好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Jackson Browne - Rock Me On The Water

前々回はボニー・レイット、前回はリンダ・ロンシュタットのアルバムを扱いましたので、今回は彼女たちと関連の深いジャクソン・ブラウンに登場していただくことにしました。取り上げる曲は「Rock Me On The Water」。1972年にリリースされた彼のファースト・アルバム、通称『Saturate Before Using』に収録されています。



Jackson BrowneJackson Browne
(1994/09/14)
Jackson Browne

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1. Jamaica Say You Will
2. A Child In These Hills
3. Song For Adam
4. Doctor My Eyes
5. From Silver Lake
6. Something Fine
7. Under The Falling Sky
8. Looking Into You
9. Rock Me On The Water
10. My Opening Farewell

1978年のロンドンにおけるライヴ。デヴィッド・リンドレー(ギター)、クレイグ・ダーギ(キーボード)、ボブ・グローヴ(ベース)、ジム・ゴードン(ドラムス)、ローズマリー・バトラー、ダグ・ヘイウッド(バック・ヴォーカル)といった布陣で臨んでいました。


ROCK ME ON THE WATER
皆さん方よ 周りを見回してごらんなさい
どこにも標識だらけ
人は自分自身が注意するためでなく
他人のためにそれを設置したんだろう

自分の家で行方不明になる人
もう捜し出している時間はない
壁は炎に包まれ
塔も崩れ落ちている
俺はここを去り
何とかして海に行ってみようかと思う

道は家なき魂でいっぱいだ
女や子供や男たちの
彼らがどこに行けば良いのか
君には分からないだろう
でもそんな彼らでも出来る限り君を助けてくれるだろうよ

だけどみんなはどうにかしてあの人たちの状況を好転させるための
何らかの方法を考え出さねばならない
炎が燃え盛り辛い目に遭わされている間にも
こんな時でも太陽の女神が水の上で
優しく俺を揺り動かしてくれる

優しく私を揺り動かしてください
女神よ 私の発熱した額を癒してくださいませんか
小舟に乗った私を優しく揺り動かしてください
私は何とかして海に辿り着きます

皆さん方よ 間を見回してごらん
そこには人々の希望がなくてはならない
頭上には海鳥が飛び交い
あるひとつの場所に滑り降りる
天上のキリストがそうするように

我々は出来る限りの力を尽くして
聖なる鋤にすがりつく
俺の人生が終わった時には
神父様の前に立つだろう
それでも太陽の女神が水の上で
優しく俺を揺り動かしてくれる

優しく私を揺り動かしてください
女神よ 私の発熱した額を癒してくださいませんか
小舟に乗る私を優しく揺り動かしてください
たぶん私は憶えています
おそらく思い出すことでしょう
優しく私を揺り動かしてください
風が今、私とともにあります
小舟に乗る私を優しく揺り動かしてください
私は何とかして海に辿り着きます

優しく私を揺り動かしてください
すぐに私をなだめて
小舟に乗る私を優しく揺り動かしてください
すぐに私をなだめて

この歌のテーマは終末観です。壁が炎に包まれ、塔が崩れることは戦争・テロ、あるいは天変地異を表していますが、環境破壊をも視野に入れていると考えてもいいでしょう。同時に物質文明の比喩とも受け取れます。
そうした状況の中で、ジャクソン・ブラウンは家を失った人々に生き残って行くことの重要性を叫び、「助け合うことが必要だが、もう時間の余裕は残されていない。まず自分の力で努力して生き残ることである」とのメッセージを投げかけていました。それ故に、"sea" は再生の象徴と解釈出来ます。
そのまま直訳すると「太陽の姉妹」と抽象的な表現となる "The Sisters Of The Sun" は太陽の女神と訳しました。太陽の神といえば男神を想像しがちですが、ウガリット(シリアの地中海岸にあった古代都市)神話のシャプシュを始め、北欧の神話などにも女性の太陽神が登場しているので差し支えないと思われます。
そして、タイトルでもある”Rock Me On The Water ” を直訳すると「水上に浮かんで漂う私を揺らしてください」となりますが、"On The Water" には「船に乗って」という意味もあるので、ここでは小舟に乗って浮かんでいる状態としたほうが適切でしょう。
終末観はジャクソン・ブラウンが紡ぎ出す歌の重要なテーマのひとつになって行きました。ちなみに次回作である『For Everyman』の表題曲では「この世が終わろうとも普通の人でいよう」との趣旨が歌われています。

 1976年に放送されたTVショー『Soundstage』(シカゴ)でのライヴ・パフォーマンス。


 アメリカで放送されているテレビ番組 "Storytellers"(1996年4月18日放映) に出演した時の映像のようです。


この曲はシングル盤とアルバム収録のものとはヴァージョンが異なります。あまり音質が良くないので、宜しければ参考までにお聴きくだされば幸いです。


 2012年のデンヴァーでのライヴ・パフォーマンス


エイズ患者救済チャリティーのためのオムニバス・アルバム『Red Hot + Country』(1994年発売)でキャシー・マティアとのデュエットしたヴァージョンです。このアルバムにはキャシー・マティア、スージー・ボガス、アリソン・クラウスらがクロスビー、スティルス&ナッシュと共演した "Teach Your Children" 、ジョニー・キャッシュによるボブ・ディランの "Forever Young" などのカヴァーが収録されていました。



