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Paul McCartney - Junk

ポール・マッカートニーのファースト・アルバムがデラックス・エディションとして再発されました。今回はその中から「Junk」を取り上げます。この曲は拙ブログとリンクしていただいているマーヤさんのブログ、「始まりはいつもジョン・デンバー」記事にされていますが、八分通り出来上がったのをボツにするには惜しいので公開させてもらうことにしました。勝手ながらご容赦くださるようお願い申し上げます。

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(2011/06/22)
ポール・マッカートニー

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ポールのファースト・ソロ・アルバムの中に収録されていた「Junk」ですが、ビートルズのメンバーが1968年にインドへ滞在していたときに書き始められました。ファンやマスコミとの接触を断ち、心の平安を取り戻そうと夫人や恋人同伴で旅立ったインド。ドノヴァンや女優のミア・ファローなども同行し、傾倒していたマハリシ・ヨギから直接メディテーション修行を受け、瞑想にふける日々を送っていたのです。
ところが、リンゴ・スターが食事が合わないと言い出し、11日間で離脱。ポールも当初の予定通り三週間で帰国の途につきました。ジョン・レノンとジョージ・ハリスンは残って暫し修行を続けることを選択。しかし、インドに滞在して二ヵ月が過ぎようとしていた頃、導師であるマハリシ・ヨギがミア・ファローにセクハラ行為を行ったとの疑惑を持ったジョンが幻滅して彼のもとを離れ、ジョージもほどなく帰国を決意します。
滞在中の彼らは瞑想に多くの時間を費やしたものの楽曲創作にも十分過ぎるほどの機会を得ました。マハリシの言動に疑問や矛盾を抱いて短期間で袂を分かつことになったことは否めませんが、このメディテーションの旅がビートルズのその後の音楽活動に多大な影響を与えたのは間違いないところでしょう。

イギリスに戻った4人は5月末にジョージ・ハリスンの自宅に集結。『ホワイト・アルバム』用のデモをレコーディングしました。その中の一曲が「Junk」です。『ホワイト・アルバム』収録の「I Will」、「Blackbird」、「Mother Nature's Son」などに通じる表現力が豊かで表情のあるギターの響き。ポールによるアコースティック・ギターの弾き語りとして「Yesterday」や「Michelle」があまりにも有名ですが、明らかに変化が見られます。インド滞在中にドノヴァンの手ほどきを受けたと言われておりますが、精神面の修行のみならずアーティストとしての技量をも向上させた旅だったといえるのかもしれません。

これはブートレグに収められたもののように思われますが、「Anthology3」に収録されたヴァージョンはもう少し音が鮮明です。



アンソロジー(3)アンソロジー(3)
(1996/10/30)
ザ・ビートルズ

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結局「Junk」は『ホワイト・アルバム』以降のビートルズのアルバムに採用されることがありませんでしたが、ポールの初のソロ・アルバムで陽の目を観ることになりました。


JUNK
自動車、ハンドル、二人乗りの自転車
傷心の記念祭
パラシュート、アーミーブーツ、二人用の寝袋
センチメンタルなお祭り騒ぎ

ショー・ウィンドウの看板が「買って、買って」と訴え
ガラクタが「どうして? どうして?」と言い放つ
ロウソク立て、積み木、古くて新しいものたち
君と俺の思い出が詰まっている


ビートルズ時代のセッションでは歌詞が完全に定まらなかったようですが、「ショー・ウインドウの看板が・・・・・・」といった以降の言葉を眺めていると、まるでビートルズ時代の栄光や思い出を "Junk" (ガラクタ)に見立てて訣別しようとの想いが込められているかのようです。


アルバムにはインストゥルメンタル・ヴァージョンの「Singalong Junk 」も収録されていました。こちらは1991年にMTVアンプラグドに出演した際の映像。同年にリリースされたライヴ・アルバム『Unplugged-The Official Bootleg(公式海賊盤)』にも収められています。


公式海賊盤公式海賊盤
(1991/05/25)
ポール・マッカートニー

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ポール・マッカートニーのファースト・ソロ・アルバム『McCartney』は発表当時、「散漫である」、「お遊びか?」と評判が芳しくありませんでした。しかし、ポール節と言われる美しいメロディーは健在で、何よりビートルズ解散という悲しみやソロ・アーティストとして再出発して行く希望などパーソナルな面が窺える一枚です。

