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SLVER - Wham Bam

 正月早々堅苦しい話題を持ち上げましたので、今回は従来の「爽やか路線?」に軌道を戻すことにしました。爽やかと言えばやはりウエスト・コースト・サウンド。ご登場いただくのはSILVER(シルヴァー)の皆様です。

シルヴァー・ファーストシルヴァー・ファースト
(2006/11/22)
シルヴァー

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1. Musician (Not An Easy Life)
2. All I Wanna Do
3. Memory
4. No Wonder
5. Trust In Somebody
6. It's Gonna Be Alright
7. Climbing
8. Wham Bam
9. Right On Time
10. Goodbye So Long

 シルヴァーがファースト・アルバムをリリースしたのは1976年。この年はアリスタ・レコードのレーベル・メイトであるフールズ・ゴールドやジャック・テンプチン率いるファンキー・キングスなどが揃ってデビューした年でした。リンダ・ロンシュタットやイーグルスなどに代表されるウエスト・コースト発の都会的で洗練されたカントリー・ロックが注目を浴びる中、他社に遅れまいとロック系の強化を意図して親新興レーベルであるアリスタは次々とロック・バンドを送り出していたのです。
 1976年、エリック・アンダーセンのアルバム『Sweet Surprise』のレコーディングに参加していたジョン・バドーフ(ギター)、グレッグ・コリアー(ギター)、ブレント・ミッドランド(キー・ボード)の三人は意気投合してバンドを結成。バーニー・リードンの実弟であるトム・リードン(ベース)、ハリー・スティンソン(ドラムス)を加えてシルヴァーの誕生と相成りました。
 この経緯から察するとスタジオ・ミュージシャンの集まりのように受け取られるかもしれませんが、ジョン・バドーフはバドーフ&ロドニーというデュオで活動し、既に『Off The Shelf』(1971)、『Batdorf & Rodney』(1972)、『Life Is You』(1975)という3枚のアルバムを発表していた実力派。ことにアリスタからのリリースではの「You Are A Song」(『Life Is You』収録)と「Somewhere In The Night」(アルバム未収録)がチャート・インした実績がありました。

 アサイラムからリリースされたセカンド・アルバム、『Batdorf & Rodney』収録の「Poor Man's Dream」です。CSN&Yやアメリカを彷彿させるサウンドが展開されていました。


 1975年にシングルでリリースされ、サード・アルバム『Life Is You』に未収録の「SomeWhere In The Night」。後のシルヴァーに通じるメロディアスな曲です。


 前述したようにアリスタがカントリー・ロック路線に力を入れ始めたことに加え、ジョン・バドーフとアリスタとの契約が残っていたことも幸いし、シルヴァーはすんなりデビューに漕ぎ着けました。比較的知名度が高く、ソング・ライティングの才能もあるジョン・バドーフが中心人物であることに間違いありませんが、決して突出した存在でなく、アルバムはバドロフ、ミッドランド、コリアーの3人各々の自作による7曲とメンバー以外の人物によって提供された3曲の計10曲で構成されています。

 アルバムに先駆けて先行シングルとして発表された「Wham Bam」、全米16位まで上昇するヒットとなりました。もともとバドーフ&ロドニーのためにアリスタが用意していた少々ラテン・ポップ調の曲で、他の収録曲とは明らかに雰囲気が異なります。邦題は「恋のバンシャガラン」と名付けられ、日本でも人気を博しました。


WAHM BAM
星明かりの夜、晴れた日々
恋はそうあるべきと思っていた
それでもおまえは疑念に悩まされる時がある
おまえは愛せるだけ愛し、今じゃその愛を使い果たしている
Ooh Ooh ベイビー、俺たちは長い道のりを歩んできた
そして二人が明日どこにいるのか誰に分かるのだろう
俺の心はノーと言い、だけど頭の中では囁いている
二人の愛が続いて行くようにと

俺たちは Wham Bams Shang-a-lang and a Shal a la la la la thing
Wham Bam Shang-a-lang and a Sha la la la la thing

おまえを見つめているのは言いたいことがあるから
些細な感情が時が経つにつれて広がって行く
気をつけなよ 夢にとらわれぬように
用心しなよベイビー、見かけに惑わされるように
Ooh Ooh ベイビー、おまえは俺にとって最高の恋人だったけれど
そのことが間違いだったと勘ぐらせないでくれ
お互いが必要であると認め合っていると思っていた
だから聞いてくれ 二人はこうなんだと言うから

俺たちは Wham Bams Shang-a-lang and a Shal a la la la la thing
Wham Bam Shang-a-lang and a Sha la la la la thing

俺の言っていることが分かってくれたよな
おまえが俺の演奏に合わせて歌っているのが聴こえるから
もう言うことは言った お互いに納得している
手遅れになる前にさよならを言い合おう
Bye Bye ベイビー、本当はずっと一緒にいたいのさ
でもお互い人生で最も輝いていた時を胸に刻もう

俺たちは Wham Bams Shang-a-lang and a Shal a la la la la thing
Wham Bam Shang-a-lang and a Sha la la la la thing

