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Karla Bonoff - Wild Heart Of The Young

しばらく男性アーティストが続いたので、今回は女性に登場してもらうことにしました。ご足労願う方はカーラ・ボノフ。彼女が1982年に発表した『Wild Heart Of The Young』を取り上げます。

Wild Heart of the YoungWild Heart of the Young
(1990/05/29)
Karla Bonoff

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1. Personally
2. Please Be The One
3. I Don't Want To Miss You
4. Even If
5. Just Walk Away
6. Gonna Be Mine
7. Wild Heart Of The Young
8. It Just Takes One
9. Dream

このアルバムのジャケットを初めて見たとき、可憐で清楚なカーラ・ボノフのイメージを崩すような姿に驚かされました。恋人役と思しき男性が横たわる傍でけだるそうにしているカーラを見ていると情事の後を連想させ、裏ジャケットに写された厚化粧のカーラの表情が艶かしく感じます。
この時カーラは既に三十路を過ぎた大人の女。様々な経験も積み、それなりの体験をしていて当然のこと。可憐で清楚というイメージはレコード会社が売り出すために作ったものか、リスナーが勝手に抱いたものでしかありません。

さて、肝心の音のほうはと言えばウエスト・コーストならではのものが醸し出されていました。シンプルなバックの演奏に支えられ、ミディアム・テンポのナンバーを歌い上げるといったもの。サウンド面では大きな変化がないものの、アコースティックな雰囲気がこれまでのアルバムよりも控えめなのは1982年頃の音楽の傾向が表されたものでしょう。危うげだったカーラの歌声もかなり安定しています。
プロデュースはケニー・エドワーズ。ギターはアンドリュー・ゴールド、ダニー・クーチ。ベースはボブ・グロウブ。ドラムスはラス・カンケル。キーボードはホーク・ウォリンスキ(ルーファス)、ビル・ペイン(リトル・フィート)といったウエスト・コーストを代表する面々が参加していました。

アルバムのオープニングは唯一の他人の作品であるソウル風のナンバー「Personally」(ポール・ケリー作)。シングル・カットされて全米19位まで上昇し、カーラ・ボノフ最大のヒットになりました。ドン・ヘンリーとティモシー・シュミットがバック・ヴォーカルを務めています。


PERSONALLY
あなたが行ってしまって以来
私は毎日手紙を書いている
電話で話していると
一晩中になってしまうように思えるの
あなたにあげたいものがあるわ
郵便屋さんでも届けられないものよ
手紙でも電話でも送れないし
近所の親戚にさえも頼めない
私が直接持って行くの
私が直接届けてあげる

ベイビー あなたに触れるだけで
今までこんな気分になったことはない
一晩中あなたといる時の
こんな気持ちはあなたには分からない
あなたにあげたいものがあるわ
郵便屋さんでも届けられないものよ
手紙でも電話でも送れないし
親しい友人にさえも頼めない
私が直接持って行くの
私が直接届けてあげる

あなたにあげたいものがあるわ
郵便屋さんでも届けられないものよ
手紙でも電話でも送れないし
親しい友人にさえも頼めない
私が直接持って行くの
私が直接届けてあげる

この曲は中山美穂、織田裕二主演の映画『波の数だけ抱きしめて』(1991年公開)の挿入歌として使われ、ネッド・ドヒニーやJ.D.サウザーの楽曲とともにサントラ盤に収録されています。


波の数だけ抱きしめて Kiwi FM ORIGINAL SOUNDTRACK(コンプリート版)波の数だけ抱きしめて Kiwi FM ORIGINAL SOUNDTRACK(コンプリート版)
(2010/06/23)
サントラシェリル・リン

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どことなくイーグルスを思い起こさせるようでもあり、ブラック・コンテンポラリーの雰囲気も窺えるような曲調の「Please Be The One」。カーラ持ち前の憂いが感じ取れるもののそこはかとなく重苦しさが漂います。「私なら癒してあげられる/私のものにになって/私の甘い口づけがきっと欲しくなるはずよ」といった歌詞が出て来て少々どっきりさせらます。もっともこうした直接的な求愛も大人の女とすれば当然の感情でしょう。