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コメント

おはようございます。いつも楽しく読ませていただいております。

JUNK、ソロになってからのポールの作品で一番好きな楽曲です。アンプラグドに収録されたこともあり、ライブでやってくれないかなと毎回秘かな期待をして、観に行ってました。
1stもRAMも当時は散々な評価でしたが、私は大好きなアルバムです♪

もぉ前回の来日からずいぶんたってしまいましたね。ぜひ、また来てほしいものです。
おはようございます。今月号のレコードコレクターズで堂々の特集です。私も同級生でポールファンが買ったので聴かせて貰いましたが(当時は、強制でした)??って印象です。(まぁ、好きじゃなければ「ラム」他も一緒ですが・・・)

今回のデラックス・エディションだと音も良くて当時の背景も見えるなんて書いてあります。
80年の来日騒動の事も書かれていて、当時チケットを購入して待っていた者としては感慨深いです。
skydog様、訪問いただきありがとうございます。
『McCartney』や『RAM』が酷評されたのは、多くのファンや評論家がビートルズのポール・マッカートニーであり続けることやビートルズ以上の作品の発表を求めたからかもしれません。
どちらもポールの痛みや希望、それにパーソナルな面が垣間見える作品であり、とても興味深く思われます。
拙いブログですが、今後とも宜しくお願い申し上げます。
kuwa様、訪問いただきありがとうございます。
私の同級生にも「酷評されようが、俺は『RAM』のどこか垢抜けないほのぼのとした雰囲気が好きや」と言っていた人がいました。
今月号の『レコード・コレクターズ』の特集が興味深いですね。1980年の来日中止は残念でしたが、その10年後にようやく実現し、本人の姿を拝めたことを今でもよく憶えております。2002年には大阪公演もありました。何とかもう一度ポールの姿を観てみたいものです。
こんにちは。
関西在中の小生(50代)には”Momma Miss America”がなつかしいです。70年当時、新譜の洋楽アルバムを全曲(カットなしで)流してくれたFM番組に使われていたのを記憶しています。
スナジイー様、訪問いただきありがとうございます。
FM大阪で放送されていた「ビート・オン・プラザ」ですね。オープニングとエンディングが "Momma Miss America" 、コマーシャルの前後に ”Singalong Junk” 、時間が余った時など本編とは別の曲や音楽関係のニュースなどを紹介する前には ”Hot As Sun” が使われていました。
田中正美さんのDJが懐かしいですね。
Backstreets様、

リンクしていただき、ありがとうございますm(__)m

インド旅行のいきさつについて詳しくなかったので、この記事を読んでよくわかりました。インドでの瞑想が作品作りに強い影響を与えたのですね。当時の様子が思い浮かぶようです。勉強になりました。

この「ジャンク」の歌詞の意味がよくわからなかったのですが、当時崩壊状態だったビートルズに対する、複雑な思いをこの極めてシンプルな歌の中に込めたのでしょうねv-341
マーヤ様、訪問いただきありがとうございます。
この当時はビートルズに限らず、ヒンドゥー教や仏教、インド音楽などを含めて東洋的なものに関心を寄せる人々が多かったと聞きます。文中にも書いておりますが、ドノヴァンやビーチ・ボーイズのマイク・ラヴもマハリシ・ヨギの教えに魅せられ、ビートルズに同行してインドに渡りました。
4人の心が離れ、関係が修復困難な状況におかれていた時、立て直そうと懸命だったポール。そんな彼にジョンは「俺はビートルズを辞めるぜ。シンシアと離婚した時のようにな」と冷たく言い放ったと言われております。
そんなジョンの言葉にショックを受け、自宅(農場)に引きこもって完成させたのがこのアルバム。哀しみや苦しみ、そして未来への希望を見出そうとするポールの想いが込められた一枚です。
お久しぶりです。
"Junk"はビートルズ時代に作られたんですね。
ジョージの家で録音したんですかぁ。
でもそれはアルバムに収録されることはなく、ポールのソロアルバムで日の目を見ることになったんですね。
優しい声とメロディーがいいですね。
ギターの音もきれいです。
saya様、訪問いただきありがとうございます。
"Junk" はジョージの自宅でデモを録音し、その後もスタジオに入って仕上げようとしたものの結局未完成に終わったようです。諦めずにソロ・アルバムに収録したのはよほど心残りだったのでしょう。
ポールのファースト・ソロ・アルバム『McCartney』には "Junk" と同じくビートルズのアルバムから外された"Teddy Boy" (『アンソロジー3』にデモ収録)という曲も収められていました。こちらは少年と母親の絆と別れが描かれた曲で、哀愁を帯びたリンダ・マッカートニーのハーモニーが切なさを演出しています。

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