好きな音楽のことについて語りたいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Wilson Phillips - California

 前回に引き続きビーチ・ボーイズ関連のアーティストを取り上げます。ご登場いただくのはウィルソン・フィリップスの皆さん。ブライアン・ウィルソンの娘であるカーリーとウェンディ、そしてママス&パパスのジョン・フィリップスとミシェル・フィリップスを両親に持つチャイナ・フィリップスによるコーラス・グループです。今回は彼女たちが2004年にリリースしたアルバム、『California』をお題としました。

CaliforniaCalifornia
(2004/05/25)
Wilson Phillips

商品詳細を見る

1. You're No Good(リンダ・ロンシュタットの『』でお馴染み。オリジナルはペティ・エヴァレット)
2. Old Man(ニール・ヤングの『Harvest』に収録されていた名曲)
3. California(ジョニ・ミッチェルの『Blue』収録曲)
4. Already Gone(ジャック・テンプチン作、イーグルスの『On The Border』に収録)
5. Go Your Own Way(フリートウッドマックの『Rumor』収録)
6. Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season) -
7. Monday Monday
8. Get Together
9. Doctor My Eyes
10. Dance Dance Dance
11. In My Room

収録曲についての簡単な解説
You're No Good
 リンダ・ロンシュタットの歌唱で全米1位に輝いた曲。彼女の『Heart Like A Wheel』(1974)に収録。オリジナルはペティ・エヴァレットが64年に発表。
Old Man
 ニール・ヤングの『Harvest』(1972)に収録されていた名曲。ヤングが経営する牧場の管理人をモデルにした歌とのこと。
California
 ジョニ・ミッチェルの『Blue』(1971)に収録。
Already Gone
 拙ブログではすっかりお馴染みのジャック・テンプチンと Robb Strandlund の共作曲。イーグルスの『On The Border』(1974)に収録
Go Your Own Way
 フリートウッドマックの『Rumours』(1977)に収録
Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)
 ピート・シーガー作。ザ・バーズのカヴァーが1965年に大ヒット。彼らのアルバム『Turn, Turn, Turn』に収録。
Monday Monday
 ママス&パパスで1965年に全米1位を記録した大ヒット曲。1966年発表の『If You Can Believe Your Eyes and Ears』に収録。
Get Together
 ジェシ・コリン・ヤングが率いたザ・ヤングブラッズで知られる名曲。1967年リリースの『The Youngbloods(Get Together)』に収録。クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスのヴォーカリスト、ディノ・ヴァレンテのペンによる曲。ウィ・ファイヴ、ジェファーソン・エアプレイン、キングストン・トリオ、リンダ・ロンシュタット、アンディ・ウィリアムス、カーペンターズなどもレコーディングしている。なお、作者本人のヴァージョンは1996年リリースのオムニバス・アルバム『Someone to Love - The Birth of the San Francisco Sound』で陽の目を見て、2011年に発表された『Get Together - The Lost Recordings Pre 1970』にも収録された。
Doctor My Eyes
 ジャクソン・ブラウンのファースト・アルバム『Saturate Before Using』(1972)に収録された全米8位のヒット曲。
Dance Dance Dance
 1964年に全米8位まで上昇したビーチ・ボーイズのヒット曲。65年の『The Beach Boys Today!』に収録。
In My Room
 1963年9月16日に発表されたビーチ・ボーイズのアルバム『Surfer Girl』に収められ、洞年10月7日リリースの『Little Deuce Coupe』に収録された「Be True Your School」とのカップリングで10月28日にシングル・カットされて全米23位を記録した曲。なお、「Be True Your School」は全米6位まで駆け上がった。


カリフォルニアカリフォルニア
(2004/06/23)
ウィルソン・フィリップス

商品詳細を見る

 なお、国内盤には「Turn, Turn, Turn」のアカペラ・ヴァージョンがボーナス・トラックとして収録されています。

 ウィルソン・フィリップスは1990年にデビュー。親譲りの絶妙なハーモニーと美しいコーラスで注目され、「Hold On 」、「Release Me」、「You're In Love」などの全米No.1ヒットを次々と送り出しました。また、それらを含むファースト・アルバム『Wilson Phillips』も全米2位まで上昇し、全世界で累計800万枚ものセールスを記録しています。続く92年のセカンド・アルバム、『Shadows And Light』も全米4位を記録。彼女たちの人気は決して親の七光りではなく、歌声が持つ爽快感や清涼感がリスナーに受け入れられたのだと思われます。同時にビーチ・ボーイズとママス&パパスのDNAを紡ぐ存在として認められた結果によるものだったとも言えるでしょう。ところが、各人が自身の道を歩みたくなったのか、翌93年にグループは一旦活動を停止します。



