好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Jackson Browne - The Crow On The Cradle

ジャクソン・ブラウンと1970年代の彼を支えた盟友デヴィッド・リンドレーが、2006年3月にスペイン各地を回って行ったライヴを収めたアルバムがリリースされました。


ラヴ・イズ・ストレンジラヴ・イズ・ストレンジ
(2010/05/19)
ジャクソン・ブラウン&デヴィッド・リンドレーカルロス・ヌニェス

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1. I'm Alive
2. Call It A Loan
3. Looking East
4. The Crow On The Cradle (With Carlos Nez)
5. Mercury Blues
6. El Rayo X
7. Sit Down Servant
8. Take It Easy
9. For Taking The Trouble
ディスク:2
1. For Everyman
2. Your Bright Baby Blues (With Javier Mas)
3. Tu Tranquilo (With Kiko Veneno)
4. Late For The Sky
5. These Days (With Luz Casal)
6. Running On Empty
7. Love Is Strange / Stay
8. The Next Voice You Hear (With Kiko Veneno)

今回はこの中から「The Crow On The Cradle」を取り上げて少しばかり言及したいと思います。
この歌はイギリスの詩人シドニー・カーター(1915 - 2004)によって書かれた反戦歌です。1960年代にはピート・シーガー(現在は1998年リリースの『If I Had a Hammer: Songs of Hope & Struggle』で聴ける)やジュディ・コリンズ(1962年発表の『Golden Apples Of The Sun』に収録)によって歌われました。
ジャクソン・ブラウンは1979年にニューヨークのマジソン・スクウェア・ガーデンで行われた「No Nukes (原子力発電所建設反対運動/反核運動)」コンサートにて、グラハム・ナッシュとともに「The Crow On The Cradle」を披露。この曲が含まれたライヴの模様を収めたアルバムが同年にリリースされています。また、この曲は1982年に発表されたジャクソン・ブラウンのシングル「Somebody's Baby」のB面にも収録されていました。


No NukesNo Nukes
(1997/10/21)
Various Artists

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この他、アイルランド出身の女性シンガーであるメアリー・ブラックが、1985年発表のアルバム『Without The Fanfare』で取り上げていました。

上記に掲げたアルバム『LOVE IS STRANGE』とは別のステージの映像ですがご覧ください。2006年のフィラデルフィア・フォーク・フェスティヴァル出演時のものと思われます。


THE CROW ON THE CRADLE
牧草地には羊
小麦畑には牛
今まさに赤ん坊が生まれようとしている
その子は月を見て笑い
お陽さまを見ようと泣き叫ぶだろう
男の子なら やがて銃を持つことになる
ゆりかごの上の一羽の烏がそう歌う

この赤ん坊が女の子なら
巻き毛でなくても気にするな
指輪をはめてやり
つま先には鈴をつけておやり
その子がどこへ行こうと 頭上には爆撃機
ゆりかごの上の一羽の烏がそう歌う

ゆりかごの上の一羽の烏
黒か白か
誰かの赤ん坊が生まれるのは戦争に行くため
ゆりかごの上の一羽の烏
黒か白か
誰かの赤ん坊はもう戻って来ない
ゆりかごの上の一羽の烏がそう歌う

おまえの父さんと母さんは額に汗して働き、金を貯める
おまえの棺を作り、墓に埋めるために
おやすみ 幼子よ めそめそ泣くのはおよし
おまえが眠りにつけるようにおもちゃをあげよう
ゆりかごの上の一羽の烏がそう歌う

私の銃をもってこい あの鳥を撃ち殺してやる
そう言ったのはおまえの母さんと父さん
ゆりかごの上の一羽の烏 私たちに何が出来ようか
このことはおまえにまかせたままにする
ゆりかごの上の一羽の烏がそう歌う
ああ、これはおまえにまかせるしかないこと
ゆりかごの上の一羽の烏がそう歌う

