好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Linda Ronstadt - White Rhythm & Blues

今回もしつこくリンダ・ロンシュタットのアルバム、『Living In The U.S.A.』より「White Rhythm & Blues」、「Blowing Away」の2曲を取り上げます。

ミス・アメリカミス・アメリカ
(2011/02/23)
リンダ・ロンシュタット

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1. Back In The U.S.A.
2. When I Grow Too Old To Dream
3. Just One Look
4. Alison
5. White Rhythm & Blues
6. All that You Dream
7. Ooh Baby Baby
8. Mohammed's Radio
9. Blowing Away
10. Love Me Tender

リンダ・ロンシュタットとかつて恋愛関係にあったJ.D.サウザー作の「White Rhythm & Blues」。印象的なドン・グロルニックが弾くピアノとオルガンとダン・ダグモアのスティール・ギターの音色が、切なく歌うリンダを好サポートしています。


WHITE RHYTHM & BLUES
あなたが私のものになってくれるまで
抱かれたくない
そして一晩中私の傍になんかいてほしくない
月が冷たく感じられるぐらいならいいけれど

私に必要なものは黒い薔薇と
白いリズム&ブルース
それに挫けそうにになっているときに手を差しのべてくれる誰か
黒い薔薇と白いリズム&ブルースを贈ってほしい

誰かがあなたを本当に愛しているとの噂
愛とはどういうものか知っているのなら
あなたはその人のことが分かるわ
でもハニー、この広い世界に住む人たちは皆
もう眠ってしまったかもしれない

そして人々は皆、
黒い薔薇と白いリズム&ブルースの夢を見ている
挫けそうにになった時に案じてくれる誰かの夢を
黒い薔薇と白いリズム&ブルースの夢を

瞳を閉じて
憂鬱なことは夢の中に置いてくればいい
私は嘘をつく以外のことは何でもしてきた
だけど今ではいったい何をすればいいのか分からない

ああ、夜につく溜息が自分自身の耳に聞こえる
でも、言葉が喉につかえて出て来ない
私のような女は見た目よりも
もっと傷ついているみたいに思わない?

黒い薔薇を贈ってほしい
黒い薔薇と白いリズム&ブルースを
くじけそうになったいるときに
案じてくれる誰かを連れてきてほしい
黒い薔薇と白いリズム&ブルースを

J.D.のヴァージョンは1979年リリースの『You're Only Lonely』に収録。リンダのヴァージョンとは一部歌詞が異なります。例えばリンダが ”You find her/If you just knew how' と歌っているところをJ.D. は 'And finding the future's near row'’(未来は近い)と歌い、また、リンダが"I've done everything a lie" と歌うのに対してJ.D. は “I've done everything but run” (逃げる以外のことは何でもしてきた)と歌っていました。リンダとJ.D.の関係、ひいては二人の恋愛遍歴を物語っているようで興味深く思えます。



リンダのお気に入りのソング・ライターのひとりであるエリック・カズが書いた「Blowing Away」。情感を込めた滋味溢れるリンダならではの持ち味が発揮されています。エリック・カズはソロ・アルバム2002年発表の『1000 years of sorrow』のソング・ノーツの中で、プロモーターやレコード会社の思うがまに扱われ、ひとりの人間として真実の愛に生きることも出来ずに自分自身を失って行く女性シンガーの人生を念頭に描いたと語っていました。


BLOWING AWAY
恋をし、食事をし、ダンスを踊った
狂おしいほどに素敵な夜に楽しい日々
私の人生はその神秘性を失ってしまった
恋は盲目、そして私は自分を見失ってしまった

私は風に吹き飛ばされて行く
影が私の愛を奪い、過ぎ去って行く
私は風に吹き飛ばされて行く
影が私の愛を奪い、私を置き去りにして行く

そして私は愚かなプライドを捨て
これでおしまいにするつもり
この大地を探しまわり
幾つかの海を航海してきた
でも恋は盲目、自分の存在を見つけることが出来ない

エリック・カズはクレイグ・フラーらと組んでいたアメリカン・フライヤーのアルバム『Sprit Of A Woman』(1977年発表)で自らもレコーディングしております。ここではクレイグ・フラーがリード・ヴォーカルを担当し、リンダ・ロンシュタットとJ.D.サウザーがバック・ヴォーカルで参加していました。なお、エリック・カズ本人が歌うヴァージョンは前述の『1000 years of sorrow』で聴けます。




American Flyer: Spirit of a WomanAmerican Flyer: Spirit of a Woman
(2004/02/10)
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1000年の悲しみ1000年の悲しみ
(2002/06/25)
エリック・カズ

