好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Nicolette Larson - NICOLETTE

京都の日中は10月の半ばを過ぎても夏日が続いておりましたが、街を行き交う人々の服装も長袖が大半を占め、ようやく季節がほんの少しだけ前に進んだと言えるでしょう。

愛しのニコレット愛しのニコレット
(2008/05/28)
ニコレット・ラーソン

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1. Lotta Love
2. Rhumba Girl
3. You Send Me
4. Can't Get Away From You
5. Mexican Divorce
6. Baby, Don't You Do It
7. Give A Little
8. Angels Rejoiced
9. French Waltz
10. Come Early Morrnin'
11. Last In Love

今回はニコレット・ラーソンが1978年に発表したデビュー・アルバム、『NICOLETTE』を取り上げることにしました。おてんば娘を連想させるジャケットがとても愛らしく思えます。

ニコレット・ラーソンは1952年7月17日にモンタナ州ヘレナに生まれました。幼少の頃より財務省勤務の父親の仕事の都合で各地を転々とした後、一家はミズーリ州カンザス・シティに落ち着き、ニコレットもその地を故郷と心得ます。
ニコレットは歌手を目指したことのある母親の影響を受けて育ち、ピアノを習い、思春期の頃はビートルズやローリング・ストーンズを通じてポップスに親しみました。歌手になることを目指してミズーリ大学を中退した後の1973年頃に単身サンフランシスコへ向かい、ゴールデン・ステイト・カントリー・ブルーグラス・フェスティヴァルの事務局を手伝ったことからカントリー・ミュージックにも興味を持ち始めます。
事務局職員という裏方としての仕事ながら多くのミュージシャンとの出会いがあり、パーティなどで交流するうちにニコレットが彼らの前で歌を披露することもありました。ニコレットの歌声はミュージシャンの間で評判となり、彼女にはバック・アップ・シンガーとしてステージに立つ機会が訪れます。

1975年、ニコレットはスティール・ギター奏者のハンク・デヴィートと結婚。ハンクがエミルー・ハリスのバック・バンドに参加することになったことにより、二人はロサンゼルスに転居しました。この地でニコレットはエミルー・ハリスの紹介でリンダ・ロンシュタットとも知り合い、多くのアーティストのバック・アップ・シンガーとして活動して行くことになります。リンダの知遇を得たことは歌手として歩むうえで大きな収穫となったことでしょう。
心をくすぐられるようなニコレットの歌声は引く手あまた。コマンダー・コディ(1975年発表の『Tales From The Ozone』、1977年の『Rock'n Roll Again』)、ホイト・アクストン(1976年の『Fearless』など)、ニール・ヤング、(1977年の『American stars'n Bars』、1978年の『Comes A Time』)、エミルー・ハリス(1977年の『Luxuary Liner』)ドゥービー・ブラザーズ(1978年の『Minute By Minute』)らのレコーディングに参加しました。ことにニール・ヤングとの出会いは大きく、『American Stars'n Bars』でのパフォーマンスによって彼女の名が世に知られるきっかけになったと思われます。ちなみにニコレットがリンダ・ロンシュタットのアルバムに参加したのは1980年発表のアルバム『Mad Love』が最初ですが、『American Stars'n Bars』に収録された「Bite The Bullet」で共演していました。

1978年、エミルー・ハリス、ドゥービー・ブラザーズらを擁するワーナー・ブラザーズでの仕事によりニコレットは敏腕プロデューサーであるテッド・テンプルマンに見初められ、ソロ・シンガーとしてデビューする話が持ち上がります。同時にコマンダー・コディが所属するアリスタ・レコードも獲得に名乗りを上げましたが、エミルー、リンダ・ロンシュタット、ニール・ヤングらの後押しや仲介によりワーナー・ブラザーズに落ち着きました。

それではアルバムの中から何曲か紹介します。まずオープニング・ナンバーの「Lotta Love」。貼り付け無効なので下記のURLをクリックしてお聴きくだされば幸いです。

http://www.youtube.com/watch?v=reSa2ipIH8s

LOTTA LOVE
溢れる愛が必要
現状を変えるための
溢れる愛が必要
じゃなきゃ私たちは遠くに行けそうもない
あなたが私のほうを向いても
二人が目と目を合わせることはない
心が怖じ気づいているわ
私自身がそう思ってるの
溢れる愛が必要
二人が夜を過ごすために
溢れる愛が必要
まさしく愛を成就するために
あなたが向こうで待っているのなら
すぐに姿を見せてほしいの
私が欲しいのは孤独ではなく
二人の関係なの

溢れる愛が 溢れる愛が必要

溢れる愛が必要
現状を変えるための
溢れる愛が必要
じゃなきゃ私たちは遠くに行けそうもない
溢れる愛が必要(溢れる愛が)
溢れる愛が必要(溢れる愛が)
溢れる愛が必要(溢れる愛が)

1991年の来日公演からの映像です。


ディスコ・ヴァージョンもお時間が宜しければお聴きください。
http://www.youtube.com/watch?v=R-In6JYLYNU

ニール・ヤングのヴァージョンは前出の『Comes a Time』に収録。
http://www.youtube.com/watch?v=ELakJxPiieU

ちょっぴりハスキーな甘い歌声で、「あなたに夢中」と歌われるサム・クック作の「You Send Me」。今回はライヴ・ヴァージョンでお聴きください。


サム・クックのヴァージョンは1957年にリリースされました。今回はライヴ映像をご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=oqzv1ZS6uZs

