好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Linda Ronstadt - FEELS LIKE HOME

前回扱ったカーラ・ボノフはリンダ・ロンシュタットとよく対比されたものです。リンダのアルバム『Hasten Down The Wind』でカーラ作の楽曲が3曲も取り上げられたことから語られるようになったのでしょう。
安易ですが、今回はリンダ・ロンシュタットが1995年にリリースした『FEELS LIKE HOME』を取り上げます。言及した『Hasten Down The Wind』ではなくて誠に申し訳ございません。なお、『Hasten Down The Wind』を含むエレクトラ/アサイラム時代のリンダのアルバムが7月にリマスターされて再発されるそうです。

風にさらわれた恋(紙ジャケット)風にさらわれた恋(紙ジャケット)
(2010/07/07)
リンダ・ロンシュタット

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Feels Like HomeFeels Like Home
(1995/03/14)
Linda Ronstadt

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1. Waiting
2. Walk On
3. High Sierra
4. After the Gold Rush
5. Blue Train
6. Feels Like Home
7. Teardrops Will Fall
8. Morning Blues
9. Women Cross the River
10. Lover's Return

1993年に発表された前作『Winter Light』はバート・バカラック、ダスティ・スプリングフィールド、キャロル・キング、ビーチ・ボーイズといったリンダの敬愛する人々、あるいはジミー・ウェブやケイト&アンナ・マッガリグル姉妹といった彼女のお気に入りのアーティストの楽曲を収録したポップ・アルバムでした。そこではかつてのように若さに任せた情熱的な歌いっぷりに終始するだけではなく、情感が込められたり、抑制を利かせてしっとり歌い上げられたりと変幻自在の様子が窺えます。
この『FEELS LIKE HOME』でもその傾向は変わらず、さらなる円熟味と充実ぶりが増していました。身も心も燃えるような激しい恋愛をし、多くの痛みや喜怒哀楽を味わい、人生経験を積んできたことによって自ずと醸成された表現力が備わったのでしょう。女性にとって年を重ねるというのはこういうことなのか、とつい分かったような気分にさせられてしまいます。でも、実際に女心を理解するのはそんなに容易いものではなく、たいていの男にとって一生かかっても出来ない試練なのかもしれません。
以前に「衣服や車を買い替えるように男性を取り替えてもいいんじゃないの」と公言して物議を醸したことのあるリンダ・ロンシュタット。狂おしいほどの情熱に溢れた彼女の歌に私が心を奪われたのは、まだ夢を見ていた若かりし頃のことでした。いまこうして成熟したリンダの姿が目に入る度に、まったく成長しない自分に気づかされてしまいます。

それではアルバムの中から何曲か紹介して行きましょう。元気に歌う姿がアルバムのオープニングに相応しい「Waiting」。トム・ペティの作品です。


トム・ペティ&ザ・ハート・ブレーカーズのオリジナル・ヴァージョンは1981年発表の『Hard Promises』に収録されていました。トム・ペティがザ・バーズのロジャー・マッギンの信奉者であることはよく知られておりますが、曲調やこの曲におけるパフォーマンスにその崇拝ぶりがよく表されているように思えます。宜しければ下記のURLをクリックしてご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=uMyCa35_mOg

続いてフィドルの音が入った軽快なカントリー・ロック風の「Walk On」。かつてのリンダ・ロンシュタットの真骨頂のようなサウンドに仕上げられています。


こちらはしっとりとしたカントリー風の「High Sierra」。


失恋と新たな出発を列車の旅路に例えて歌う「Blue Train」。


切々と恋心が歌われるアルバムのタイトル曲「Feels Like Home」。感情を抑制しながらも、徐々にその高まりを解き放って行くかのようなリンダの歌いっぷりが胸に滲み渡ります。


FEELS LIKE HOME
あなたの瞳を見つめてていると自分自身を失ってしまう
あなたの腕の中に抱かれてしまいたくなるのよ
あなたの声を聴いただけで胸の鼓動が激しく打ちつけるの
この気持ちがずっと続いてほしい
一生続いてほしい

これまでの私の人生がどんなに寂しかったか
長い間どんなに落ち込んでいたか分かってもらえたら
誰かがふと現れて
あなたがしたように人生を変えてくれることを
どれだけ待ち望んでいたことか

自分の家にいるように感じるの
生まれた故郷のように
生まれ育った家に戻ったように感じるの
自分の家に戻ったように感じるの
生まれた故郷のように
故郷に戻ったように感じるのよ

長く暗い通りで窓が割れている
そしてサイレンが一晩中鳴りっぱなし
でも私は大丈夫
ここであなたと一緒にいるから
暗闇の中でも灯りが見えそうな気がするの

この瞬間がどのくらい
私にとって大切か分かってもらえたら
あなたとの触れ合いをどれほど待っていたことか
あなたのおかげでどれだけ幸せか
こんなに誰かを愛してしまうなんて
これまで思ってもみなかった

自分の家にいるように感じるの
生まれた故郷のように
生まれ育った家に戻ったように感じるの
自分の家に戻ったように感じるの
生まれた故郷のように
故郷に戻ったように感じるのよ
故郷に戻ったような感じなの

作者であるランディ・ニューマンのヴァージョンは2008年発表の『Harps and Angels』に収録されています。


ボニー・レイットのヴァージョンはライヴ映像でご覧ください。彼女のオリジナル・テイクはランディ・ニューマンが書いたミュージカルの楽曲を収めた『Randy Newman's Faust』(1995)の中に収録されていました。


カーター・ファミリーでお馴染みの「Lover's Return」。


カーター・ファミリーのオリジナル・ヴァージョンです。


なお、このアルバムに収録されていた「High Sierra」、「After the Gold Rush」、「Blue Train」、「Feels Like Home、「Lover's Return」の5曲がドリー・パートン、エミルー・ハリスらとの共演盤、『Trio 2』で再録音されていました。以前の記事も参照していただければ幸いです。

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コメント

Linda RonstadtのAlbumの中では
この曲が一番好きですね
彼女に一番ぴったりでしょうか♪

God bless you...
Azumi様、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、リンダ・ロンシュタットによく似合った曲だと思います。多くの痛みや喜怒哀楽を経験してきた彼女の人生そのものが表現されているのかもしれません。それ故に人々の心に響くのでしょう。
遅いコメント、失礼します。
これは、90年代、唯一リアルタイムで買った彼女のアルバムでした。
今でも気に入っている盤です。
Substitute様、過去記事へのコメント大歓迎です。
このアルバムは、細やかな感情を表現しながら歌い綴るリンダ・ロンシュタットの円熟した魅力が醸し出された1枚だと思います。
7月にアサイラム時代の初期5タイトルがリマスターされて再発されるようですが、それ以降の作品やキャピタル時代のアルバムも再びリリースしていただきたいところです。

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