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James Taylor - Rainy Day Man

ジェームズ・テイラーの名が広く知れ渡ったのは1970年にワーナー・ブラザーズから発売された『Sweet Baby James』や翌71年発表の『Mud Slide Slim And The Blue Horizon』からかと思います。この2枚のアルバムの成功により、ジェームズは70年代のシンガー・ソング・ライター・ブームの旗手として注目されました。今回はその彼がビートルズのアップル・レコードに残した1stアルバムを取り上げます。
1948年3月12日生まれのジェームズ・テイラーはマサチューセッツ州ボストンの出身。本格的な音楽活動は1966年頃にダニー・クーチと組んだフライング・マシーンから開始されたようです。バンドはニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジのクラブを中心に演奏し、この時期にキャロル・キングやジョン・セバスティアンらとの交流も始まりました。
ところが、もともと繊細な性格のジェームズが麻薬中毒による精神衰弱に陥ったことが原因でバンドは崩壊。その後、復帰を図ろうとジェームズはソロでデモ・テープを制作します。そして、ダニー・クーチと顔見知りであったアップルのチーフ・プロデューサーであるピーター・アッシャー(元ピーター&ゴードン)の目にとまり、ポール・マッカートニーも気に入ったことでめでたくアップルとの契約とあいなりました。ポールはアルバムからの第1弾シングルとなった「Carolina In My Mind」にベースで参加しています。
1968年に発表されたこのデヴュー・アルバムは出世作となった『Sweet Baby James』や『Mud Slide Slim & The Blue Horizon』、そして現在の彼と何ら変わることのない優しく穏やかな歌声が披露されていました。文字通り彼の原点と言える作品です。
アップルと契約して順調なスタートを切るかと思われたものの、ビートルズ解散を巡る「お家騒動」や経営危機の中で十分なプロモートがされなかったことからセールスが芳しくなく、2ndアルバムが途中まで録音されていたにもかかわらず当時のアップルのビジネス・マネージャーだったアラン・クレインによりジェームズはピーター・アッシャーともどもリストラされてしまいました。また、ピーター・アッシャーの妹である女優のジェーン・アッシャーとポールの婚約解消というトラブルがあり、以来アッシャーとポールの関係がぎくしゃくして確執を生んだことが解雇の一因との説やジェームズがアルバム発売直後に精神不安定に陥り治療施設に入院したことも評価を下げたと言われています。
しかし、心機一転ピーター・アッシャーとともにアメリカに帰国したジェームズはロス・アンジェルスを本拠地に選び再始動を図ります。運悪く交通事故に見舞われましたが「人間万事塞翁が馬」の如くワーナー・ブラザーズと契約を結び2ndアルバム『Sweet Baby James』を発表してようやく成功の道を歩むことになりました。
後にジェームズの『Walking Man』(1974年発表)にポール・マッカートニー夫妻がバック・コーラスで参加しておりますが、これはジェームズを守ることが出来なかったポールの罪滅ぼしと言えそうでとても興味深いことです。
今回はまずアルバムから「Brighten Your Night With My Day」と「Night Owl」の2曲を聴いてただけたら幸いです。どちらもフライング・マシーン時代の楽曲の再収録で、レコーディング・スケジュールに多くの時間を割けなかったたための措置かと思われます。なお、「Night Owl」は妻だったカーリー・サイモンが『No Secrets』(1972年発表)の中でカヴァーしていました。



このアルバムの曲は後に再録されたりステージでも歌われていることもあるのか、YouTubeに映像が豊富に用意さています。まずはシングル盤となった「Carolina In My Mind」(リメイクされて1976年発表の『Greatest Hits』に収録)です。ディクシー・チックスとの共演でお楽しみください。


ジョージ・ハリスンの名曲はこの歌からインスパイアされて作られたという逸話が残る「Something In The Way She Moves」です。これもリメイクされて『Greatest Hits』に収録されていました。


最後は「Rainy Day Man」。ボブ・ディランの「Rainy Day Woman」を想起させるタイトルですね。あの曲はドラッグと関係した歌と言われていますが、ジェームズのこの曲はどうなんでしょうか。これは1979年発表の『Flag』で再録音されています。今回は1970年のライヴ映像をご覧ください。


Rainy Day Man
幸せそうな嘘をついてどうなると言うんだ
君は最初から泣きたかっただろう
落ち込んでしまったようだね
友達が少しも助けてくれないってわけだ
心細くなったのなら
この雨降りの男の顔を見てごらん

虚勢を張っても仕方がない
君の心の穴は大きすぎて埋まらない
またしくじってしまったようだね
だから雨降りの男に会うために戻っておいで

雨降りの男は太陽が嫌い
虹を追うこともしないし 幸せも求めない
灰色の空の日が続けば彼に会えるよ
虚しい気分のときは彼に会えば良い

崇高な思想など持ち合わせていない
幸せな歌を歌っても真実は隠せない
君は自分の居場所を知っているんだから
雨降りの男を訪ねることだね

シンプルな楽しみでは気が紛れない
店から買った高価な品物でも憂さ晴らしは出来ない
痛みを和らげる印を見つけなよ
もう一度雨乞いをしてごらん

また落ち込んでしまったようだね
友達が少しも助けてくれないってわけだ
心細くなったのなら
この雨降りの男の顔を見てごらん
頼むからこっちを向いてくれよ


James TaylorJames Taylor
(2005/04/26)
James Taylor

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コメント

実はJTの作品の中でこのアルバムは聴く回数が少なかった
のですが久しぶりに聴くと良いですね。
もう一度じっくり聴きなおしてみたくなりました。
Rainy Day ManはBonnie Raittのカヴァーが大好きです。
Purple_Haze様、コメントありがとうございます。
この1stアルバムではJTお得意のR&Bのカヴァーはありませんが、「The Blues Is Just A Bad Dream」のように彼のルーツである黒人音楽のフィーリングを感じ取れる楽曲が少なくありませんでした。未完成な感じもしますがこのアルバムが彼の原点であることは間違いないと思います。
こんばんはー♪
JTって順調で穏やかなイメージがあったのですが、麻薬中毒とか、精神不安定とか、いろいろと大変な時を乗り越えていたのですね・・・。
“Carolina In My Mind”はわたしもいずれ取り上げたいなぁーと思っているくらい大好きな曲です。といっても「グレイテスト・ヒッツ」での再録版しか聴いたことがないのですが^^;1stはもっと新鮮な感じなのでしょうね。ポール・マッカートニーがベースを弾いていたのですかー、すごいです!
裕福な家庭に生まれても心がからっぽになる人が多いようですね。JTの兄弟は繊細なのか、妹のケイトも弟のリヴィングストンも彼と同じように治療施設に入院した経歴があります。
ポールは「Carolina In My Mind」でベースを弾き、後に『Walking Man』ではコーラスに参加。彼がどれほどJTに期待していたのかよく分かります。
06年のDVD「ジェイムス・テイラー・トリビュート・コンサート」では、アリソン・クラウスが「Carolina in My Mind」をカヴァーしていますが、これが絶品です。前にYou Tubeに映像がありました。他にもキャロル・キングとの共演も涙が出るほど素晴らしかったです。
bornin様、コメントありがとうございます。
ジャクソン・ブラウンやブルース・スプリングスティーンらが出演しているDVDですね。発売直後にCDショップへ買いに行ったらなかったので、そのうちBSかスカイパーフェクトあたりで放送するかなと思ってとうとう購入せぬまま忘却の彼方。既に廃盤になってしまったようです。やはりケチな考えはやめたほうがいいですね。残念なことをしました。
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