好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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The Beatles - Taxman

 昨年の8月に国会で消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案が衆議院本会議で採決され、民主党・国民新党・自民党・公明党の賛成多数で可決・成立しました。よって、2014年4月に消費税が8%に引き上げられる予定です。麻生太郎財務相兼金融担当相は「景気が悪い中では上げない」と述べ、景気動向によっては増税の先送りもあり得るとの認識を示しておりますが、このままデフレ不況が長引くことのほうが深刻。消費税増税で懐の具合がさびしくなるのは嫌ですが、経済状況が好転しないと元も子もありません。進むも地獄、引くも地獄と例えるのは大袈裟かもしれませんが、本当に痛し痒しといったところです。
 さて、そのような心配や不安の声に配慮したのか、安倍政権は消費税増税で低・中所得者の負担が重くなり、不公平感が広がる恐れがあるため、富裕層の所得税や相続税を強化する構えと聞きました。所得税は最高税率が引き上げられ、相続税は基礎控除が引きさげられるとのこと。私のように高額所得と縁のない人間にとってはあまり関係のない話かも知れません。生涯一度は人が羨むような資産家になって、国家の財政に貢献したいものです。
 このような税金にまつわる話題で頭の中に浮かぶ曲は、「Taxman」。ザ・ビートルズが1966年8月5日にリリースしたアルバム、『Revolver』のオープニングを飾る曲です。ジョージ・ハリスンの作品で、稼いでも稼いでも殆どが税金として取られてしまうことに気がついたことを歌にしたとのこと。当時のイギリスでは労働党のウィルソン政権の下、充実した社会保障を維持するために95パーセントという高い税金を富裕層に課していました。ジョージはこの政策を皮肉って「Taxman」を作ったとされています。ウィルソン首相は1965年にビートルズがイギリスの外貨獲得に貢献したことへのご褒美にMBE勲章を贈ることを推薦した人物でした。まるで恩を仇で返すような行いとの声が聞こえてきそうですが、ビートルズにしてみればそれはそれ、これはこれといったところなのでしょうか。決して政治家とは馴れ合いにならない態度が窺えます。また、後に政権交代することになる保守党のヒース党首も歌の中に登場し、ビートルズの政治批判は与野党問わず容赦ありません。

ジェームズ・ハロルド・ウィルソン(1916年3月11日 - 1995年5月24日)
1945年の総選挙で下院議員に初当選。1947年に商業大臣に就任。1963年に労働党党首に当選。翌64年の総選挙で労働党が勝利し、首相に就任。前述した重税政策のほか、選挙法を改正し、18歳以上の男女に選挙権を与えた。1970年の総選挙で敗れ、保守党に政権を譲るも1974年の総選挙で政権を奪還。首相に返り咲き、1976年に辞任した。

サー・エドワード・リチャード・ジョージ・ヒース(1916年7月9日 – 2005年7月17日)
1950年の総選挙で保守党から立候補して当選。1964年に保守党党首。1970年の総選挙で保守党が勝利し、首相に就任。中華人民共和国の毛沢東主席との会談を実現した一方で、北アイルランド問題を改善できず、1974年の総選挙に敗れて退陣した。


リボルバーリボルバー
(2009/09/09)
ザ・ビートルズ

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1. Taxman
2. Eleanor Rigby
3. I'm Only Sleeping
4. Love You To
5. Here, There and Everywhere
6. Yellow Submarine
7. She Said, She Said
8. Good Day Sunshine
9. And Your Bird Can Sing
10. For No One
11. Doctor Robert
12. I Want to Tell You
13. Got to Get You into My Life
14. Tomorrow Never Knows



TAXMAN
ひい、ふう、みい、よお
どんなふうになんのか説明しまひょ、
おたくの取り分が1、私の取り分が19ですわ
何でやて、私は税務署のもんです、税金徴収担当でっせ
5パーセントは少なすぎるように見えますのんか?
感謝してもうてもバチ当たらへん、根こそぎいただくわけやないねんし
お車を運転しはるんやったら、道路に税金をかけまひょ
座らはるんやったら、座席に課税しまっせ
底冷えして来たと思わはるんやったら、暖房器具が課税対象や
徒歩で行かはるんやったら、おたくの足に税金をかけまっせ
税務署のもんです
何でやて、私は税務署のもんです、税金徴収担当ですわ
何のためにそんなに徴収すんのかなんて野暮な質問は止めておくれやす
(ああ、ウィルソン首相)
さもないともっと増税しまっせ
(ああ、ヒース保守党党首)
何でやて、私は税務署のもんです、税金徴収係ですわい
さて、死なはる人へ私から忠告しまっさ、三途の川の渡し賃もちゃんと申告しておくれやす
何でやて、私は税務署のもんです、税金徴収係でっせ
そうやっておたくらは他ならぬ私のために働いてはるんですわ(税務署のもんです)

