好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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The Beatles - Bad Boy

 今回も心の中にしか存在しない「ビートル」の歌声を取り上げます。お題は「Bad Boy」。ザ・ビートルズが1965年にリリースしたラリー・ウィリアムズのカヴァーで、ジョン・レノンがリード・ヴォーカルを担当していました。

Past MastersPast Masters
(2009/09/09)
Beatles

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Disc:1
1. Love Me Do (Original Single Version) (2009 - Remaster)
2. From Me To You (2009 - Remaster)
3. Thank You Girl (2009 - Remaster)
4. She Loves You (2009 - Remaster)
5. I'll Get You (2009 - Remaster)
6. I Want To Hold Your Hand (2009 - Remaster)
7. This Boy (2009 - Remaster)
8. Komm Gib Mir Deine Hand (2009 - Remaster)
9. Sie Liebt Dich (2009 - Remaster)
10. Long Tall Sally (2009 - Remaster)
11. I Call Your Name (2009 - Remaster)
12. Slow Down (2009 - Remaster)
13. Matchbox (2009 - Remaster)
14. I Feel Fine (2009 - Remaster)
15. She's A Woman (2009 - Remaster)
16. Bad Boy (2009 - Remaster)
17. Yes It Is (2009 - Remaster)
18. I'm Down (2009 - Remaster)
Disc:2
1. Day Tripper (2009 - Remaster)
2. We Can Work It Out (2009 - Remaster)
3. Paperback Writer (2009 - Remaster)
4. Rain (2009 - Remaster)
5. Lady Madonna (2009 - Remaster)
6. The Inner Light (2009 - Remaster)
7. Hey Jude (2009 - Remaster)
8. Revolution (2009 - Remaster)
9. Get Back (2009 - Remaster)
10. Don't Let Me Down (2009 - Remaster)
11. The Ballad Of John And Yoko (2009 - Remaster)
12. Old Brown Shoe (2009 - Remaster)
13. Across The Universe (2009 - Remaster)
14. Let It Be (2009 - Remaster)
15. You Know My Name (Look Up The Number) (2009 - Remaster)

 今回紹介する「Bad Boy」はもともとアルバム『Help!』のために用意された曲ですが、選にもれてアメリカ独自の企画盤に収録されました。イギリスでは1966年に発売されたベスト・アルバム『Oldies』に収められています。その後、『Oldies』はCD化されませんでしたが、1988年3月7日に発売された編集盤『Past Master Vol.1』に「Bad Boy」はめでたく収録。このアルバムはオリジナル・アルバムに収録されなかったシングルやレア・ヴァージョンなどを収めたコンピレーション・アルバムで、2009年9月9日のリマスター盤の発売時には姉妹篇の『Vol.2』との2枚組にまとめられました。



BAD BOY
ごんた(悪ガキ)が俺の家の近所に引っ越してきよった
何もまともに出来ひんのに、ちょこんと座ってカッコつけてるだけやで
奴は学校へ行って読み書きを習うのも嫌やときたもんや
家の中であちこちぶらぶら、ロックン・ロールに興じてよる
学校に行ったら先生の椅子に画鋲を置いたり、女子の髪にガムをくっつけたりの悪態ぶり
なぁ、ボンボン、行儀よくせいや

マガジンスタンドに並んだロックン・ロール関連の雑誌は何でも買いよる
手に入れた小銭はすべて、ジューク・ボックスに放り込みよる
奴は寄るまで先生に心配の掛けどおしで、彼女はへとへとに疲れ果ててしもうたわ
そんでロックン・ロールにはじまり、フラフープにクルクルってなもんで
ロックン・ロール三昧にお開きの時間が来ても、このガキは頑として止めよらへん
なぁ、ボンボン、行儀よくせいや

おかんに言いつけたるど、親の言うことは聞いたほうがええで
散髪屋に行ってそのみっともない髪を切り落とせや
カナリアを餌で誘惑して隣の猫の餌にしよったな
おかんの回転式洗濯機にコッカー・スパニエルを突っ込んで洗ったのもおまえやな
おかんが止めろと言うても、このガキときたら融通がきかんぐらい頭がコテコテや
なぁ、ボンボン、ええかげんにせえや

