好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Dave Mason - DAVE MASON

拙ブログとリンクを結んでいただいているPurple_Hazeさんが、デイヴ・メイスンの来日公演をリポートしておられました。久々に日本のファンの前に姿を見せたデイヴ・メイスン。容姿に昔日の面影が殆どなくとも、変わらぬ彼のパフォーマンスに会場の盛況の様子がよく伝わってくる記事です。近頃の私は懐具合が寂しいので講演会場に足を運ぶことが出来ませんでしたが、せめて雰囲気だけでも共有したくデイヴ・メイスンがCBS移籍第二弾として1974年に発表した『Dave Mason』を今回のお題としました。

デイヴ・メイスン(紙ジャケット仕様)デイヴ・メイスン(紙ジャケット仕様)
(2010/04/14)
デイヴ・メイスン

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1. Show Me Some Affection
2. Get Ahold Of Love
3. Every Woman
4. It Can't Make Any Differance To Me
5. All Along The Watchtower
6. Bring It On Home To Me
7. Harmony & Melody
8. Relation Ships
9. You Can't Take It When You Go

CBS移籍第一弾として1973年にリリースされた前作『It' You Like You Never Left』ではスティーヴィー・ワンダー、ジョージ・ハリスン、グラハム・ナッシュなど豪華なゲスト陣が参加。さながらデイヴ・メイスンの再出発を友人たちが祝うかの様相を呈していました。それに引き換え自分の名前だけを冠したこの『Dave Mason』。ジム・クリューガー(ギター)、マイク・フィニガン(キーボード)、ボブ・グローブ(ベース)、リック・ジェイガー(ドラム)といった布陣を中心としてレコーディングに臨み、有名どころや外部招聘を極力抑えた作品になっています。

アルバムのオープニング・ナンバー、「Show Me Some Affection」。ジョージ・ハリスンを彷彿させるようなスライド・ギターが印象的です。デイヴとジョージは同時代のミュージシャンとして篠木を削った仲。お互いのプレイに一目を置きながら自らを高めっていったのでしょう。二人がアメリカ南部の音楽に目を向けていたのもほぼ同時期でした。
間奏の粋なフルートはティム・ワイズバーグ(ダン・フォーゲルバーグと組んで1978年に発表された『Twin Sons Of Different Mothers』が有名)。エンディングでは主役を食うような勢いがあるマイク・フィニガンのキーボード・プレイに圧倒さてしまいそうです。


SHOW ME SOME AFFECTION
誰かにとって俺はありがたい存在だろうし
他人に取っては厄介な奴かもしれない
俺は歌を書くだけの男で戦士なんかじゃない
俺は単なる人間であって金の詰まった財布じゃないぜ
俺は金を無心される男なのかもしれない
尻軽女を連れていたからな
だが、俺はおまえに一握りの愛を置いて行くのさ

ああ 少しでいいから愛情を示してくれ
ああ この俺はどこへ行けばよいのか教えてくれ
ああ おまえだけが頼りなのさ

俺はジプシー・クイーンを探し求めるジェット時代のジプシー
俺は時々思うのだ
やっといろんなことが分かり始めたってな
あちこち旅をしてきたが、
いまだに見つからないのだよ
理想の女が待っていてくれるような
家がどこにあるかを

我慢強くおまえと一緒に暮らすなら
そのうち俺は調子が合わなくなるだろう
何かが始まるのを待っている
この先どうなるか
俺には予想できない
人生をそのままで受け入れるだけさ
見捨てられないように願いながら

前作『It's You Like Never Left』にも収められていた「Every Woman」。別れてしまった愛する人への未練と賛辞が込められた歌です。前作ではアコースティック・ギターをバックにグラハム・ナッシュのコーラスを付けてシンプルに仕上げられていましたが、今回はスティール・ギターやニック・デカロのアレンジによるストリングスを配してリメイクされていました。


こちらはライヴ映像です。来日公演もこんな感じのパフォーマンスだったのでしょうか。


ボブ・ディラン作の「All Along The Watchtower」。道化師と泥棒との会話を通してディランの終末観が表された歌です。ディランのオリジナル・ヴァージョンは1967年の『John Wesley Harding』に収録。