 アルバムのオープニングを飾るブレント・ミッドランド作の「Musician (Not An Easy Life)」です。ミュージシャン生活の悲哀を描いた感動的なバラード。厳しい境遇のもと、「ミュージシャンとして生きて行くことが容易でないことが分かってきた」と自問自答する様子が描かれていました。


 軽快な「All i Wanna Do」。作者はスティーヴ・ファーガソンとクレジットされていますが、ジャクソン・ブラウンの後押しでアサイラムからデビューした黒人シンガー・ソング・ライターなのか、NRBQで活躍したギタリストなのか、それともまったく別の人物なのかよく分かりません。詳細をご存知の方のご教示があれば幸いです。


 「君の魅せられたのは不思議でもなんでもない」歌う、グレッグ・コリアー作の「No Wonder」。
 

 「恋路の試練も明日にはうまく行くようになる」との趣旨を歌ったジョン・バドーフ作の「It's Gonna Be Alright」。前述の「Somewhere In The Night」を連想させる美しい曲です。


 この他にもシングル・カットされたバラード曲、「Memory」やイーグルスを思わせる「Trust In Somebody」など秀逸な曲が粒ぞろい。カントリー・ロック・バンドの触れ込みでしたが、優しくメランコリックなムードが漂う曲調の作品が多いのがシルヴァーの特徴と言えるでしょう。

 さて、「Wham Bam」のスマッシュ・ヒットにアリスタは気を良くしたのか、二匹目の泥鰌を狙う商業路線をシルヴァーに強要します。レコード会社は慈善事業ではなく、利益を追求して行くのが企業として当然のこと。しかし、独自路線を歩みたいシルヴァーは納得出来ず、両者の間に対立が生じ、結局解散を余儀なくされました。
 その後のメンバーの動きとして、ジョン・バドーフはソング・ライターとしてアメリカやキム・カーンズらに楽曲を提供したり、ロッド・ステュワートやデイヴ・メイソンなどのアルバムにバッキング・ヴォーカルとして参加。近年ではバドーフ&ロドニーを再結成してステージに立っているようです。また、ハリー・スティンソンはアル・スチュワートのバック・バンドに参加。そして、ブレント・ミッドランドはグレイトフル・デッドに迎えられ、『Go To Heaven』(1980)、『Reckoning』(1981)、『Dead Set』(1981)、『In The Dark』(1987)、『Dylan & The Dead』(1989)、『Built To Last』(1989)『Without A Net』(1990)などのアルバムにレコーディングを残すも1990年7月26日に他界しています 。
 たった1枚のアルバムを残し、シーンから姿を消したシルヴァー。レコード会社と妥協する道を選択したなら親しみやすいメロディと涼風のようなサウンドを身上にセカンド、サードと着実にアルバムの数を重ねて行ったことでしょう。しかし、オープニング・ナンバーの「Musician (Not An Easy Life)」に表された苦悩を自らに重ねるようにして、各々が我が道を選んだことにはアーティストとしての矜持が伝わって来きました。
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コメント

すいません。食わず嫌いの音源が続いてスルーしておりましたが、毎回拝見させていただいてます。
偶然にも、先日「Batdorf & Rodney」の何枚目かのアルバムを入手しました。この人たちアルバムごとにレーベルが変わるので。。。

アサイラム盤は、オリジナルラベル(SDナンバーの白ラベル)なので持っています。シルバーと繋がっていたのですね。

高校時代にファンキーキングス、ジャックテンプチン、シルバーは、今持っていなければいけない(?)アルバムだったので当時から聞いておりました。

なぜか、よくCDで再発されるのですが人気があるのかな??バーニーリードンの弟が在籍って理由だけではないとは思うのですが・・・前二枚に比べても多い気がするのですが・・・・
kuwa様、訪問していただきありがとうございます。
最近の記事はぼやき漫談のようにになってしまいまして、誠に申し訳ございませんでした。
Batdorf & Rodney のようにアルバムごとにレーベルが変わっても新作をリリースできるのは有り難いことでしょうね。一枚限りで戦力外になり、シーンから姿を消す人のほうが多いかと思います。
アリスタのファンキー・キングス、フールズ・ゴールド、シルヴァーは当時マスト・アイテムとされていましたね。1976年デビューといえばアトランティックのファイアー・フォールも忘れてはならない存在でしょう。
シルヴァーのアルバムが何度もCDで再発されているのは、やはり「Wham Bam」のヒットのおかげなんでしょうかねぇ。名前はよく憶えておりませんが、ラテン・ロックのグループが10年ほど前にカヴァーしていた記憶があります。
先日は迷宮夜想曲へご訪問いただきありがとうございました。

アーチストや楽曲、レーベルにいたるまで素晴らしいですね。
時折お邪魔させていただきたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
Woo様、訪問していただき誠にありがとうございます。
貴ブログは正確な上に個性的な和訳をつけられていて、とても頭が上がりません。
こちらこそ宜しくお願い申し上げます。

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