 1970年代に活躍したブラック・オーク・アーカンソーのカヴァー・ヴァージョン。 1975年発表の『Ain't Life Grand』に収録。その名の通り、アメリカ南部アーカンソー州出身のハード・ブギーを得意とするバンドです。今回はライヴ映像をご覧ください。


 南部のロッカーはこの曲がお好みなのか、スティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブルも取り上げていました。1995年の『Greatest Hits』に収録。こちらもブラック・オーク・アーカンソー同様、無骨でアーシーな雰囲気が漂います。


 2003年に発表されたConcert For George』に収められていたトム・ペティ&ザ・ハートブレーカーズのヴァージョンです。トム・ペティはジョージとの親交が深く、ボブ・ディランとジェフ・リンを加えたトラベリング・ウィルベリーズを結成して活動していたこともありました。


 ヘヴィー・メタルのアーティストによるビートルズのトリビュート・アルバム『Butchering The Beatles』に収録されてされていたカヴァー・ヴァージョンで、ヴォーカルにダグ・ピクニック(KING'S X)、ギターにスティーヴ・ルカサー(TOTO)、ベースにジョン・レノンやポール・サイモンのアルバムに参加し、ピーター・ガブリエルのバンドやキング・クリムゾンでも活動したトニー・レヴィン、ドラムスにスティーヴ・フェーロン(アヴェレージ・ホワイト・バンド)といった陣容でレコーディングされていました。なお、スティーヴ・ルカサーは最近、リンゴ・スターのバック・バンドに加入したようです。


 ジョージ自身のセルフ・カヴァーで締めくくりとしましょう。1991年に行われた来日コンサートの映像です。皮肉る政治家をジョン・メジャー(イギリス首相)、ジョージ・H・W・ブッシュ(アメリカ大統領、パパブッシュ)と変更して歌っていました。


 フランスのオランド大統領が年収100万ユーロ(約1億1500万円)を越える富裕層に75%の所得税を課す方針を示したことに抗議し、映画『Camille Claudel(カミーユ・クローデル)』や『1492: Conquest of Paradise(1492 コロンブス)』などに出演した著名俳優で、富豪としても知られるジェラール・ドパルデューがロシア国籍を取得。彼に限らず重い税負担を嫌って富裕層による外国移住や外国籍取得が相次いでいるとのこと。大金持ちの方々にはお国のためにたくさんの税金を収めていただきたいものですが、日本でも増税によって富裕層が海外移住し、企業の流出に拍車が掛かることが懸念されるところであります。

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コメント

こんばんは、ご無沙汰してます。
消費税来年から8%ですか・・・、痛いですね><;
さてこの「タックスマン」、「リボルバー」の1曲目を飾る曲ですね。ジョージの自作曲で唯一アルバムのオープニングを飾った曲なんですよね。「ウィズ・ザ・ビートルズ」収録の「ドント・バザー・ミー」や、「ヘルプ!」収録の「アイ・ニード・ユー」などの頃はレノン=マッカートニーの影に隠れ目立たない存在でしたが、この「リボルバー」のあたりからめきめきと頭角を表して来たように思います。
この「タックスマン」、政府への皮肉が込められていますねぇ。前作「ラバー・ソウル」収録の「嘘つき女」は、「特定の誰かに書いたはずだったけど思い出せない。政府か何かだったんだろう」と語っていたそうですが、「タックスマン」でその皮肉がパワーアップしちゃっているみたいです^^;
「ウィルソンさん」と「ヒースさん」って、そうだったんですかー。勉強になりました^^
saya様、訪問していただき誠にありがとうございます。
国家国民のために徴収した税金を有益に使っていただければ文句はないと言いたいところですが、8%、10%、15%・・・・・・。やはり懐が痛すぎます。
ジョージ・ハリスンは金に汚いとか、ケチだったとかの逸話が残っています。あくまで噂と受け取りたいのですが、「Taxman」のような皮肉な曲を聴いているとそんな側面はさもありなんといったところかもしれません。
ビートルズの政治批判は与野党問わずと言えますが、与野党トップを同時に批判するバランス感覚を持ち合わせているとも言えるでしょう。

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