好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Jackson Browne & Bonnie Raitt - Kisses Sweeter Than Wine

 今回も引き続きウエスト・コーストのロック・アーティストを取り上げます。ご登場いただくのはジャクソン・ブラウンとボニー・レイットのご両人。お二人がトリビュート・アルバム『Where Have All The Flowers Gone: The Songs Of Pete Seeger』の中でデュエットした「Kisses Sweeter Than Wine」をお題と致しました。


Where Have All The Flowers Gone: The Songs of Pete SeegerWhere Have All The Flowers Gone: The Songs of Pete Seeger
(1998/03/17)
Pete Seeger

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KISSES SWEETER THAN WINE
俺がキスなんてしたことがなかった青二才の頃
経験がなかったそのことばかりが頭の中にあった
俺はある娘に出会ってキスをした
ああ、もう一度キスをした

ああ、ワインよりも甘いキス
ああ、ワインよりも甘いキス

あの人はわたしに求婚した
俺の女房になってくれと
一生涯幸せにすると
無垢な男のように膝をついて懇願した
ああ、その時わたしはあの人の手を取った

ああ、ワインよりも甘いキス
ああ、ワインよりも甘いキス

俺は一生懸命働いた
もちろん女房も
良い暮らしを夢見て
相伴って働いた
畑にはトウモロコシが実り
倉庫には小麦がどっさり
ああ、俺は双子の父親となった

ああ、ワインよりも甘いキス
ああ、ワインよりも甘いキス

わたしたちの子供は全部で4人
やがてあの子たちは恋人を連れてきた
みんなためらわなかったので
なんてこと、わたしは8人の孫のお婆さんになっちまった

ああ、ワインよりも甘いキス
ああ、ワインよりも甘いキス

俺たちはすっかり年老いて
そろそろお迎えを待つ頃だ
俺たちは遥か昔の出来事を懐かしく思い出している
子供たちにも恵まれ、様々な困難や苦労があった
ああ、だけど、生まれ変わっても同じ人生を選ぶだろう

ああ、ワインよりも甘いキス
ああ、ワインよりも甘いキス

 レゲエのビートをバックにジャクソン・ブラウンとボニー・レイットの息の合ったデュエットが心に滲みる「Kisses Sweeter Than Wine」。人生の素朴な幸福感が、「普通の人々」の視線で描かれていました。原曲はアイルランドの古いトラッドで、サム・ケネディがニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジで歌っているのを聴いたレッド・ベリーが、ピート・シーガーに教えた曲です。当時、大ヒットした「Goodnight Irean」に続く新曲を思案していたシーガーは敬愛する先輩の助けを渡りに舟とばかりに受け入れて、歌詞を書き変えてレコーディングに臨みました。

 ピート・シーガー率いるザ・ウィーヴァーズが1951年に発表したヴァージョンです。全米19位を記録しました。



 1957年にはジミー・ロジャース(Jimmie Rodgers)のヴァージョンが全米3位まで上昇。彼は1950年代後半から60年代前半に数々のヒット曲を飛ばし、バディー・ホリーと親交が深かったシンガーでした。なお、1920年代から30年代にかけて活躍したカントリー/ヒルビリー歌手の Jimmie Rodgers や シカゴ・ブルースを代表するシンガー/ギタリストの ひとりであるJimmy Rogers とはまったくの別人です。



 ピーター、ポール&マリーのヴァージョンも有名です。今回はアンディ・ウィリアムスとの共演した映像をご覧ください。PP&Mのヴァージョンは1966年の『Album』に、アンディ・ウィリアムスのヴァージョンは1967年の『Love Andy』に収録されていました。



 この「Kisses Sweeter Than Wine」を取り上げたアーティストは枚挙に暇がありません。女性の歌声を幾つか紹介しましょう。ゲーリー・クーパーと共演した映画『Morocco』(1930年公開)、スターの座を確立した代表作『Shanghai Express』(1932年)、ビリー・ワイルダー監督作品の『A Foreign Affair』(1948年)や「Lili Marleen(リリー・マルレーン)」では歌手としてもお馴染みのドイツ出身の女優、マレーネ・ディートリッヒの登場です。彼女は「100万ドルの脚線美」と称され、けだるく退廃的な魅力で人気を博した人ですが、このカヴァー・ヴァージョンも妖艶な雰囲気が漂っていました。スタジオ録音盤は1958年のリリース。



 ナナ・ムスクーリのヴァージョンは「Ses Baisers Me Grisaient」と題してフランス語で歌われています。1966年の『Un Canadien errant』に収録。



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コメント

こんにちは。失礼ながら、こんな地味なアルバムも聴くのですね。
私も鈴木カツ氏のレビューを読んで、プー横丁さんから購入した覚えがあります。併せてスミソニアン・フォークウェイのCD3枚組も。。。
このアルバム、いろいろな方がカバーしていて、それぞれに個性があって曲が新しくなったって印象があります。また、聴き直してみます。
kuwa様、訪問していただき誠にありがとうございます。
本当を言うとジャクソン・ブラウンやブルース・スプリングスティーンが目当てで購入したのですが、古いフォークやトラディショナル・ソングにも興味があります。おっしゃる通り、様々なアーティストが自らの解釈でカヴァーすることによって新鮮な印象を受けますね。
プー横丁は地元なので、かつてはよく足を運びました。一時は店舗を閉めて通販とエリック・ジャスティン・カズやハッピー&アーティ・トラウムのCDのリリースをされておりました。近年になって店を再開。店主は少し頭に白髪が交じったけれど、相変わらずの人なつこい雰囲気のキャラクターで店頭に立っておられます。
私もプー横丁にはよく通いました。
当時は河原町今出川を少し下がったところのビルの2階か3階にありました。
シンガーソングライター系のアルバムが結構充実していて、いろいろ買い集めたものです。
お店を再開したとは知りませんでした。
また行ってみたいです。
がじゅまる様、訪問していただき誠にありがとうございます。
プー横丁の店主さんは人当たりがよくて知識も豊富な方でしたね。
おっしゃる通り以前のプー横丁さんは河原町今出川を少し下がったビルの2階か3階にありましたが、京極付近に移転した後、90年代の中頃まで河原町三条を上がったところの小さな雑居ビルの4階あたりで店舗を構えておられました。現在は京都市役所の近く、御池通に面したビルの5階で営業されております。詳しくはプー横町さんのH.P.をご覧ください。
歌のルーツ・原曲がアイルランドのトラッドであること、レッド・ベリーとピート・シーガーのかかわりを知ることが出来参考になりました。

こういう素朴な歌って心和ませてくれていいですね!
タウン・ワンダー 様、訪問していただき誠にありがとうございます。
原曲は農夫と牛の歌だったそうですが、ピート・シーガーを始めとするザ・ウィーヴァーズのメンバーは平凡な人の一生とその喜びへと内容を書き変えたとのことです。それ故、歌に親近感や説得力が生まれたのでしょう。おっしゃる通り、心を和ませてくれる素朴な歌ですね。

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