好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Valerie Carter - Just A Stone's Throw away

9月に入っても猛暑が続いております。こういう時は逞しい男性ヴォーカルよりも、美しい女性の歌声で癒されるのが一番。ということで、今回はヴァレリー・カーターさんに登場していただくことにしました。取り上げるアルバムは『Just A Stone's Throw Away』。1977年に彼女が発表したソロ・デビュー・アルバムです。


Just a Stone's Throw AwayJust a Stone's Throw Away
(1994/01/25)
Valerie Carter

商品詳細を見る

1. Ooh Child
2. Ringing Doorbells In The Rain
3. Heartache
4. Face Of Appalachia
5. So, So, Happy
6. A Stone's Throw Away
7. Cowboy Angel
8. City Lights
9. Back To Blue Some More

ヴァレリー・カーターは1954年、フロリダ州ポーク・シティに生まれました。父親が空軍将校だったために幼少の時期からアリゾナ州のトゥーソンを始め南部各地を転々としていたといいます。
彼女は18際の頃に歌手を目指してニューヨークに向かい、グリニッチ・ヴィレッジのクラブでプロとしてのキャリアをスタートさせました。19歳の頃にはカリフォルニアに移住。ジョン・リンド(元フィフス・アヴェニュー・バンド)、リチャード・ホーヴェイらとハウディ・ムーンというグループを結成します。
そんなある日、ヴァレリーは友人の家で行われたパーティーでジュディ・コリンズと出逢いました。千載一遇のチャンスとばかり、彼女は自作の「Cook With Honey」をジュディ・コリンズに弾き語りで聴かせたところいたく気に入られ、ジュディのアルバム『The Stories And Others』(1973年発表)に収録されることになりました。この曲はシングル・カットされ全米32位まで上昇しています。
早くも機が熟した格好のハウディ・ムーン。ラヴィン・スプーンフル、フィフス・アヴェニュー・バンド、リトル・フィートなどを扱ってきたボブ・キャヴァロがマネージャーに就任し、1974年に「Cook With Honey」のセルフ・カヴァーを収めたアルバム『Howdy Moon』でA&Mよりデビューを飾ります。このアルバムはリトル・フィートのローウェル・ジョージがプロデュースを担当し、ジョン・セバスチャンやヴァン・ダイク・パークスがサポートしていましたが、さほど話題にもならずにこの一枚でグループは解散。ヴァレリーはジャクソン・ブラウンやリンダ・ロンシュタットといった様々なアーティストのバック・ヴォーカルの仕事に就きます。なお、ジョン・リンドは後にアース、ウインド&ファイアー(EW&F)の「Boogie Wonderland」(1979)、マドンナの「Crazy For You」(1985)などのヒット曲のソング・ライターとして活動するようになりました。
ヴァレリーにとってそうした下積みの日々が続く中、再び表舞台へのチャンスが巡ってきます。ハウディ・ムーンのマネージャーだったボブ・キャヴァロがアース、ウインド&ファイアーのマネージャーに就任。彼の推薦でCBSとの契約に至ったのです。
ヴァレリー・カーターのファースト・ソロ・アルバムにはジャクソン・ブラウンやリンダ・ロンシュタットが彼女の再出発を祝うかのように参加。総合プロデュースはジョージ・マッセリングがあたっていますが、曲によっては友情の証を示すかのようにローウェル・ジョージ、レーベル・メイトにもなったモーリス・ホワイト(EW&F)が担当していました。

それではアルバムの中から何曲か紹介します。オープニング・ナンバーは「Ooh Child」。ニーナ・シモン(1971年の『Here Comes The Sun』収録)でもお馴染みの曲です。ヴァレリー・カーターの歌声は可憐ながらも妖艶と言えばカーラ・ボノフを連想しがちですが、カーラとはまた違った愛くるしさや奔放さが滲み出ていました。


OOH CHILD
ねぇ 物事はきっとよくなっていくわ
ねぇ すべては輝いていくのよ
ねぇ 私たちは手をつなぎ、そして解き放たれるのよ
ねぇ 世界はもっと明るくなるわ

いつか太陽の陽射しを浴びて歩くときに
いつか世界がもっと輝いているときに
いつか私たちは手をつなぎ、そして解き放たれるのよ
いつか私の髪がもっと軽くなったとき
物事はきっとよくなっていくわ
すべては輝いていくのよ