 ジョン・レノンといえば平和運動の旗手というイメージがこびり付いてしまった昨今ですが、本当の彼は暴力的で変わり者だったようです。最初の妻であるシンシアへのDVはよく知られているところですが、リーダーの立場を誇示するようにメンバーにも「おまえ、たるんどるぞ」とばかりに鉄拳制裁を加えていたとの噂。メジャー・デビューする前の1961年に脱退したベーシストのステュアート・サトクリフは翌62年に脳出血でこの世を去り、原因は学生時代の喧嘩や酒場でチンピラに暴行を受けた際の後遺症とされていますが、ジョンに殴られたのが関係しているのではないかと囁く声もありました。
 そんなジョンが平和運動にのめり込んだのは小野洋子さんの影響でしょうか。しかし、ジョンの本心は武力革命には肯定的とも否定的とも受け取れる立場であったとされ、「Power To The People」の日本盤シングルのジャケットでは小野さんとともに「叛」という文字が記されたヘルメットを被って拳を振り上げていました。このヘルメットは中大独立社学同の流れを受け継いだ政治組織である共産主義同盟叛旗派のものです。吉本隆明氏の思想に影響されたといわれるこの組織は、「国家は単なる暴力装置ではなく、共同幻想の産物であり、無化させる運動、階級形成、戦略が必要である」という見解を示していました。少しばかり「Imagine」とも共通するものが窺えますが、ジョンがどのくらい吉本隆明氏の思想や叛旗派の運動を理解していたのかは分かりません。
 平和運動のシンボルに祭り上げられたジョン・レノン。彼には重荷に感じることもあったでしょう。それ故に小野さんと別居していた1973年の10月から75年の1月頃はリラックスし過ぎたのか、ロサンゼルスでリンゴ・スター、ハリー・ニルソン、キース・ムーンらと毎晩のように飲み歩いて羽目を外し、暴力事件まで起こすという日々を送っています。自暴自棄に陥っていたとの解釈もありますが、ポール・マッカートニーや息子のジュリアンとの再会も果たし、ジョンにとっては本来の自分を取り戻す貴重な期間だったのかもしれません。
 さて、ジョンのシャウトするヴォーカルが印象的な「Bad Boy」。実際にこんな隣人がいたなら迷惑でたまらないでしょう。変人で粗暴な性格だったとされるジョン・レノン。ひょっとしたらジョンは自分自身の姿をこの歌に重ね合わせていたのかもしれません。

 こちらのラリー・ウィリアムズのオリジナル・ヴァージョンは1959年のリリースです。ビートルズ、ことにジョン・レノンは彼の楽曲がたいそうお気に入りの様子で、『Slow Down』(1964年に4曲入りEP「Long Tall Sally」の中の1曲としてリリースされ、その後、『Past Masters Vol.1』に収録)、「Dizzy Miss Lizzy」(1965年の『Help!』に収録)などをカヴァーしていました。


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コメント

"Bad Boy"、ラリー・ウィリアムスの曲のカバーなんですね。
パスト・マスターズに入っているんですよね。
"Slow Down"と"Dizzy Miss Lizzy"も、ジョンのリードボーカルですね。
オリジナルバージョンもなかなか味がありますね。
あらら、ジョンは暴力的だったんですね。でもポールやジュリアンと再会しているんですかぁ・・・。
saya様、訪問していただき誠にありがとうございます。
ジョン・レノンはラリー・ウィリアムズにかなり惚れ込んでいたようで、ソロ・アルバム『Rock 'N' Roll』でもウィリアムズが歌った「Bony Moronie」、「Just Because」(作者はLloyd Price)の2曲を取り上げていました。
アーティストは常人に秀でた才能を持っている故、多かれ少なかれ奇人・変人の傾向があるのかもしれませんが、ジョンのような人を友だちに持つと迷惑の掛けられっぱなしでしょうね。

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