好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Harry Nilsson - As Time Goes By

ハリー・ニルソンは「うわさの男」や「ウィズアウト・ユー」でお馴染みのシンガー・ソング・ライターです。1941年にニュー・ヨークに生まれ、銀行に勤務しながら音楽活動を始めました。やがて彼の才能はフィル・スペクターの目に止まり、ロネッツやモダン・フォーク・クァルテット(MFQ)への楽曲提供を足がかりとしてモンキーズに「カドリー・トイ」、ヤード・バーズに「テン・リトル・インディアン」が取り上げられました。ちなみに、MFQに提供した曲は山下達郎さんのヴァージョンで有名になった、「This could be the night」です。
ソング・ライターとして脚光を浴び始めたニルソン。マイナー・レーベルからアルバムをリリースした後、ついにRCAというメジャー・レーベルとの契約にこぎつけました。その後もスリー・ドッグ・ナイトやアル・クーパーが「One」、BS&Tが「ウィズアウト・ハー」など彼の楽曲は多くのアーティストに取り上げられ、才気あふれるソング・ライターとしての地位を確立して行ったのです。
シンガー・ソング・ライターとしてデヴューしたニルソンですが、ヴォーカリストとしても甘く切なく哀愁を帯びた歌声が魅力であり、他人の楽曲も数多くカヴァーしていました。1969年、ダスティン・ホフマン、ジョン・ヴォイト主演の映画『真夜中のカーボーイ』の主題歌に「うわさの男」(フレッド・ニール作)が使われて注目され、その年のグラミー賞最優秀歌手賞を受賞。1972年には「ウィズアウト・ユー」(バッド・フィンガーのピート・ハムとトム・エヴァンスの共作)で全米第1位に輝き、再びグラミー賞を獲得しました。
また、ザ・ビートルズとの親交が深く、ことにジョン・レノンはニルソンの才能を高く評価し1974年に『Pussy Cats』という共演アルバムを発表しています。
その後はアルコールとドラッグに溺れたことから喉を痛めて1980年代を棒に振り、1994年にはカムバックを果たそうと新作のレコーディングを行っていたものの、就寝中に糖尿病が原因とされる心不全を起こしてこの世を去りました。
今回取り上げた『A little touch of SCHMILSSON in the night (邦題:夜のシュミルソン)』は1973年にリリースされたアルバムです。ロック・アーティストがジャズやスタンダードの楽曲を歌うことは今では珍しいことではなくなりましたが、当時は驚きを持って迎えられました。でも、ユーモラスでノスタルジーに溢れたニルソンの作リ出す楽曲を思うと当然想定できる試みでした。
ロック・アーティストによるスタンダードへのアプローチとしては先駆けと言えそうですが、スタンダードの楽曲集としてはこのアルバムに先んじてリンゴ・スターが1970年に『Sentimental Journey』を発表しています。
このアルバムが発売された時、かの『ミュージック・マガジン』では中村とうよう編集長(当時)による、「収録されたスタンダード・ナンバーに関してはフランク・シナトラやペリー・コモといった先人のほうがニルソンよりも相応しい歌い方をしている。今さらニルソンがあのようなアルバムを出した意味が分からない」といった趣旨の理由からレビュー欄で扱われなかったという逸話がありました。ジャズやスタンダードに精通された中村とうようさんにすれば、ニルソンのこのアルバムはロック・アーティストがお遊び程度で制作した陳腐な企画ものにしか思えなかったのかもしれません。

今回はこのアルバムから、「オールウェイズ」、「ラグタイムの子守唄」、「虹の彼方に」の3曲をお聴きください。

Discover Harry Nilsson!


さらにもう1曲。1942年に製作されたハンフリー・ボガード、イングリッド・バーグマン主演の映画『Casablanca(邦題:カサブランカ)』に使用されて有名になった曲のカヴァーです。


憶えていておいてほしいことがある
口づけは口づけ
ため息はため息
時は移り行くとも 人の心は同じ

恋人同士が言い寄る時
なおも愛を囁き合う
これは信じてもいいこと
このさき何が起ころうとも
時が移り行くとも

月の光とラヴソングは決して時代遅れにならない
情熱で満たされた心
嫉妬と憎しみ
女は男が必要
男も伴侶を求める
このことは誰にも否定できない

昔から変わらぬ物語
愛と栄光を求めて闘い
愛するためには死ぬことも辞さない
いつの世もそんな恋人たちは歓迎される
時が移り行くとも変わらない


この人たちも歌っていました。ロッド・スチュワートとクリッシー・ハインド(プリテンダーズ)とのデュエットです。


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コメント

ニルソンは僕も記事にしましたが、自分の曲で他人を幸せにして、自分の幸せは他人の作った曲という皮肉な巡り合わせでしたね。人生いろいろだな~と思いましたよ。しかし彼の歌はいいです。みんなに忘れて欲しくないアーティストですね。
fighter-k様、コメントありがとうございます。
いわゆる「失われた週末」の時期をジョン・レノンと一緒に過ごした頃からニルソンは酒に溺れ始めたと言われております。
復帰に意欲を見せたとたんに病魔が忍び寄り残念なことになりました。ヴォーカル・トラックまで完成させていたという「カム・バック」アルバムが陽の目を見る日が来ることを望む次第です。
「夜のシュミルソン」はレコードを持っています、ライナー・ノートは野口久光氏と小倉エージ氏の対談です。
bornin様、コメントありがとうございます。
私もレコードを持っていたのですが、再発盤だったのでライナーが差し替えられていたような記憶があります。CDのほうは無署名のライナーながら、イラスト付きの曲目解説が残っていました。

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