ライ・クーダー(1974年発表の『Paradise And Lunch』収録)でもお馴染みのバート・バカラックのナンバー「Mexican Divorce」。明るい曲調ですが、歌詞の内容は離婚問題を扱ったものです。"One day married next day free (一日だけ結婚しても次の日は自由の身)" という歌詞からは偽装結婚さえ窺わせました。こちらもライヴ音源でお楽しみください。


信仰心が薄く、家庭を顧みず道楽を繰り返した男が妻の死によって神に祈るようになった姿が描かれた「Angels Rejoiced」。アイラ&チャーリー・ルーヴィン(ルーヴィン・ブラザーズ)の作品です。今回はアンソニー・クロフォードとのデュエットでのパフォーマンスをご覧ください。後にカントリー・シンガーへ転身するニコレットですが、このアルバムにはもう1曲、ボブ・マクデイル作の「Come Early Mornin'」というカントリー・ソングが収められていました。
なお、ルーヴィン・ブラザーズのオリジナル・ヴァージョンは1959年リリースの『Satan Is Real』に収録。他にもエミルー・ハリスも1996年発表の『Portraits』で取り上げています。


ザ・キッスをコンポーザーとして支えたことで知られるアダム・ミッチェル作の「French Waltz」。


J.D.サウザーとグレン・フライがニコレットのために書き下ろしたラヴ・ソング、「Last In Love」。後にJ.D.もアルバム『You're Only Lonely』(1979)でセルフ・カヴァーしています。


J.D.サウザーのヴァージョンです。
http://www.youtube.com/watch?v=IRTjV8B_Q7I

この他にもジェシ・ウィンチェスター作(1977年の『Nothing But A Breeze』収録)の「Rhumba Girl」、マーヴィン・ゲイが1964年にヒットさせ、The Bandでもお馴染みの「Baby, Don't Do You Do It」(1972年発表の『Rock of Ages』などに収録)など興味深い作品が目白押し。爽やかながらも堂々とした佇まいで歌うニコレット・ラーソンの瑞々しい魅力が溢れた一枚でした。

ニコレット・ラーソンに対するワーナー・ブラザーズの期待は大きかったようで、アルバムの発売直後にプロモーションのために来日。深夜番組に出演して「Lotta Love」を歌う彼女の姿を今でもよく憶えています。

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コメント

かわいいシンガーでしたね。
初来日の大阪公演では、歌詞が
ボロボロでしたが。(笑)
ラスカンケルとの結婚も驚きましたが、
突然の死、びっくりしました。
たくさんのアーティストに愛された
シンガーでしたね。
BRUCE様、コメントありがとうございます。
ニコレット・ラーソンの持つ無垢で天真爛漫といったイメージが、たどたどしささえも魅力に変えてしまっていたのでしょうね。そのあたりも多くのアーティストに愛された理由なのかもしれません。
時代が急速に変化して行った1980年代になると彼女のような音楽は受け入れられなくなり、思い切ってカントリー・ミュージックに転身したことが功を奏したようです。
シンガーとしてもソング・ライターとしても着実に力をつけていただけに、急逝が悔やまれます。
はじめまして。
大好きなシンガーでした。
1969年にジェリー・ジェフ・ウォーカーが、17歳の二コレット・ラーソンと録音した「ルイーズ」という曲があるそうです。
発表されないまま30年が過ぎて、二コレットの死後の99年になってやっとジェリー・ジェフの初期のベストアルバムにボーナストラックとして収録されたとか。
二人の組み合わせも興味深いし、おそらく現存する一番最初レコーディングらしいです。
ぜひ聴いてみたいと思っています。
がじゅまる様、コメントありがとうございます。つたないブログですが、今後とも宜しくお願い申し上げます。
私もニコレットがジェリー・ジェフ・ウォーカーとデュエットした「ルイーズ」の存在を耳にしたことがありますが、実際には聴いたことがありません。ジェリー・ジェフ・ウォーカーのヴァンガード時代のベストは輸入盤しか発売されていないようですが、まだAmazonなどで簡単に手が入るようですし、お金の余裕ができれば考えてみたいと思います。
こんにちは。
私にとってのリアルタイムでの二コレット初体験は「I Only Want To Be With You」でした。ですから彼女がここのアルバムで聴かれるような歌手だったと知ったのはずっと後の話です。
ここではJ.D.作の「Last in Love」がお気に入りです。それにしても「Can't Get Away from You」のギターがエディ・ヴァン・ヘイレンだったというのもテッド・テンプルマンらしいですね。当時は二コレットとヴァン・ヘイレンの売り出しで必死だったのかもしれません。

記事TBさせて頂いたのですが、うまくいかないみたいですね。
240様、コメントありがとうございます。
私がニコレット・ラーソンの動く姿を初めて観たのは、文中でも述べたようにテレビの深夜放送でした。とても愛らしい姿が今も目に焼き付いています。
まだウエスト・コースト・サウンド華々し頃の作品ですが、「Lotta Love」のディスコ・ヴァージョンを作るあたりは時代の潮流を意識してのことでしょう。
確かにニコレットとヴァン・ヘイレンの組み合わせは意外ですね。預かったアーティストを成功へと導かねばならぬという、テッド・テンプルマンの苦労が滲み出ているようです。アルバムに収録された楽曲からもその思いが伝わってきました。
J.D.サウザーらの提供による「Last In Love」。YouTubeにはライヴ・ヴァージョンしかなかったのですが、アルバム・ヴァージョンにはストリングスが効果的に使われていて、より荘厳な雰囲気が漂っています。

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