好きな音楽のことについて語りたいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

George Harrison - Any Road

The Bandを敬愛していたビートルズのメンバーと言えば、1976年の解散コンサート「Last Waltz」にゲスト参加していたリンゴ・スターの姿が真っ先に目に浮かぶのですが、ジョージ・ハリスンもかなりのご執心だったと聞きます。1969年、ジョージはボブ・ディランを通じてThe Bandとの親交を深め、ウッドストックにある彼らの自宅に一時期入り浸りになっていたとのこと。そんな逸話を証明するように、ザ・バンドのセカンド・アルバムの制作過程を追ったDVD『Classic Albums: The Band - The Band』(オリジナルは2003年リリース)にジョージのコメントが収録されていました。

《DELUXE EDITION》クラシック・アルバムズ:ザ・バンド [DVD]《DELUXE EDITION》クラシック・アルバムズ:ザ・バンド [DVD]
(2010/06/30)
ザ・バンド

商品詳細を見る

1969年と言えば、ジョージが調律していないシンセサイザーを演奏した前衛的なアルバム『Electric Sound』を発表した頃。土臭く人間味のあるシンプルなルーツ・ミュージックを基盤としたザ・バンドに惹かれたのは電子音楽の世界を繰り広げた反動なのでしょうか。同じ頃、ジョージは親友エリック・クラプトンとともにデラニー&ボニー&フレンズのツアーにも参加。アメリカ南部の音楽に強い関心を寄せていました。

電子音楽の世界(紙ジャケット仕様)電子音楽の世界(紙ジャケット仕様)
(2005/06/22)
ジョージ・ハリスン

商品詳細を見る

今回は2002年11月18日にリリースされたアルバム『Brainwashed』からシングル・カットされ、グラミー賞にもノミネートされた「Any Road」を取り上げます。ジョージはアルバム制作中の2001年11月29日に天国に召されたので、意志を引き継いだ息子のダニーとプロデューサーのジェフ・リンが編集作業を行って完成に漕ぎ着けました。

BrainwashedBrainwashed
(2002/10/03)
George Harrison

商品詳細を見る
1. Any Road
2. Vatican Blues (Last Saturday Night)
3. Pisces Fish
4. Looking for My Life
5. Rising Sun
6. Marwa Blues
7. Stuck Inside a Cloud
8. Run So Far
9. Never Get Over You
10. Between the Devil and the Deep Blue Sea
11. Rocking Chair in Hawaii
12. Brainwashed

ジョージ・ハリスンといえばビートルズ時代の「While My Guitar Gently Weeps」、「Something」などの楽曲、アルバム『All Things Must Pass』(1970年)や「バングラデシュのコンサート」(1971年8月1日)の主催者としてのイメージのほうが強いとおもわれますが、彼が発表したアルバムはどれも完成度が高く、親しみやすいメロディを持った楽曲が収められていました。今回紹介する「Any Road」も名曲「My Sweet Lord」同様、アコースティックな響きがフィーチャーされた曲です。ジョージ一流のむせび泣くような音色がリスナーの心の琴線に触れるスライド・ギターに加え、彼はBanjulele(バンジョーとウクレレを合わせた楽器)も弾いていました。


ANY ROAD
ああ、俺は船や飛行機で旅をしてきた
車や自転車、それにバスや電車を乗り継ぎ
あちらを旅し、こちらを旅し、
あらゆる場所をあらゆる装備で

だが、ああ神よ、俺たちはその代償を支払う
車輪を回し、サイコロを転がし
ああそうとも、人は料金を払うんだ
自分の行き先が分からなくても
どんな道だって人をそこへ連れて行ってくれる

俺は泥や埃の中を旅してきた
過去から未来へ 空間と時間を通って
海の底を旅し、
じめじめした洞穴や巨大な洞窟も

だが神よ、俺は闘わなきゃならない
闇と光りに包まれた頭の中で思いを巡らせ
立ち止まって考えてみたって無駄なこと
自分の行き先が分からなくても
どんな道だって人をそこへ連れて行ってくれる

自分がどこから来たなんて知っている人はいないかもしれない
自分が何者なのか
自分がどうやってここまで来れたのかと
思いを巡らせた人なんていないのかもしれない

俺はやっとの思いで旅を続けてきた 
かろうじて、危機一髪で、
四方から風が吹くところを旅し
顔に太陽の光を浴びた
氷や雪もね

でも、ああこれはゲームなんだ
人は時に冷静で
人は時にドジを踏む
目的の場所はどこかにある
自分の行き先が分からなくても
どんな道だって人をそこへ連れて行ってくれる

だが、ああ神よ、俺たちはその代償を支払う
車輪を回し、サイコロを転がし
ああそうとも、人は料金を払うんだ
自分の行き先が分からなくても
どんな道だって人をそこへ連れて行ってくれる

俺は曲がりくねった旅をしている
始まりなければ終わりもない
誕生もなければ臨終もない
縁もなければ側もない
そうさ、勝つことなんてないんだ
遠く離れて 出口は中にある
神に従い 敬いなさい
自分の行き先が分からなくても
どんな道だって人をそこへ導いてくれる

ビートルズ解散、盗作問題、闘病など幾つもの苦難を乗り越え、我が道を進んだジョージ・ハリスンが人生を旅に例えて創作した歌だと思われます。装備(gear)はスラングで麻薬を意味するので、ドラッグ体験のことが含まれていると解釈することも出来ますが、それは少々考え過ぎかもしれません。
また、歌の中で、"Road"(道)と"Lord"(神)という言葉がかけられています。ジョージの神がクリシュナであろうと、漠然と「神」と歌っているので欧米人にはイエス・キリストと置き換えることが出来るでしょう。リスナーにとっては苦境に陥った時に、神が道を教示してくれる人生の応援歌のように受け取れたと思われます。

シングルはアルバムの発売から半年以上も経過した2003年の5月12日にリリースされました。前述したようにグラミー賞にノミネートされたものの発売のタイミングを逸したのか、全米チャート37位で終わっています。
スポンサーサイト

コメント

ご無沙汰してます、bob改めyuki7207です。

このたび休止中ブログ「Walking Slow…」を閉鎖することとしました。
開設以来3年あまり「Walking Slow…」においては、いろいろとお世話になりありがとうございました。

身辺が少し落ち着いてきたので、新URLでのんびりとまた始めようかと思っています。

記事に関係のない投稿にて失礼いたしました。
yuki7207様、コメントありがとうございます。
しばらくブログを休止する旨が記された後、一向に再開されないので心配しておりました。
新しいブログを開設された折にご一報いただければ幸いに存じます。
ご心配いただき恐縮です。

とりあえずJazzネタですが書き始めました。
以前よりのんびりペースになるかもしれませんが、相変わらずノン・ジャンルで感想文程度のスタンスです。

今後ともよろしくお願いいたします。
yuki7207様、再びコメントありがとうございます。
早速拝見させてもらいました。ブログ会社まで変えられての再出発ですね。決意のほどが偲ばれます。新たにリンクさせていただきました。
こちらこそ今後とも宜しくお願い申し上げます。

コメントの投稿

URL
コメント

パスワード
秘密
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL : http://shadowdream25.blog105.fc2.com/tb.php/277-2720c314
<< Joanie Sommers - Johnny Get Angry | TOP | Levon Helm - ELECTRIC DIRT >>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。