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The Sandpipers - Softly As I Leave You

 3回に分けて紹介して来たサンドパイパーズのアルバム『The Sandpipers』もファイナルを迎えることになりました。今回は「Try To Remember」、「I'll Remember You」、「Softly As I Leave You」の3曲を取り上げます。

サンドパイパーズ(紙ジャケット仕様)サンドパイパーズ(紙ジャケット仕様)
(2012/04/18)
サンドパイパーズ

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1. The French Song
2. Bon Soir Dame
3. For Baby
4. Inch Worm
5. It's Over
6. Glass
7. Rain, Rain Go Away
8. Yesterday (Ayer)
9. Michelle
10. Try To Remember
11. I'll Remember You
12. Softly As I Leave You

 

TRY TO REMEMBER
あの9月のことをほんの少し思い出そう
人生に余裕があり、豊かだったあの頃
あの9月のことをほんの少し思い出そう
芝生が青々と茂り、穀物は黄金色に実る
あの9月のことをほんの少し思い出そう
君はまだ若く、世間知らずの若者だった
思い出してごらん、もし記憶が甦ったなら
その時は追憶に身を任せるといい

思い出そう、心が穏やかだった日々を
しだれていた木は柳だけ
思い出そう、充実していた日々を
枕元には夢が絶えず浮かんだ
愛は炎の余韻
思い出してごらん、もし記憶が甦ったなら
その時は追憶に身を任せるといい

12月も深まった頃、思いを馳せるのは素敵なこと
そろそろ雪が降ってくるって分かってるけれど
12月も深まった頃、心の痛みがなければ
思いを馳せるのは素敵なこと
心は虚ろな季節だから
12月も深まった頃、思い出してみるのは素敵なこと
ふたりを和ませたあの9月の煌めく日々を
12月も深まった頃、二人で思い出を刻み込もう
そして追憶に身を任せるといい

 この曲のカヴァー・ヴァージョンは枚挙に暇がありません。パティ・ペイジ、ブラザーズ・フォー、アンディ・ウィリアムズ、チャーリー・バード、ナナ・ムスクーリなどジャズ、ポップス、ロックとキャンルを超えて多くのアーティストによってレコーディングされてきました。
もともとはミュージカル『The Fantasticks』(1960年初演)のテーマ曲で、脚本を担当したトム・ジョーンズ(大御所シンガーとは別人)が作った叙情詩に、ハーヴェイ・シュミットが曲を付けたものです。初演の舞台の出演者のひとりでもあった俳優のジェリー・オーバックのヴァージョンがファースト・リリースで、1960年リリースの『The Fantasticks』(ミュージカルのサントラ盤)に収録。
 ジェリー・オーバックは舞台、テレビドラマ、映画と幅広く活躍した俳優です。映画『Dirty Dancing』(1987年公開)でのジェニファー・グレイ扮するヒロインの父親役、声優として出演したディズニーの長編アニメーション『Beauty and the Beast』における、魔女の呪いでロウソクに姿を変えられた召使いのルミエール役などが印象的でしたが、惜しくも2004年に他界しました。


パティ・ペイジのヴァージョンは1964年リリースの『Love After Midnight』に収録。


ロイ・オービソンもカヴァーしています。1969年の『Roy Orbison's Many Moods』に収録。


 ハワイの伝説的なシンガー・ソング・ライター、クイ・リーの「I'll Remember You」。透明感のあるサンドパイパーズの歌声は、ボサノヴァ風のハワイアン・ミュージックもよく似合います。


i'll remember you
この永遠に続くような夏が過ぎ去っても
君のことは忘れないだろう
君のことを思い出しながら日々を送るとなれば
とても淋しく、孤独感に苛まれるだろう

君のことはずっと憶えている
君の話し声は和やかな夏のそよ風のように優しく響き
君の素敵な笑い声は二日酔いの気分を癒す
あれからずっと、君を忘れない

いつの日か、君の側に戻って来るよ
その時まで
二人が星に願いを込めたことを忘れないでいよう
いつも愛して どんなときも愛すると約束して
君も憶えていてほしい

君を忘れない

 クイ・リーのヴァージョンは1966年発表の『The Extraordinary』に収録。


 原曲は「Piano」というタイトルで、アントニオ・デ・ヴィータとジョルジオ・カラブレーゼの共作。1960年にリリースされたミーナのヴァージョンがヒットしました。カラブレーゼ自身もイタリア語でレコーディングしているようですが、ヴィータも1972年に自らのピアノ・トリオを率いてアルバム『Softly As I Leave You』の中の1曲として収録しています。
 1962年、「イギリスのシナトラ」と呼ばれたマットモンローが、ハル・シェイパーによって英語詞が付けられたヴァージョンをリリース。その後、ドリス・デイ、フランク・シナトラ、アンディ・ウィリアムズ、エルヴィス・プレスリーなど数多くのアーティストによってカヴァーされてきました。

SOFTLY AS I LEAVE YOU
静かに、足音を立てないで君のもとを立ち去ろう
君が目覚めて去り行く俺の姿を目にしたら
俺の心は粉々になってしまうだろう

だから俺は黙って君のもとを立ち去るんだ
君が出て行った俺に気がつく前に
もう1時間、もう1日と
君が両腕で俺にすがりつきながら懇願する前に

君と過ごした長い年月を思うと
はかなく頬をつたう涙をこらえることができない

俺がその場を立ち去る瞬間
俺が君を置いて立ち去る瞬間

 マット・モンローのヴァージョン。


 ドリス・デイのヴァージョンは1964年の『Love Him!』に収録。



 1958年にデビューしたイタリアの国民的歌手ミーナのヴァージョン。1959年の「Tintarella di luna(月影のナポリ)」、1964年の「Un Buco Nella Sabbia(砂に消えた涙)」が日本でもヒットしています。


 ファースト・アルバム『Guantanamera』で南米情緒を醸し出していたサンドパイパーズですが、本作ではフランス語の楽曲で始まり、スペイン語によるビートルズのカヴァー、そして原曲がイタリアのカンツォーネで締めくくられるなどの趣向が凝らされています。当時のA&Mはアメリカン・ポップス、スパニッシュ/メキシカン・ポップス、ブラジル音楽などが融合したサウンドを得意としていたレーベルでした。創始者のひとりであるハーブ・アルパート、チャック・マンジョーネ、セルジオ・メンデス、バート・バカラック、クロディーヌ・ロンジェ、ロジャー・ニコルズ、クリス・モンテスなど個性豊かで多彩なアーティストがサンドパイパーズと同時期に所属。サンドパイパーズが織りなす非英語圏の世界を旅するような感覚に陥るような音楽は、まさにA&Mサウンドの特徴を象徴していたと言えるでしょう。

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