好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Linda Ronstadt - Easy For You To Say

 今回もリンダ・ロンシュタットの『Get Closer』を続けます。取り上げる曲は「Moon Is a Harsh Mistress」と「Easy for You to Say」。どちらもリンダのお気に入りのシンガー・ソング・ライターのひとりであるジミー・ウェッブが書いた作品です。

Get CloserGet Closer
(1988/02/12)
Linda Ronstadt

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1. Get Closer
2. Moon Is a Harsh Mistress
3. I Knew You When
4. Easy for You to Say
5. People Gonna Talk
6. Talk to Me of Mendocino
7. I Think It's Gonna Work Out Fine
8. Mr. Radio
9. Lies
10. Tell Him
11. Sometimes You Just Can't Win
12. My Blue Tears

 リンダの歌唱はしおらしく囁くようであり、情感を込めて迫るようでもあり、とても切なく心の琴線に響きます。一見、第三者からの忠告のような体裁を取っていますが、無慈悲な月の女王がリンダ自身の姿と重なってしまいました。


THE MOON IS A HARSH MISTRESS
銀の翼で空を横切る彼女を見てごらん
手を伸ばせば届きそうな距離にいるのだけれど
近づくなら気をつけて
彼女は黄金のように温かく見えるけれど
月は無慈悲な夜の女王
月はとても冷たくあしらう

かつて太陽がぎらぎらと輝いた
ああ、その様子はなんて素晴らしかったことか
月が、幻の薔薇が
山々や松林の間を抜けて夜空に昇り
そして辺りは暗闇に包まれた
月は無慈悲な夜の女王
月はとても冷たくあしらう

私は彼女の眼中になかった
私は彼女の心からも締め出された
私はうつぶせに倒れた そう、倒れたのだ
私はつまずき、自分の星を見失った
月は無慈悲な夜の女王
空は石で出来ている
月は無慈悲な夜の女王
彼女を自分だけのものにするのは難しい

 この曲はロバート・A・ハインライン作のSF小説『The Moon Is A Harsh Mistress/月は無慈悲な夜の女王』(1966年発行)の題名を借用して創作されたのかもしれません。小説の内容は流刑地となった月が年月が経過して植民地となり、行政府が置かれて統治されていたものの、やがて革命が起こって地球との武力衝突に発展するといったもの。歌の内容とはまったく関連がありません。

 リンダとジミー・ウェッブの共演によるライヴ映像です。


 ジミー・ウェッブのヴァージョンは1977年発表の『El Mirage』に収録。今回はライヴ映像で彼のパフォーマンスをご覧ください。


 この曲のカヴァー・ヴァージョンはジョー・コッカー(1974年の『I Can Stand A Little Rain』)、グレン・キャンベル(1974年の『Reunion: The Songs of Jimmy Webb』)、ジュディ・コリンズ(1975年の『Judith)、ジョーン・バエズ(1988年の『Recently)、チャーリー・ヘイデン&パット・メセニー(1997年の『 Beyond the Missouri Sky - Short Stories 』)など枚挙に暇がありません。今回はジョー・コッカーのライヴ・パフォーマンスをご堪能あれ。


 もう1曲は「Easy For You To Say」。別れた男への不満と皮肉が込められた歌です。
 この曲はウェッブがリンダのために書き下ろしたらしく、私の知る限りでは彼のどのアルバムにも収録されていません。ウェッブは正式にレコーディングしていないのでしょうか。詳しい方のご教示があれば幸いです。


EASY FOR YOU TO SAY
街中で噂になっているのを聞いたわ
あなたと私のことよ
あなたに愛想を尽かした
自由になりたい馬鹿な女だなんてね

それをあなたが言うのは簡単
私がしていることが分からないとか
私が二人の愛を無駄にしたとか
自分の人生を台無しにしたとか
そんなことをあなたが言うのは簡単よ

貴方の手紙をもう一度読み返した
どの手紙のことか分かっているわよね
臆病者のようにあなたはさよならを言った
長い目で見ればそのほうがいいのよね

それをあなたが言うのは簡単
私がしていることが分からないとか
私が二人の愛を無駄にしたとか
自分の人生を台無しにしたとか
そんなことをあなたが言うのは簡単よ

彼女のもとへお戻りなさい
以前のあなたに戻りなさいよ
あなたには彼女のほうがはるかにお似合いね
あなたは彼女にとって本当に必要な人のようだわ

それをあなたが言うのは簡単
私がしていることが分からないとか
私が二人の愛を無駄にしたとか
自分の人生を台無しにしたとか
そんなことをあなたが言うのは簡単よ

 ジミー・ウェッブ自身は正式にレコーディングしていないと前述しましたが、ライヴでは歌ったことがあるようです。


 アート・ガーファンクルは『Art Sings Jimmy Webb』というコンピレーション・アルバムを作れるぐらいジミー・ウェッブの作品をレコーディングしています。さりげない曲調が、飾らないガーファンクルのキャラクターに良く溶け合うからでしょうか。リンダもこの『Get Closer』の後、1983年の『Cry Like A Rainstorm』で「Adios」など4曲、1993年の『Winter Light』でも「Do What You Gotta Do」など2曲のジミー・ウェッブ作品を取り上げていました。活発なイメージからしっとりした雰囲気、あるいは小悪魔的から妖艶な女性への変貌。ジミー・ウェッブが織りなす楽曲はリンダのさらなる魅力が放たれるに似つかわしい何かを備えているのかもしれません。
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