切ないバラード曲、「Just Walk Away」。デヴィッド・サンボーンがサックスで花を添え、その音色が胸に迫ります。女性の視点で描かれる恋物語ですが、こうした場面に遭遇した場合、慰めようと単純に分かったふりをして共感や同情の意を表すことは禁物なのかもしれません。後で手痛い目に遭うものです。


JUST WALK AWAY
一つの愛に結ばれた人生は
作られた夢の出来事
遠く離れてしまった二つの心
音楽は踊り始める前に終わってしまった

さようなら どうか泣かないで
もはや話す言葉もない
時が傷ついた心を癒してくれる
私の愛はただ遠ざかって行くだけ

私たちは長い日々をともにいた
二人は同じ考えだとあなたは思っていたのね
あなたの愛は盲目 私は思いやりがない女と見えるのかしら
ああ 私のこの気持ち 変えられたらと思う

私の愛はただ遠ざかって行くだけ

軽快な曲調の「Gonna Be Mine」。"I'm gonna show you why / Why you're gonna be mine " 「何故あなたが私のものになるのか/理由を教えてあげましょう」という歌詞が妙に心に残ります。


失恋を後悔する内容の「Wild Heart Of The Young」。J.D.サウザーがバック・ヴォーカルで参加しています。


ウエスト・コースト・サウンドらしい明るい曲調ですが、歌の内容は信頼していた恋人に逃げられた心情が綴られる「It Just Takes One」。アンドリュー・ゴールドがキーボードを弾き、ジョー・ウォルシュがスライド・ギターを担当していました。


前述しましたが、皮肉にもアルバム唯一の他人の作品である「Personally」がシングル・カットされ、カーラにとって最大のヒット曲になりました。それでもアルバムのセールス自体は芳しくなくCBSとの契約を打ち切られてしまいます。結果的に1988年の『New World』まで6年という不遇の時を過ごすことになりますが、レコード会社の思惑による路線に乗って無理するよりも却ってそのほうが彼女にとって良かったのかもしれません。

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コメント

こんばんは。私の大好きなカーラ。
ご指摘の通り①「PERSONALLY」のアレンジは後期イーグルスっぽいですよね。私は例のサントラ盤で、この曲を知ったのですが、そのサントラも思い出深いアルバムです。
それにしてもすごくいい曲を書くカーラですが、オリジナルアルバムはわずか4枚。早く5枚目のアルバムを聴きたいものです。
(TBさせて頂きましたが、うまくいかないようです)

240様、コメントありがとうございます。
1982年が舞台の『波の数だけ抱きしめて』。映画の内容よりもサントラに収録された楽曲のほうが気になったものです。
カーラ・ボノフの新曲を聴きたいものですが、現在のアメリカの音楽界の状況では新作のリリースは困難でしょう。配信という方法しか残されていないかもしれませんね。
TBがうまくいきませんか。エキサイトとFC2は相性が悪いのでしょうかねぇ。何か良い手だてがないものか・・・・・・。
おっしゃる通り全体的には良くも悪くも80年代のサウンドになっていますね。
そんな中で個人的にはTBさせて頂いた記事に書いた「I Don't Want to Miss You」と「Even If」が好きなトラックです^^;
そうそう、「クレイグ・フラー/エリック・カズ」プー横丁で定価+送料200円でゲット出来ました。
週末には届くと思うので楽しみです。
Purple_Haze 様、コメントありがとうございます。
YouTubeに映像・音源がなかったので外しましたが、イーグルスに通じるような「I Don't Want To Miss You」、ブリンドルのメンバーが揃い、ダニー・コーチマーがギターで参加した「Even If」もカーラ・ボノフの本領発揮といった感じで実にいいですね。
「クレイグ・フラー/エリック・カズ」が手に入って良かったですね。プー横丁のような店にはまだまだ廃盤が残っていそうです。

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カーラ・ボノフ、大好きなんだけど1977年にデビューして以来22年間にリリースしたのが、4枚のオリジナル・アルバムと2枚組のLIVE盤1枚だけと非常に寡作なのがとても残念なアーティスト。 僕が彼女を知るきっかけになったのはリンダ・ロンシュタットが1
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