい
そうすれば君のことを感じられる
俺には君が必要なんだよ

君は素敵な人
それは誰もが認めるところ
だが、奴らが君を口説こうとしても
俺を相手にしてからじゃないと駄目さ

 スライド・ギターとホーン・セクションがフィーチャーされたロック・ナンバー、「Blinded By Love」。リトル・フィートを連想させるような曲調です。


BLINDED BY LOVE
恋に目が眩み
俺は朝日を見ることが出来ない
恋に目が眩み
いつ日が暮れたのかも分からない

傷つける気はなかった
辛い思いをさせる気もなかった
ずぶずぶ深入りするつもりもなかったんだ

あの角を曲がったところに、何が見えるのだろうか
巨大な嵐が、俺をじっと見つめている
あの向こうを見渡すと、何が見えるのだろうか
広大な世界が、俺をじろじろと見つめているのさ

昨年の夏、俺はここを去ろうとしていた
だが、友達は行くなと言った
膝に夏のそよ風を感じ
俺はこのちっぽけな古い町に残ったのさ

冬が巡り
俺の頭脳を硬直させる
頭がおかしくなる前に
動き回ったほうが良いと言いながら

夏は嘘をつかなかった 冬も嘘をつかなかった
もう立ち去らなきゃならない時だ
夏は嘘をつかなかった 冬も嘘をつかなかった
もうさよならを言わなきゃならない時だ

恋に目が眩んで

あの夏に俺は恋に落ちた
彼女は行かないでと懇願した
時間の問題だった
その愛が消えてしまうのは

枕を涙で濡らし
悲しくて、傷ついて、臆病になって
俺は水を飲みたいのだけれど
井戸はすっかり枯れてしまった

 ジョニー・ウインターが、アルバム『Saints & Sinners』(1974年発表)で取り上げていました。


 サム&デイヴも、 『Back at 'Cha! 』(1975) でカヴァー。青年の移ろいやすさが表現されたブライアントのヴァージョンも良いのですが、やりきれない気持ちを叫ぶ大御所の迫力には圧倒されます。


 シンガー・ソング・ライター風のアコースティックなバラード、「Cover Girl」。それでもソウルフルなバック・コーラスは印象的です。


COVER GIRL
彼女はカヴァー・ガール
ひとつの場所にじっとしていられないんだ
カヴァー・ガールのあの娘がまた姿を消した

動き続ける彼女
忙しすぎてじっとしていられない
カヴァー・ガールのあの娘、彼女がまた
またも姿を消してしまったのさ

広告やテレビに出るのを夢見る彼女
聖書は彼女の雑誌なんだ

彼女はだまし続ける
時おり失敗した表情を顔に出しながら
でも自分の心を犠牲にしている

だから彼女は理解しようとする
そして彼女は利用しているのかもしれない
怖いもの知らずで彼女を撮影する男のことを
ひとつのセッションを失えば、ひとつの教訓を得る
それでも彼女は挑戦する
何度も何度も挑戦する

今も開かれているパーティーで会おうか
だがその夜は死んだようにくたびれて
そして彼女はむしろ眠りたがっている

彼女はしぶっていたけれど
エージェントが命令してくるのさ
彼女はもう誰を信用して良いのか分からない

そこで彼女はトップを目指して奮闘する
それが彼女の進むべき道だから
そして彼女は23歳の若さで老いに悩んでいる

トップに立つには知名度が低すぎる
プライドが高すぎて汚れ役が出来ない

カヴァー・ガール、彼女がまた姿を消した
カヴァー・ガール、彼女がまた
またいなくなったんだ(いなくなった)
そう、姿を消した
いなくなったんだ
そう、姿を消した
いなくなったんだ・・・
(彼女は姿を消した、消えた、いなくなった)

 このアルバムはアラン・トゥーサンが全曲のプロデュースとアレンジを担当し、収録された11曲のうち8曲を書き下ろしていましたが、「Cure My Lady」、「Losing」、「Home」の3曲はブライアントのペンによるもので、彼のソング・ライターとしての才能を開花させたと言えるでしょう。
 その後、ブライアントはサウス・カロライナの大学に進学。燃え尽き症候群に陥ったわけではないのでしょうが、次第にシーンから遠ざかります。それでも地道に音楽活動を続けているようで、自主制作ながらジャズのスタンダードを集めたアルバムを1992年と1995年に、クリスマス・ソングを集めたアルバムを2003年に発表して来ました。しかし、それ以外は目立った活動が確認出来ません。地元サウス・カロライナのライヴ・ハウスで、今も歌い続けていれば良いのですがね。
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コメント

また書いていただき、ありがとうございました。

重荷にならないような感じで、好きに書いて下さればと思います。

今回の彼女も昔、音楽雑誌で読んだことはありましたが、忘れていた人でしたし、歌声を聴くのも初めてでした。

また宜しくお願いいたします。
takaboh様、訪問していただき誠にありがとうございます。
ファンキーなニュー・オリンズ・サウンドと滋味溢れるシンガー・ソング・ライターの歌声が融合したようなブロウニング・ブライアントの世界。商業的には成功しなかったようですが、埋もれさせるには実に惜しい1枚です。
諸事情によりなかなか更新することが出来ませんが、今後とも宜しくお願い申し上げます。
こんばんは。
ブログを休止されていたのですね。
FC2は1ヶ月更新がないと大きい広告が表示され、下の方にも出ますが、前使っていたエキサイトも、いつの間にか一定期間更新がないと、大きい広告が表示されるようになっていました。3年前の7月に最新記事の下の方に広告が載るようになって、多くの人がブログを引越したり、ブログの閉鎖をしたり、広告が載らない有料サービスに入ったりしましたが、FC2とかみたいに「1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。」とかいうのがないので、何ともいえないんですが・・・。
さてこのブラウニング・ブライアント、子供の頃の可愛い声から、大人の声変わりの頃まで、素晴らしい声ですね。
90年代半ばくらいにジャズのアルバム、2003年にクリスマスのアルバムを発表してたんですかぁ。今は何をしているでしょうね。
saya様、訪問していただき誠にありがとうございます。
モチベーションは下がっていないのですが、諸事情で書く時間がなかなか取れません。一ヵ月以上更新がないと大きな広告が表示されるのは本当に見苦しいですね。
さて、素晴らしい声と曲作りの才能まで持っていたのにシーンから遠ざかってしまったブロウニング・ブライアント。地道に活動を続けていれば良いのですが。facebook にはファン・ページがありますが、近況らしきものはアップされていません。

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