なお、「小麦畑には牛」の原文は "The cow's in the corn" ですが、アメリカではトウモロコシ、イギリスでは小麦・大麦、スコットランドやアイルランドではカラスムギといった風にその地方の主要穀物を指します。 ジャクソン・ブラウンはアメリカ人ですが、この歌の作者がイギリス人であることから小麦畑と訳しました。

1982年に行われたスイスのモントルーのおける公演のライヴ映像です。若く溌剌としたジャクソン・ブラウンの姿が懐かしく思えました。


前述した「No Nukes」の主催者は「MUSE(Musicians United for Safe Energy)」。ジャクソン・ブラウン、グラハム・ナッシュ、ジョン・ホール、ボニー・レイットらが中心となって結成された組織です。一定の地位を築いたミュージシャンが大衆に強い影響力を示すことにより、人々の考え方を変えるきっかけとなり得ると考えていたのでしょう。しかし、この画期的なイヴェントはスターたちによる興行に終わったような印象が拭えず、彼らの目的が僅かでも達成されたかは甚だ疑問に思えました。
いくら反原発を提唱していても、大人数を収用出来る会場でコンサートを行えばより多くの電力を消費することになります。CDやDVDの制作過程においても同様でしょう。音楽を演奏することを生業とするミュージシャンにとっては自分で自分の首を絞めるような主張であり、そうした矛盾を幾つも抱えることで場合によっては思考停止の状態に陥らざるを得ません。
ともあれ、この1979年はジャクソン・ブラウンの転機となった年でした。政治活動家としての側面を持ち始め、以前にも増して人種差別、貧困、環境問題などプロテスタント色の濃い題材を取り上げ、社会意識の高い作品を作るようになります。

1986年に開催された「JAPAN AID」の映像で今回はお開きします。このコンサートの模様は同年にTBS系列で放送されました。

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コメント

こんばんは。THE CROW ON THE CRADLEがカバーだということは知りませんでした。
サンバディズ・ベイビーのシングルを購入してB面がライブ演奏の地味な曲くらいの認識しかありませんでした。訳詞を読めば、いろいろな場面で取り上げているのは分かる気がします。意味が深いですね^^;
反原発や捕鯨などイベントに参加するのがお好きなようですが、本人の希望なのか踊らされているのか??よくわかりません。
kuwa様、コメントありがとうございます。
人生の先輩としてのジャクソン・ブラウンの歌や生き方から享受された様々なものを決して否定するつもりはありません。しかし、彼の主張や言動がすべてではなく、納得出来ないことも少なからずありました。自らのアルバムの装丁をエコ仕様にするなどの身近な環境保護への取り組みには理解出来ますが、捕鯨に関しては違和感を覚えざるを得ません。かつて恋人だったダリル・ハンナを追いかけて、シー・シェパードの支援に走らないことを願うのみです。
3月2日のシェリルクロウとのジョインコンサートに行ってきました、子供が出来てからはコンサートに行く余裕が無かったので久しぶりです、前回は家内と十数年前に新宿厚生年金会館に観に行きました。初日だったせいかも知れませんでしたがメインがクロウの様な気がしました。そしてLove is strangeが発売になり発売日に購入して愛聴しています、ぜひリンドレーとのジョイントを日本(東京)でも実現してほしいものです。
bluecube1225様、コメントありがとうございます。
シェリル・クロウとのジョイントは盛況のようでしたね。ファン層が少し違うのではと心配しておりましたが、幾つかのブログを拝見する限りそれほど違和感なく進行されたようで安堵しています。私は懐具合に余裕がなく、今回は断念しました。チケット代金が高くなったものです。
近いうちにジャクソン・ブラウンがデヴィッド・リンドレーとともに来日してくれれば良いですね。キャロル・キング&ジェイムズ・テーラーは東京だけでしたが、関西公演も留意してほしいものです。
つたないブログですが、今後とも宜しくお願い申し上げます。

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