好きな音楽のことについて語りたいと思います。

Bruce springsteen - The Promised Land

年が明けても世界情勢は予断を許さず、国内的にも厳しい状況が続きそうです。こんな時はせめて素敵な音楽を聴いて癒されたいもの。そこで今回はブルース・スプリングスティーンの熱唱で元気をいただくことにしました。
取り上げる曲は「The Promised Land」。1977年にリリースされたアルバム『Darkness On The Edge Of Town』に収録されていた1曲です。


Darkness on the Edge of TownDarkness on the Edge of Town
(1988/05/19)
Bruce Springsteen

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1. Badlands
2. Adam Raised A Cain
3. Something In The Night
4. Candy's Room
5. Racing In The Street
6. The Promised Land
7. Factory
8. Streets Of Fire
9. Prove It All Night
10. Darkness On The Edge Of Town


闇に吠える街~The Promise:The Darkness On The Edge Of Town Story(DVD付)闇に吠える街~The Promise:The Darkness On The Edge Of Town Story(DVD付)
(2010/12/08)
ブルース・スプリングスティーン

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THE PROMISED LAND
ユタの砂漠の曲がりくねった高速道路
俺は賞金を受け取り、町へ戻るところだ
ウエインズボロ群の境界を越え
ラジオを聞きながら暇をつぶしている
朝から夕方まで父親の工場で働き
夜中は車で走り回って幻影を追い求めている
だがなぁ、近いうちに俺は手に負えない存在になるだろう

犬どもがメイン・ストリートで吠えている
あいつらには分かってるんだ
たった一瞬をこの手につかむことができればとな
ミスター、俺はもうガキじゃねえ 大人なんだぜ
そして俺は約束の地を信じているんだ

まっとうに生きようと最善を尽くしてきた
毎朝起きて、来る日も来る日も仕事に向かう
将来がこの目に映らず、血が冷えるほどの恐怖
時にはどうしようもないほど気弱になり
思わず爆発したくなるんだ
町全体を爆破し、バラバラに破壊したくなるのさ
ナイフを手に取って心臓からこの痛みをえぐって取り去り
何かが起きるとむずむずしながら待っている奴を見つけたい

砂漠に黒い雲が巻き起こっている
俺は荷物をまとめ
嵐の中へと突き進む
信念もなく大地に突っ立ているだけのすべての物を
吹き倒すつむじ風になりそうだ
吹き飛ばせ 人を引き裂くすべての夢を
吹き飛ばせ 心を打ち砕くすべての夢を
吹き飛ばせ ただ失意と絶望でしかない嘘を

俺は約束の地を信じている

ブルース・スプリングスティーンの『Darkness On The Edge Of Town』には現実の社会においての苦悩に正面から晒される人々の姿が描かれています。車を乗り回し、路上レースに興じる若者。変化のない日々を送りながらも未来を信じている人たち。1977年に発表されたアルバムですが、どことなく1950年代を彷彿させる雰囲気が漂っていました。

この「The Promised Land」では主人公が「俺は約束の地を信じている」と叫んでいます。約束の地とは旧約聖書において、神がアブラハムとその子孫(イスラエルの民)に与えることを約束した「カナン」として記述されていました。そこは地中海とヨルダン川および死海に挟まれた地域一帯の古代の名称であり、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地エルサレムを含む現在のパレスチナのことです。
エルサレムを巡る問題はさておき、「約束の地」という言葉は西洋社会ではどこかにある「楽園」を思い描くようになり、成功の象徴をも指すようになりました。また、ヨーロッパ諸国が植民地政策に走ったのもこの「約束の地」を追い求めたことに一因があるとされているようです。

スプリングスティーンが描いたここでの「約束の地」とは輝かしい未来のこと。努力すれば必ず報われるという「アメリカン・ドリーム」に立脚したものであり、初期の彼の歌の中に出て来る共通したテーマでもあります。最後のヴァースですべての夢を吹き飛ばせと張り裂けるように歌っていますが、子供じみた夢は終わりにして明日への希望を繋ぐための新しい夢を抱いて生きようとの意志が示されていると解釈できるでしょう。

1978年頃のライヴ映像です。


2007年頃の映像。少し貫禄が出て来て、味わい深さが違います。


1982年頃のジャクソン・ブラウンとの共演映像です。かなり以前にブートレグで音を聴いたことがありますが、映像が残されていたとは知りませんでした。


同じくジャクソン・ブラウンとの共演。こちらは1981年頃のようです。


この歌は同じアルバ収録の「Racing In The Street」と対をなしていました。こちらはまた別の機会に紹介することにして今回はここでお開きにします。
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コメント

遅くなりました
今年もよろしくお願いします

今年一年が
素晴らしい
一年でありますように
祈っております♪

God bless you...
Azumi様、コメントありがとうございます。こちらこそ本年も宜しくお願い申し上げます。
相変わらず混迷した世の中ですが、希望の見える一年になるように祈っております。
Backstreetsさん、明けましておめでとうございます

ブルース・スプリングスティーンとジャクソン・ブラウンとのコラボレーションは、Backstreetsさんにとって最高の組み合わせかもしれませんね?
めったに見られないでしょう。

今年も詳細な記事お願いします。

今年も宜しくお願いします。
ブルースとジャクソンの東西SSWの共演から新年スタートですか(笑)

このアルバムもアナログ所有ですが、「明日なき暴走」で熱が冷めちゃって印象がありません(^^;)先入観を捨てて音楽に向かおうと思う新年です。物欲ばっかじゃだめですね(><)
Toshinosuke(としちゃん)様、明けましておめでとうございます。
1979年の「No Nukes」で出演者として顔を合わせて以来、1980年代は同じステージに立つことが度々あったようです。ジャクソン・ブラウンが2004年にロックの殿堂入りをした際は、ブルース・スプリングスティーンがプレゼンターを務めていました。
相変わらず拙いブログですが、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
kuwa様、こちらこそ本年も宜しくお願い申し上げます。
真摯に音楽や政治に取り組むブルースとジャクソンは同年代ということもあって以前からよく比較されてきました。リスナーへの影響力も強い二人ですが、現在50歳前後の年代の方々がとりわけ彼らに影響を受けていると思います。
先入観を捨てて音楽に向かう姿勢は良いと思います。ただ、色恋沙汰はさておき、政治的なメッセージが発せられると日本人の常識やメンタリティーから決して歓迎出来ないことも多少は出て来るでしょうね。
物欲の成果も楽しみにしております。

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