好きな音楽のことについて語りたいと思います。

The Beach Boys - Come Go With Me

大学生の頃、若気の至りでアメリカを横断した経験があります。ロサンゼルスからニューヨークを目指し、グレイハウンド・バスに乗っての一人旅。頭の中では”I've come to look for America ” とサイモン&ガーファンクルの「America」が鳴り響き、きっと素晴らしい出会いと貴重な体験が出来るものと信じてやみませんでした。

しかし、今回の記事はS&Gではなくてビーチ・ボーイズ。彼らが1978年にリリースしたアルバム、『M.I.U. Album』に収録されていた「Come Go With Me」をお題とします。

M.I.U.アルバム(紙ジャケット仕様)M.I.U.アルバム(紙ジャケット仕様)
(2008/07/23)
ビーチ・ボーイズ

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1. She's Got Rhythm
2. Come Go With Me
3. Hey, Little Tomboy
4. Kona Coast
5. Peggy Sue
6. Wontcha Come Out Tonight ?
7. Sweet Sunday
8. Belles Of Paris
9. Pitter Patter
10. My Diane
11. Match Point Of Our Love
12. Winds Of Change

アメリカに渡った夏、バスデポ構内の自動販売機だったか、どこかの町のドラッグ・ストアだったかはよく憶えておりませんが、のどの渇きを潤そうと清涼飲料水を求めたことがありました。コーラや炭酸系が苦手な私ですが、さすがに暑さに耐えられず爽快感を味わいたかったのです。
その時に目に留まったのが黄色の下地に緑とオレンジで「mello Yello」と描かれた缶。ドノヴァンの名曲「Mellow Yellow」をもじったかのような商品名が気になり、これはきっと摩訶不思議な感覚をもたらしてくれる代物に違いないと思い込んで買ってしまいました。若かったとはいえ、あまりにも単純な行動です。
さて、無造作に缶を開け、ゴクリと飲むと口の中に広がるのはシトラス系の甘酸っぱさと独特の滑らかな味わい。炭酸の泡が弾けながら喉を通り、程よい刺激が伝わってきたのです。こうしてアメリカの夏の定番となりました。

コカ・コーラ メローイエロー 500ml×24本コカ・コーラ メローイエロー 500ml×24本
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Coca-Cola(コカ・コーラ)

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これはペット・ボトルですが、当時は缶入りで売られていました。ロゴや配色など外観の雰囲気はほぼ同じ。

帰国後ほどなくして日本でも発売。再会までにそれほど時間を要すことがなかったのは嬉しい限りです、しかし、前述の通り炭酸系はうだるような真夏の日にしか体が受け付けなかったので、次第に「mello Yello」は忘却の彼方。いつの間にか店頭から姿を消してしまいました。

こうして「mello Yello」の存在すら忘れてしまっていた2011年。テレビの画面からいきなり耳に馴染んだ曲とともに目に飛び込んだのがこのCMです。





COME GO WITH ME
愛してる 君を愛しるよ、ダーリン
俺と一緒にあちこち出かけよう
どうか海の彼方に追い払わないでくれ
君が必要なんだ
だからこっちに来て俺と一緒に行こう

おいで おいで こっちに来なよ
俺の心の中に入ってこいよ
俺に誓ってくれよ ダーリン
二人は決して別れないと
俺には君が必要なんだ ダーリン
さぁ、こっちにおいで、俺と一緒に行こう

ああ 俺には君が必要
そうさ 本当に君が必要なんだ
どうか俺を捨てないと言ってくれ
うーん 先のことは分からないなんて君は言うんだね
そうさ 君は絶対に
君は俺にチャンスをくれないんだね

愛してる 君を愛しるよ、ダーリン
俺と一緒にあちこち出かけよう
どうか海の彼方に追い払わないでくれ
君が必要なんだ
だからこっちに来て俺と一緒に行こう

なんとビーチ・ボーイズの「Come Go With Me」が再発売された「mello Yello」のCMに使われていたのです。リード・ヴォーカルはアル・ジャーディン。アルバムのプロデュースも彼が担当していました。

宜しければ1983年頃にアメリカで流されたCMもご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=RywjUBsKDxo

