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Linda Ronstadt - Get Closer

 前回のジャクソン・ブラウンによる「Linda Paloma」につられて、今回はリンダ・ロンシュタットさんに登場していただくことにしました。取り上げる曲は1982年にリリースされたアルバム『GET CLOSER』からシングル・カットされた表題曲の「Get Closer」(全米29位)と「I Knew You When」(37位)の2曲です。

Get CloserGet Closer
(1988/02/12)
Linda Ronstadt

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1. Get Closer
2. Moon Is a Harsh Mistress
3. I Knew You When
4. Easy for You to Say
5. People Gonna Talk
6. Talk to Me of Mendocino
7. I Think It's Gonna Work Out Fine
8. Mr. Radio
9. Lies
10. Tell Him
11. Sometimes You Just Can't Win
12. My Blue Tears

 1980年に発表された前作『Mad Love』では音楽の新たな波のうねりに呼応した出来映えになっておりましたが、今作ではロックン・ロールの躍動感に身を任せながらも従来のカントリー・ロックあり、しっとりと歌い上げたバラードありと本来のリンダの持つ個性が表現されています。
 赤と白の水玉模様のワンピースに身を包み、ほのかな笑みを浮かべながら誘惑するような表情でこちらを見つめるリンダ。爽やかながらも紅いリップが印象的で、妖艶な色香が醸し出されていました。ロックン・ローラーとしての存在感を示したような『Mad Love』でのイメージ・チェンジに不満を感じた向きにもご納得いただけるのではないでしょうか。



GET CLOSER
愛が欲しいの? もっと近づいて
愛が欲しいのね? もっと近づきなさいよ
彼女の手を取って、前に出て
男らしく、もっと近づいて

何も心配しないくていいの
心の赴くままに、理性なんて忘れちゃいなさい
あなたが彼女に夢中だということを
彼女にふと気づかせる何かが
あなたの口から飛び出すかもね

愛が欲しいの? もっと近づいて
本当に愛が欲しいのね? だったらもっと近づきなさいよ

あなたのことが彼女の眼中になくっても
やきもきすることなんてないわ
あなたのことを何にも理解出来ずに去って行った女の子たちを思い出し
彼女に期待させるあなたの強みを見せてあげなさい

愛が欲しいの? もっと近づいて
愛が欲しいのね? もっと近づきなさいよ

何も心配しなくていいの
心の赴くままに、理性なんて忘れちゃいなさい
シートを引き寄せて彼女に寄り添ってごらんなさい
彼女、きっといいものをあなたにくれるから

 気の弱い彼氏を挑発しながらも最愛の男の子と慕う女の子の心情が描かれたジョニー・ソマーズの「Johnny Get Angry」と違って、この歌は第三者の立場から男性を叱咤激励する内容です。作者は全米1位を獲得した「Afternoon Delights」で知られるスターランド・ヴォーカル・バンドのメンバー、ジョナサン・キャロル。リンダのために彼が書き下ろした曲らしく、スターランド・ヴォーカル・バンドのレコーディングは見当たりません。

1982年のライヴ映像です。


 次は打って変わり、出世して自分のもとを去って行った恋人への思慕と未練が表された「I Knew You When」です。少々恨み節の風情が漂い、胸が締め付けられるような切なさを覚えました。


I KNEW YOU WHEN
そうね
私、知ってるわ
あなたがひとりぼっちだった時を
あなたが恋人のいない孤独な男の子だったのを
私は知ってるのよ

私、知ってるわ
あなたが哀しみに陥りひとりぼっちだった時を
あなたには独占出来る人が誰もいなかったのね

私、知ってるわ
あなたの心が私のものだった時を
でもそれは遥か悲しき昔のこと
今ではあなたの愛も良い思い出に過ぎない

そうね
私、知ってるわ
あなたがひとりぼっちだった時を
あなたが恋人のいない孤独な男の子だったのを
私は知ってるのよ

私、知ってるわ
私たち二人に楽しいことがいっぱいあった頃のことを
でも誰か他の人がやって来て、もっと楽しいことをあなたに差し出したの
今じゃ私がひとりぼっち

私、知ってるの
自分がびくびく怯えた小さな少女だったってことを
あなたが成功する前は
かけがえのないあなたの恋人だったのに

 今度は打って変わり、出世して自分のもとを去って行った恋人への思慕と未練が表された歌です。少々恨み節の風情が漂い、胸が締め付けられるような切なさを覚えました。

こちらはライヴ映像。


 この曲の作者であるジョー・サウスのヴァージョン。1969年リリースのアルバム『Games People Play』に収録されていました。男の哀感が伝わってくるような趣があります。
 ジョージア州アトランタ出身の彼はソング・ライターとしてキャリアをスタートさせ、ボブ・ディランのアルバム『Blonde On Blonde』(1966)やアレサ・フランクリンの「Chain Of Fools」にギタリストとして参加した後、1960年代末から1970年代に掛けてスワンプ色の濃い作品を生み出すシンガー・ソング・ライターとして活動。また、ディープ・パープルの「Hush」(1968)やリン・アンダーソンの「Rose Garden」(1970)の作者としても知られています。


 ビリー・ジョー・ロイヤルのヴァージョンは全米14位のヒットを記録しています。1965年の 『Down in the Boondocks』に収録。ちなみに、前述の「Hush」はこの人のほうがディープ・パープルより先にレコーディングしており、1967年にリリースされて全米52位まで上昇しました。


 ダニー・オズモンド(オズモンズ)のヴァージョンは1971年の『To You With Love, Donny』に収録。こちらはいかにも学生時代の甘酸っぱい思い出が込み上げて来るような作りに仕上がっています。


 1978年の『Living In The U.S.A』に収録されていた「When I Grow Too Old To Dream」はその後のリンダの進路を予兆させるものがありました。1981年には持ち前の歌唱力と表現力を活かして大人の歌手への脱皮を図るべく、ギルバート&サリヴァンのオペレッタ『The Pirates of Penzance/ペンザンスの海賊たち』に出演し、ブロードウェイのステージに立つ経験もしています。
 機は熟し、『Mad Love』に続く新作はコマーシャルなものではなく、ジェリー・ウェクスラーをプロデューサーに起用してのスタンダード集を制作する運びとなりました。しかし、レコーディングを無事完了させたもののカーリー・サイモンが同種の内容である『Torch』を1981年夏に発表し、その出来の良さにリンダは相当のショックを受けたとのこと。ジェイムズ・テイラーと別れ、哀しみと苦しみの心情を吐露するようなカーリーのパフォーマンスに打ちのめされたのか、あるいは「あの女、人がせっかく苦労して作ったのになんちゅうことしてくれんねん」と嫉妬心に駆られたのかよく分かりませんが、完成されたアルバムをお蔵入りさせてしまう事態にまで発展しました。そんなリンダが心機一転、ネルソン・リドル・オーケストラを迎えて本格スタンダードに挑んだのが1983年の『What's New』です。
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