好きな音楽のことについて語りたいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Chris Montez - TIME AFTER TIME

残暑厳しきおり、今回はボサ・ノヴァ風のサウンドで涼むことにしました。ご登場を願う方はクリス・モンテス。女性とさえ思わせてしまうような繊細なファルセット・ヴォイスで1960年代に活躍したシンガーです。
取り上げるお題は『TIME AFTER TIME』。彼が1966年にリリースしたアルバムです。

タイム・アフター・タイムタイム・アフター・タイム
(2002/02/06)
クリス・モンテス

商品詳細を見る

1. Time After Time
2. I Wish You Love
3. Sunny
4. Keep Talkin'
5. Our Day Will Come
6. Girl from Ipanema
7. Lil' Red Riding Hood
8. Goin' Out of My Head
9. What a Diff'rence a Day Made
10. Elena
11. Yesterday
12. Just Friends

クリス・モンテスは1944年(43年、46年説もあり)1月7日にカリフォルニア州ロサンゼルスで誕生しました。兄や姉の影響で早くから音楽に興味を持ち始め、ロックン・ロールやR&Bがお気に入りだったとのこと。
高校在学中に地元のマイナー・レーベルでレコーディングを行うほどの実力を身につけていたクリス・モンテス。卒業後は自身もヒット曲を持つソング・ライター/プロデューサーのジミー・リーの目に留まり、彼が興したモノグラム・レコードと契約に至ります。
1962年、クリス・モンテスは「All You Had To Do (Was Tell Me)」でデビュー。続くセカンド・シングル「Let's Dance」は全米が4位まで上昇するヒットとなります。しかし、その後は鳴かず飛ばず。翌63年にはファースト・アルバム『Let's Dance』もリリースされましたが、芳しい売り上げを残せませんでした。
64年になるとジミー・リーが本業のアーティスト活動に専念するためモノグラム・レコードを閉鎖。クリスはレコードを発表する機会を失います。



捨てる神あれば拾う神あり。ステージを中心として腐らず地道に歌っていたおかげで、クリスはティファナ・ブラスのリーダーでA&Mレコードの設立者の一人でもあるハーブ・アルパートに見初められて契約。ロック/ポップス・シーンが多様化し始めようとしていた時代、アルパートの勧めでロックン・ロール・シンガーから独特のファルセット・ヴォイスを生かした都会的で洗練された歌手へと変貌を遂げて行きました。

今回紹介する『TIME AFTER TIME』はクリス・モンテスの通算3枚目。A&Mでは移籍第一弾の『The More I See You』(1966)に続く2枚目にあたるアルバムです。プロデュースはトミー・リプーマ。アレンジはニック・デカロ。A&M流のソフト・ロック・サウンドを作り上げたコンビによって制作されました。

アルバムのオープニング・ナンバーは「Time After Time」。もともとはフランク・シナトラ主演の映画『It Happened In Brooklyn』(1947年公開)のためにサミー・カーンとジュール・スタインによって書き下ろされた曲です。クリス・モンテスのヴァージョンはシングル・カットされて全米36位を記録しました。


こちらがフランク・シナトラのヴァージョン。クリスの明るく軽快な歌声も良いのですが、御大ならではのしっとりとした雰囲気は格別のものです。
http://www.youtube.com/watch?v=hP0jDMffWLg

1966年、ボビー・ヘブによって全米2位のヒットとなった「Sunny」。クリス・モンテスは彼のオリジナルを踏襲しながらも自分の持ち味を発揮していました。


SUNNY
サニー 昨日までの私の人生は土砂降りの雨の中
サニー 君は私に微笑みかけて痛みを癒してくれた
暗闇の日々に光が射し 希望の日々が訪れる
サニー 純真で輝ける人
サニー 誠実な人 愛している

サニー 太陽のブーケをありがとう
サニー 私の行く道を導いてくれて感謝する
君はすべてを与えてくれた
私は今、10フィート(約3メートル)も成長したような気がする
サニー 誠実な人 愛している

サニー 君の微笑みに感謝する
サニー 優雅に差し込むほのかな光をありがとう
君は炎のきらめき
君はすべての望みの喜び
サニー 誠実な人 愛している

こちらはボビー・ヘブのオリジナル・ヴァージョン。本来は強盗に襲われてこの世を去った兄に捧げられた曲だそうです。そうなると歌詞のニュアンスも多少異なった解釈をしなければなりませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=IbUl_E-R91Q

なお、ボビー・ヘブのオリジナルからクリス・モンテスのヴァージョンではこの Verse がカットされていました。
サニー この世の真実を理解させてくれてありがとう
サニー 物事の始めから終わりまでを教えてくれてありがとう
私の人生は引き裂かれ 風に吹かれた砂粒のようだった
君の手を握りしめた時、ゆるぎない岩となった

ボサ・ノヴァのスタンダードとしてあまりにも有名な「Girl from Ipanema」。今回はライヴ映像でご覧ください。


アントニオ・カルロス・ジョビン(ピアノ)、スタン・ゲッツ(テナー・サックス)、ジョアン・ジルベルト(ギター、ヴォーカル)、アストラッド・ジルベルト(ヴォーカル)らの共演によるヴァージョンです。アルバム『Getz/Gilberto』(1963)に収録。今回はアストラッド・ジルベルトをフィーチャーしたライヴ映像でお楽しみください。
http://www.youtube.com/watch?v=UJkxFhFRFDA

リトル・アンソニー&ザ・インペリアルズで1964年に全米6位のヒットなった。「Goin' Out of My Head」。クリス・モンテスの歌唱は彼らの雰囲気を壊さず忠実に歌うように心掛けているようです。


こちらがインペリアルズのヴァージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=bjRnw9pjvCQ

このアルバムの中でクリス・モンテス唯一のオリジナル「Elena」。A&Mではカヴァーが中心となりましたが、元来は作詞作曲の能力を持った人です。


何の説明もいらないビートルズのナンバー「Yesterday」。飾り気のないオーソドックスな歌唱ながらも全体的にバロック音楽を連想させるようなクラシカルで上品な雰囲気が漂います。


ビートルズのオリジナル・ヴァージョンと聴き比べてもらうのは野暮なので、若き日のマリアンヌ・フェイスフルのライヴ映像を宜しければご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=kOGWOsr33Ak

1970年代に入るとクリス・モンテスはパラマウント、CBSと渡り歩いたもののヒットに恵まれず、次第にシーンから遠ざかって行きました。アルバムも1983年にAYMレコードからリリースした『Chris Montez Cartas De Amor』以降は途絶えています。しかし、彼は今も現役続行中。マイペースで活動を続け、ステージに上がって歌っているようです。
1992年のライヴ・パフォーマンスです。宜しければご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=lHXrVmA6n6k

このアルバムには収録されていませんが、日本独自で1969年にヒットした「Nothing To Hide (愛の聖書)」を宜しければお聴きください。クリス・モンテス自身の作詞作曲で、『Watch What Happens』(1968)に収録。


最近では娘さんのほうがご活躍といった印象が強い辺見マリさんのこの歌と酷似しておりました。当時の私は小学生だったので「経験」がありませんが、世の男性方は彼女に悩殺されたとのことです。
http://www.youtube.com/watch?v=Htu_NMkRycc

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

URL
コメント

パスワード
秘密
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL : http://shadowdream25.blog105.fc2.com/tb.php/235-ec82b806
<< Claudine Longet - THE LOOK OF LOVE | TOP | Karla Bonoff - New World >>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。