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リンダ・ロンシュタットに先駆けて、ボニー・レイットも1975年のアルバム『Home Plate』でカヴァーしていました。
http://www.youtube.com/watch?v=nWVLRyq_sOY


Home PlateHome Plate
(2002/03/11)
Bonnie Raitt

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リンダ・ロンシュタットとボニー・レイットの共演映像。1979年に行われたローウェル・ジョージ追悼コンサートからのようです。


エリック・カズのペンによる「Blowing Away」はあたかもリンダの生き方や心境を表しているかのようです。かつて、「衣服や車を買い替えるように男性を取り替えてもいいんじゃないの」と公言して物議を醸したことのあるリンダ・ロンシュタット。アメリカを代表する女性シンガーの座を掴むまでの間には他人に分からぬほどの様々な葛藤や後悔の念を持ちながら生きてきたことでしょう。実像と虚像の狭間で大いに苦慮したことでしょう。
ほんのり憂いを帯びたメロディに乗せて語られる人生の機微。現実の社会の中で起こり得る心や感情のぶつかり合い。恋愛に悩む若者の姿。エリック・カズの作品にはひたむきに生きる人々の心情が描かれています。しかし、決して未来への希望が託された歌ばかりではなく、孤独感に苛まれ、時に絶望感が窺えるものもありました。そんなありのままの人々の営みが描写されたエリック・カズの作品にリンダは魅了され、共感を覚えているのかもしれません。

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コメント

こんばんは。いつもながらの考察の鋭さにおもわず「うんうん」と思ってしまいます(笑)

同じくエリック・カズ(エリック・ジャスティン・カズと言ってしまいます)の「ラブ・ハーツ・ノープライド」カバー曲は数多くあれど、御本人は一度も公式に歌っておりませんね。いつかセルフカバーの音源が出るのでしょうか・・・・??
kuwa様、訪問していただき誠にありがとうございます。
かつてエリック・ジャスティン・カズは、「自分が『Love Has No Pride』を歌わないのは他人が歌ったほうが上手いからだ」といった趣旨の言葉を語っていたような記憶があります。でも、ライヴでは歌ったことがあるとの情報を耳にしたことがあるので、いつかセルフ・カヴァーの音源が世に出ることを望むばかりです。
今晩は♪

先日は、私のブログ「エヴァリー・ブラザーズ」のお笑い、横山ホット・ブラザーズの事までコメントを頂いてありがとうございました。

私も、リンダの『夢はひとつだけ』をずいぶん前に書いた事があります。
J.Dサウザーは、大好きなのでJ.Dサウザーのも聞いてみたいと思います。

エリック・カズという人は知りません。

リンダの様に恋多き女は、BACKSTREETSさんは好きですか?

私は、好きなようにすればという感じですが、超真面目な、BACKSTREETSさんに質問です?・・・どうですか?
Toshinosuke様、訪問していただき誠にありがとうございます。
人並みに歳を重ねれば、誰でも様々な経験を味わうものです。
私はかつてよリンダ・ロンシュタットに大甘だったのですが、アメリカを代表するシンガーとなっても気取ることなく、驕ることなく、仰々しい振る舞いをすることのない彼女に好感を持ちました。
しかし、あくまでも個人的な妄想、イメージの世界であり、実像のリンダがどういう人間なのかは分かりません。
v-432Backstreetsさん、こんにちは。

『Living In The U.S.A.』は愛聴盤です。
しつこく特集を続けて下さい(笑)


チャック・ベリーに始まってエルビス・プレスリーで終わる曲構成は邦題『ミス・アメリカ』に相応しいと思います。
スタンダードの『When I Grow Too Old To Dream 』にうっとりして、『Alison』『White Rhythm & Blues』 にため息。

ご紹介された『Blowing Away』は恋多き女性(当時は州知事さんともロマンスの噂がありましたね)
のイメージと重なるものがあります。
それにしても歌が上手い!唯一無二の声の持ち主ですね。
shoppgirl様、訪問いただき誠にありがとうございます。
同時代のアーティストと切磋琢磨して音楽に向き合い、恋をし、恋に破れても力強く生き、アメリカを代表するシンガーに成長したリンダ・ロンシュタット。『ミス・アメリカ』という邦題はありのままの彼女の姿が映し出されているかのようです。
抑制しながらも情感が込められた歌唱で臨むエリック・カズ作の「Blowing Away」。まるで自分の生き方と重なるような歌に、リンダの心中には複雑な想いが交錯していたことでしょう。

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