この曲はビーチ・ボーイズのオリジナル作品ではありません。ピッツバーグの空軍基地で結成されたというデル・ヴァイキングスが1957年に全米4位まで上昇させたヒット曲です。彼らのヴァージョンはジョージ・ルーカス監督の映画『American Graffiti』(1973年公開)やスティーヴン・キング原作、ロブ・ライナー監督作品『Stand By Me』(1986年公開)などのサントラ盤に収録されていました。私は何度もこれらの映画を観ているのですが、どこで挿入されていたやらとんと憶えがありません。


American GraffitiAmerican Graffiti
(2007/05/07)
Various

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Stand By Me: Original Motion Picture SoundtrackStand By Me: Original Motion Picture Soundtrack
(1994/06/17)
Jack Nitzsche

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ニューヨークのブロンクス出身のドゥー・ワップ・グループ、ディオン&ザ・ベルモンツのリード・ヴォーカルだったディオンも1962年にレコーディング。アルバム『Lovers Who Wander』に収録されていました。


珠玉のオールディーズとしていつまでも輝きを放つ「Come Go With Me」。最近ではクリフ・リチャードが2004年のアルバム『The World Tour』で、ケニー・ロギンズが2009年の『All Join In』でそれぞれカヴァーしており、ある年代の英米人にとっては私の「mello Yello」よりも定番であり、人生において重要な位置を占める名曲なのでしょう。



ビートルズも前身であるザ・クオリーメン時代にこの「Come And Go With」をレパートリーにしていたというエピソードが、『The Beatles Anthology』(リットー・ミュージック刊)の中に記述されています。クオリーメンは1997年に再結成。ジョン・レノンもジョージ・ハリスンも既にこの世になく、ポール・マッカートニーも参加しておりませんが、宜しければライヴ映像をご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=115VIoJNI1w


THE BEATLESアンソロジーTHE BEATLESアンソロジー
(2000/10)
ザ・ビートルズ・クラブ

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弾むような曲調が清涼感とCMのイメージにぴったり合っているのは間違いないのですが、どうせならビーチ・ボーイズのオリジナル作品を使ってほしかったなと思った次第です。
例えば,こんな曲。




ちょっと甘ったるかったでしょうか。
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コメント

e-397Backstreetsさん、こんばんは。

大学生時代、時間に縛られない時間のアメリカ横断旅行、いいですね。

「mello Yello」鮮やかなパッケージ思い出しました。
新しもの好きなので飲んだ記憶が・・・、甘かったような。
「ドクターペッパー」ってのもありましたっけ。これはリピートしました。

「Come Go With Me」BB5のオリジナルだと思っていました。
クオリーメンもカバーしていたのですね。

私も「Girl On The Beach」に一票。
実にうっとりします。
shoppgirl様、訪問いただきありがとうございます。
若かりし頃のアメリカ旅行は時間がゆっくり流れるような体験をしました。せわしない日常を鑑みると、貴重なひと時だったように思います。
関西では「ドクターペッパー」はなかなか販売されず、ようやく「mello Yello」と同時期にお目見えしたと思ったら短期間で姿を消しました。たぶん、それ以来再発されておりません。関西人の味覚には合わなかったのでしょう。
炭酸の泡が弾けるような「Come Go With Me」も良いのですが、販売元のコカコーラさんには「Girl On The Beach」で夏の風にまどろむような雰囲気のCMを作ってもらいたいものです。
ご無沙汰しております。
"Mello Yello"、私は飲んだことないのですが、電車の広告や、職場の人が持って来ていたボトルで見たことありますよー。シトラス系の味なんですね。
"Come Go With Me"、オリジナルはデル・ヴァイキングスですよね。アメグラで使われていたんでしたっけねー。
ビーチボーイズのカバーも素敵ですね。最近でもカバーされていたんですかー。
saya様、訪問いただきありがとうございます。
"mello Yello"、シトラス系の味わいが爽快でした。再販売されたものは以前よりも少し炭酸がきつくなったかなといった感じです。
"Come Go With Me" は1990年製作のトム・ハンクス、メグ・ライアン主演の映画『Joe Versus the Volcano(ジョー、満月の島へ行く)』にも挿入されているようで、ある年代のアメリカ人にとってはとても思い入れのある曲なのかもしれません。ちなみにこの映画はスティーヴン・スピルバーグが制作総指揮を務めていました。

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