好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Rickie Lee Jones - My Funny Valentine

前回のビートルズの「Anna」の記事の最後でリッキー・リー・ジョーンズの珍しいカヴァー映像を使ったこともあり、今回は彼女のことを取り上げることにしました。
イリノイ州シカゴの出身ながら幼少期から転居を繰り返し、思春期に酒とドラッグにのめり込み、家出や中絶をも経験する波乱の人生を送ったせいか、リッキー・リーの発音には時折独特の訛りが感じられます。意識的なのか、思春期の頃の「若者ことば」の名残なのかどうかはよく分かりません。ともすれば、ネイティヴでも歌詞カードなしでは彼女の意図が十分に理解できないのではないかと思います。
リッキー・リーが織りなすサウンドのほうはデヴュ一当時から一貫してシンプルでナチュラル。愛くるしい容姿とは対照的に物憂げで少々けだるい様子のヴォーカルで、ベレー帽をかぶった1stアルバム『浪漫』(1979年発表)のジャケットのような無垢な少女をイメージしていると、急にあばずれ女に変身するなど彼女は実に表現力が多彩です。ジョニ・ミッチェルの水彩画のような世界を連想する部分もあり、ランディ・ニューマンのようなユーモアに満ちた言葉も持ち合わせており、初期の頃より豊かな才能を感じました。
さて、今回は彼女が1983年にリリースした「Girl At Her Volcano(邦題:マイ・ファニー・ヴァレンタイン)」を紹介します。このアルバムは発売当初は10インチ(25㎝)のLPレコードの体裁を取っていました。10インチのレコードはたぶん彼女のファンの多くに馴染みがないはずの代物ですが、却って懐古趣味を煽る意図があったのかもしれません。収録曲は「Lush Life」、「Something Cool」、「My Funny Valentine」などのスタンダード・ナンバー、ドリフターズが1964年に大ヒットさせた「渚のボードウォーク」のカヴァー、かつての恋人トム・ウェイツの「Rainbow Sleeves(邦題:虹の袂)」など他人の曲が中心で、彼女のオリジナルは2曲にしか過ぎませんでした。ちなみに、私はトム・ウェイツ本人が歌う「Rainbow Sleeves」をこれまで耳にしたことがございません。どなたかご存知の方があれば教えていただけると有り難いです。
このアルバムはスタジオ録音とライヴが混ぜこぜになっており、「Rainbow Sleeves」はリッキー・リーがデヴューする前である1978年の録音。さらに、前作『Pirates』のために用意されたものの結局は収録されなかった曲も含まれているとのこと。そうしたデーターだけを目で追っているととりとめのない寄せ集めのような印象を受けますが、ところがどっこい彼女の半生を鑑みながら聴いていると彼女の思い出が詰められたようなアルバムであることに気づかされました。こうしたパーソナルな1枚であればあるほど彼女の魅力が輝くように思えます。

今回はまず、アルバムの中から「Under The Boardwalk」と「Rainbow Sleeves」の2曲を聴いていただれば幸いです。



邦題のタイトルになった「My Funny Valentine」は映像でご覧ください。



My Funny Valentine
私の素敵なヴァレンタイン
優しくおどけたヴァレンタイン
あなたは私を心から微笑ませる
あなたの容姿、笑えるわ
写真じゃうまく写せないけど
それでもあなたは私のお気に入りの芸術作品

あなたの姿はギリシャ彫刻に劣るかしら
あなたの口元はちょっと貧弱かしら
その口が話そうと開くとき
気の利いた台詞を言えるのかしら

ねえ、私のために髪の毛一本だって変えないでね
私のことを気に掛けてくれるのかどうか分からないけれど
そのままでいて 私の素敵なヴァレンタイン
毎日が私のヴァレンタイン・デー


マイ・ファニー・ヴァレンタインマイ・ファニー・ヴァレンタイン
(1990/10/10)
リッキー・リー・ジョーンズ

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コメント

彼女の素晴らしさは
何を唄っても
自分の「心」で唄いとおす
「心」粋が素晴らしい
さすがに
素晴らしい彼女をSelectしますね♪

素晴らしい
日曜日を
お過ごしください♪

God bless you...
Azumi様、コメントありがとうございます。
リッキー・リーは可愛いけれど色っぽいといった雰囲気を漂わせながら、時にはジャズっぽく、時にはファンキーにと変幻自在に歌う多彩で豊かな表現力を併せ持った女性だと思います。
明日は晴れの予報。桜も満開に迫る勢いで咲き誇っています。
Azumi様も良い日曜日をお過ごしください。
10インチのレコードは洒落てましたね。CDと両方持ってます。
bornin様、コメントありがとうございます。
10インチのLPはレコード店で見かけて手に取ったことがありますが、購入には至りませんでした。CDが発売された時にはすぐさま買い求めましたが、音質の悪さにがっかり。リマスターして再発されることを望みます。
初めてお邪魔します。

私もこのアルバムのレコード持ってました。
Walk Away ReneeとHey Bubが大好きでしたね。 とくにHey Bubの一番最後の「...I would call him Hey, Bub/He had a little place he kept for me/He would answer...」の後で入ってくる弦の音の何と切ない事。 数あるRickie Leeの歌の中でも一番か二番に好きですね。 
Trot様、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、弦の音の使い方は見事な雰囲気を醸し出していますね。このアルバムではリッキー・リーのオリジナルは数少ないのですが、この曲に心血を注いだ感が窺えます。
このようなつたないブログですが今後とも宜しくお願い申し上げます。

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