 1993年10月、カーニーとウエンディはクリスマス・アルバム『Hey! Santa』をリリース。95年にはチャイナもソロ・アルバム『 Naked and Sacred.』を発表し、俳優のウィリアム・ボールドウィンと結婚。同じ年、カーニーはTVのトークショーの司会や女優業に進出。97年にはカーニーとウエンディの姉妹は父ブライアン・ウィルソンとウィルソンズを結成し、シングル「Monday Without You」を披露して親子競演を果たしました。
 グループとしての活動休止は自身を見つめ直し、英気を養うために適切な期間だったのかもしれません。カリフォルニアの音楽が育んだ文化を語り継ぐことが自らに課せられた意義であり宿命であると悟ったのか、2001年に彼女たち3人は再結集。ピーター・アッシャーをプロデューサーに迎え、12年ぶりの新作のレコーディングを開始しました。妥協することなく丹誠を込めて作り上げた60年代、70年代の名曲のトリビュート・アルバムである『California』。オリジナルの良さを忠実に守りながらも現代的な解釈が盛り込まれ、安易なカヴァー集に留まらない響きが醸し出されています。

 ブライアン・ウィルソンがピアノとヴォーカルで参加した「In My Room」。



IN MY ROOM
自分の秘密を話せる世界があるの
それは私の部屋 私の部屋
その世界の中では心配や不安はすべて締め出してしまうの
私の部屋 私の部屋

夢を見たり 計画を練ったり
横になって祈ったり
泣いたり ため息をついたり
昨日の出来事を思い出して笑ったり

今は暗くてひとりぼっちだけれど
怖がったりしない
私の部屋では 私の部屋では
私の部屋では 私の部屋では
私の部屋では 私の部屋では

 原曲の持つドライヴ感を受け継ぎ、3人のおきゃんなキャラクターが発揮された「Already Gone」。



 ウエスト・コースト・サウンドの系譜を鑑みると少々意外な選曲に思われる「Go Own Your Away」。哀愁を帯びたメロディーに彼女たちの歌声が見事に溶け込み、清々しさが漂っていました。



 あまりにも有名なバーズのヴァージョンとの差別化を図るために、イントロのストリングスや打ち込みのリズムなど創意工夫がなされています。



 平和や人間愛といったカウンター・カルチャー華やかなりし頃の前向きでポジティヴなテーマが込められた「Get Together」。カリフォルニア讃歌といった趣があると同時に、「来る人もいれば去る人もいる/我々は確実に死にいく/ここで我々から離れた人も最後には戻って来る/人間は草むらに消え行く一瞬の陽光でしかない」といった歌詞の中に仏教を始めとする東洋思想の影響も窺えました。



 アルバムに収録されたヴァージョンはダイナミックなアレンジが施されていたのですが、ここではアカペラ・ヴァージョンをお楽しみください。美しくも迫力のある歌声に圧倒されました。

 

 ジャクソン・ブラウンの歌には青年の移ろいやすい心情が描かれています。ウィルソン・フィリップスの歌声は弾けていますが、明るさ一辺倒でなく翳りも窺え、思い悩む様子がよく表現されていました。この「Doctor My Eys」に関しては過去の記事を参照していただければ幸いです。



 2012年4月に発売予定の新作『Dedicated』は彼女たちの両親に捧げられたアルバムです。そのタイトル通り、ビーチ・ボーイズとママス&パパスの作品で占められているとのこと。カヴァー集というよりも、むしろ彼女たちが自身の音楽ルーツと真摯に向かい合ったオマージュであると言えるでしょう。

DedicatedDedicated
(2012/04/03)
Wilson Phillips

商品詳細を見る


 とてもキュートでチャーミングな3人ですが、アルバムのジャケットに強い意志が示されているように思えます。なお、彼女たちはすべて既婚者。誠に残念な気分を覚えたところで今回はお開きとしましょう。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

URL
コメント

パスワード
秘密
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL : http://shadowdream25.blog105.fc2.com/tb.php/339-bf8fab6a
<< Olivia Newton - John / MAKING A GOOD THING BETTER | TOP | The Beach Boys - Good Vibration >>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。