ねぇ 物事はきっとよくなっていくわ
ねぇ すべては輝いていくのよ
ねぇ 私たちは手をつなぎ、そして解き放たれるのよ
ねぇ 世界はもっと明るくなるわ

ニーナ・シモンのヴァージョンです。
http://www.youtube.com/watch?v=6odkM5o038A

ファースト・リリースはたぶんこの人たち。The Five Stairstepsが1970年に発表した『Step By Step By Step』に収められていました。今回はTV番組『Soul Train』出演時の映像を宜しければご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=OVF4r3fLBrU

ホール&オーツも2004年発表のアルバム『Our Kind Of Soul』で取り上げていました。彼らならではの個性と技量が発揮されたカヴァーではあります。
http://www.youtube.com/watch?v=0RY0uS6KPRc&feature=related

ローウェル・ジョージ作の「Heartache」は2006年リリースの『Midnight Over Honey River』に収録されたライヴ・ヴァージョンをお聴きください。恋人のことが重荷となり、”Heartache”(心の痛手)と表現されています。


ヴァレリー・カーターとローウェル・ジョージ共作の「Cowboy Angel」。プロデュースはローウェル・ジョージが担当しています。ジョン・セバスチャンの郷愁を誘うようなハーモニカの音色が印象的。去って行った昔の恋人への未練が描かれた歌です。


モーリス・ホワイトらの作で、ホワイト自身がプロデュースも行っている「City Lights」。ホーン・セクションが弾むファンク調の曲に仕上げられていました。まるでヴァレリー・カーターがEW&Fに加入したかのような錯覚を起こさせます。


清楚と妖美が同居しているかのようなヴァレリー・カーターのヴォーカル。ロック、ポップス、ジャズ、ソウルなど様々なジャンルの音楽が溶け合い洗練されたサウンド。1970年代後半のウエスト・コースト、およびアメリカの音楽シーンを象徴するかのような響きがこの一枚の中に凝縮されているかのようです。
しかし、このアルバムは音楽関係者や熱心なファンの間でしか支持が得られませんでした。優れた音楽が大衆の支持を得られるとは限らないものです。

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コメント

いつもお世話になります。この人とニコレット・ラーソンのデビューが一緒?って印象でジャケットはどちらも可憐で美しいのですが、出来はニコレットのほうが・・・・という記憶が。。。

いまでもジャクソンのバックボーカルなんかでお姿を拝見しますね♪
リンダ・ロンシュタット、カーラ・ボノフ、ニコレット・ラーソン、当時の僕にとっての歌姫たちでした(笑)
ヴァレリー・カーターの1stは3回生の時に河原町今出川のプー横町でジャケ買いしました。
1曲目のOoh Childからノック・アウトされた事をよく覚えています。
Heartacheは亡くなったローウェルへの想いを考えると切なくなりますね。
kuwa様、コメントありがとうございます。
ヴァレリー・カーターもニコレット・ラーソンもキュートで透明感が窺えますが、ニコレットの歌声は少々ハスキーでまた違った魅力がありますね。
ヴァレリー・カーターはいつぞやのジャクソン・ブラウンの来日公演でバック・ヴォーカルとして参加。お姿を拝見出来て感激したものです。
Purple_Haze様、コメントおよびトラックバックありがとうございます。
1970年代から80年代にかけては多くの歌姫たちに魅了されたものです。今も現役で活動されている人も多数おられますが、彼女たちの新作を耳に出来ない状況は残念でなりません。
JTやジャクソン・ブラウンにヴァレリー・カーターを紹介したのはローウェル・ジョージであり、ローウェル・ジョージと知り合ったことで彼女の人生は大きく好転したと言えます。家族ぐるみの付き合いがあっただけに、ヴァレリーが「Heartache」を始めとするローウェル・ジョージの作品を歌うときには特別な感情が込められていることでしょう。
近年CDショップやレコード屋が閉店して行く中、プー横丁が京都市役所付近に移転しながらも健在というのは嬉しい限りです。
彼女はいいですよね♪
09月08日にYou Tubeを貼りつけております

Ooh Childは
Nina Simoneです
なんといっても黒人女性歌手の中で
私とって最上位ですから♪
次点はAretha Franklinですね♪

God bless you...
Azumi様、コメントありがとうございます。
どのアーティストも持ち前の個性を発揮して、この「Ooh Child」を魅力的に仕上げていると思います。でも、女性のほうが男性が歌うよりも似合っているような気がします。とりわけニーナ・シモンの唱えるような深みのある歌声に引き込まれてしまいました。

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