ジミ・ヘンドリックスのヴァージョン(1968年の『Electric Ladyland』に収録)ではデイヴ・メイスンもアコースティック・ギターでレコーディングに参加していました。
http://www.youtube.com/watch?v=9WbKBKima4Q

サム・クック作の「Bring It On Home To Me」。去って行った恋人に戻ってきてほしいと懇願する様子が魂を込めて切なく歌われています。


サム・クックのヴァージョンは1962年にリリースされています。
http://www.youtube.com/watch?v=RAQE-tHjPAc

他にもエディ・フロイド(1968年全米17位)、ジョン・レノン(1975年の『Rock'n Roll』に収録)、ポール・マッカートニー(1988年の『CHOBA B CCCP』に収録)などこの曲を取り上げたアーティストは枚挙に暇がありません。

デイヴ・メイスン自身の手による「You Can't Take It When You Go」。「すべてを手に入れようとすると何も残らない」、「富とは黄金で計るものでなく心と魂で計るもの」、「真実とは欺けない感情であり、人生を信じないのならば、それは幻である」と教訓めいた内容が描かれていました。間奏でのデイヴ・メイスンの哀愁を帯びたギター・ソロにニック・デカロによるストリングス・アレンジが見事に溶け合い、マイク・フィニガンが弾くキーボードがデイヴのソウルフルなヴォーカルをさらなる情念の世界に導くような効果を発揮していました。感情が高まったままフェイド・アウトするエンディングはアルバムを締めくくるに相応しい演出です。


アルバム・ジャケットからも察せられるように、イギリス人特有の翳りが漂えどウエスト・コーストの青い空と乾いた大気に包まれたような音作り。前作にも増してポップな路線が強調されています。同時に祖国を離れ、アメリカという大きなマーケットを相手に自分の音楽を追究する姿勢や自信に満ちあふれた様子が嗅ぎ取れる一枚でした。
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コメント

ありがとうございました。
デイヴ・メイスンのライヴは今回が初体験でしたが、ヴォーカルもギターも現役アーティストそのものでとても良いライヴだったと思います。
このアルバムからスワンプ色が薄れてウエストコーストサウンド指向が明確になって来ましたね。
個人的には彼のポップな側面が好きなのでこのアルバム~「Mariposa De Oro」あたりが好きです。
あっ、でもブルーサム時代も良いですよね(笑)
Purple_Haze様、コメントありがとうございます。
スワンプとフォーク・ロックが巧みに融合していたブルーサム時代の作品も良いのですが、やはり脂の乗り切っていたCBS時代にデイヴ・メイスンの真価が発揮されていたようですね。この時期は契約の関係もあってか、毎年のようにアルバムを発表していました。それでも手を抜かず、カヴァー曲もオリジナルとはまた違った彼一流の味わいを漂わせています。
容姿はすっかり変わってしまったようですが、これからも活動していただきたいアーティストの一人ですね。
今晩は♪
お久しぶりです。

purple-hazeさんの、動画を見ましたが、メイスンのライヴであの<ファンキー>ベース野郎のジェラルド・ジョンソンが、いまだに一緒にいたのが嬉しかったです。

『ライヴ・情念』というアルバムが、メチャメチャ好きでした。リック・ジェイガーのタイトなドラムも好きだったし、当時は、私の愛用しているオベーション製のエレアコの12弦ギターをメイスンとクリューガーが弾いて、そこにジェラルド・ジョンソンの高音ハーモニーが加わって最高でした。

久しぶりに見たメイスンのコンサートの風貌は、中野サンプラザというよりは、サンプラザ中野くん、という感じになっていましたね。
Toshinosuke様、コメントありがとうございます。
ついでならマイク・フィニガンにも付き合ってほしかったところですね。 でも、彼のパフォーマンスならデイヴ・メイスンよりも目立ってしまうかもしれません。ジム・クリューガーは既に鬼籍に入っており残念です。
トラフィック時代はバンドを出たり入ったりし、デレク&ドミノスも最初のステージに立っただけで一抜けするなど気まぐれな行動が目についたデイヴ・メイスン。現在の風貌やサインに機嫌良く応じるといった様子から本当は良い人だったのだと思う次第です。

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