Red Hot & CountryRed Hot & Country
(1994/09/13)
Various Artists

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最後はリンダ・ロンシュタットさんの歌声で締めくくってもらいましょう。1972年リリースの『Linda Ronstadt』に収録されていました。バックを受け持つのはグレン・フライ、ドン・ヘンリーのイーグルス勢、スヌーキー・ピート(スティール・ギター)、当時のリンダの恋人だったプロデューサーのジョン・ボイランといった面々です。
http://www.youtube.com/watch?v=tkbHLel0qAo

Linda RonstadtLinda Ronstadt
(1998/06/01)
Linda Ronstadt

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『Heart Like A Wheel』との2in1です。

Linda Ronstadt / Heart Like a WheelLinda Ronstadt / Heart Like a Wheel
(2010/11/01)
Linda Ronstadt

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コメント

これはリアルタイムではなかったのですが良く聞きました。
リンダも同じく・・・。
初めて買ったリンダのアルバムがこれでした。完全にジャケ買いです。
二つ折りのジャケットの中の油絵のように見えるポートレートに完全にやられましたね。
日本盤が出た時に二つ折りじゃなくなって、裏表になってしまったのが残念です。
これと「風にさらわれた恋」はLPで持っていたいものです。

「悪いあなた」と2枚セットになってしまったのは、お徳用だけど、何か残念!
がじゅまる様、コメントありがとうございます。
政治・社会的なメッセージが込められた「Rock Me On The Water」。アルバムの中でも独特の輝きと味わいを持った曲です。
男性ならたいがいアルバム・ジャケットに写るリンダに魅了されることでしょう。CDのほうが手軽で扱いやすく、最近は紙ジャケットが出ている作品もありますが、LPサイズの魅力をなかなか凌駕できませんね。
ジャクソンの1stは高校時代。シングルバージョンの存在は、1978年初来日記念から南こうせつ氏がラジオのオールナイトニッポンでのオンエアで存在を知りました。個人的にはシングルの演奏の方が好きです。
リンダの東芝盤のジャケットはダブルでしたよ~。私の拙いブログでは、ここ最近ジャクソンのお気に入りの楽器を取り上げています。宜しければ見てやって下さい(^^;)
kuwa様、ご返事が遅くなり誠に申し訳ございません。
私は中学か高校の頃に小倉エージ先生か誰かが「ミュージック・マガジン」か何かの雑誌で書かれた文章でシングル・ヴァージョンの存在を知りました。
1980年代の中頃、ジャクソン・ブラウンのマニアックなファンであるレコード屋の店員の方を通してワーナーさんに何らかの形で「Rock Me On The Water」のシングル・ヴァージョンの再発の可能性はないのかと訊いてもらったことがあります。回答は「原盤の権利が東芝EMIに残っていて不可能」とのことでした。もう既に四半世紀も経っているので状況も変わっていると思われ、1stが紙ジャケット化された際に「Nightingale」ともどもボーナス・トラックとして収録してほしいものです。
シングル・ヴァージョンはその店員さんに聴かせてもらいましたが、数年前に「Nightingale」とカップリングのブートレグCDを手に入れて溜飲を下げました。
懐かしい話題ですね。

正直言って歌詞の内容はちょっと難しいですが、良い曲です。

実は私もエージ氏の記事をNMMで読んだ一人です。

その当時はブラウンさんにはあまり興味がなく、日本盤のシングル(日本語のタイトルがついてはず)は買うことはありませんでしたが、その記事のことはしっかりと記憶に残っていて、80年代の半ばにたまたま手に入れた「豪州盤」の7インチサンプル盤が、そうだった時には興奮したものです。

残念なことに、盤の状態があまり良くなくて、機会があれば良い盤を手に入れたいと思っていました、

しかしいまだチャンスに恵まれず今日に至ると・・・・・終わりそうなところでしたが、つい先日米国のeBayで「米国アサイラム」の7インチサンプル盤を手に入れました。

A/B面異なる曲の豪州盤とはちがう、米国盤シングルによくあるステレオとモノのカップリング盤で、モノミックスが聴けたのが嬉しくてまた興奮。

次は日本盤!


KO様、ご訪問ありがとうございます。
ステレオとモノラルがカップリングされた米国盤サンプルを手に入れられたとはラッキーでしたね。モノミックスとは羨ましい限りです。日本盤の入手は困難かと思われますが、いつの日か願いが叶うと良いですね。
立ち消えになってしまったワーナー時代のアルバムの紙ジャケット化。シングル・ヴァージョンの「Rock Me On The Water」をボーナス・トラックとして収録し、早期にリリースしていただけるのを望む次第です。
拙いブログですが、今後とも宜しくお願い申し上げます。

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