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Crosby, Stills & Nash - DAYLIGHT AGAIN

今回はクロスビー、スティルス&ナッシュのアルバムの中でもあまり言及されることのないアルバム『DAYLIGHT AGAIN』を取り上げます。アルバムは1982年にリリースされ全米8位を記録。シングル・カットされた「Wasted On The Way」も9位まで上昇したにもかかわらず過小評価されている嫌いがあります。

デイライト・アゲインデイライト・アゲイン
(2008/01/23)
クロスビー、スティルス&ナッシュ

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1. Turn Your Back On Love
2. Wasted on the Way
3. Southern Cross
4. Into the Darkness
5. Delta
6. Since I Met You
7. Too Much Love To Hide
8. Song For Susan
9. You Are Alive
10. Might As Well Have A Good Time
11. Daylight Again
12. Raise A Voice (Bonus Tracks)
13. Feel Your Love (Bonus Tracks)
14. Tomorrow is Another Day (Bonus Tracks)
15. Might As Well Have A Good Time (Bonus Tracks)

1977年のリユニオン・アルバム『CSN』(全米2位)を発表した後のクロスビー、スティルス&ナッシュはそれぞれの道を歩んでいました。スティーヴン・スティルスは78年に『Thoroughfare Gap』、グラハム・ナッシュは80年に『Earth & sky』をリリースする一方で、ディヴィッド・クロスビーはドラッグ中毒に苛まれて活動がままならずの状況。この間三人が一堂に会したのは79年の『No Nukes Concert』のステージのみです。

1980年、アトランティック・レコードとの契約が残っていたスティルスとナッシュはなかなか本調子に戻らないクロスビーに業を煮やし、『スティルス&ナッシュ』としてアルバムをレコーディングし始めます。しかし、アトランティック側は三人名義でないと市場にアピールする力に欠けるという趣旨でクロスビーの参加を要請。会社の意向には抵抗できず、彼らは数曲を除いてクロスビー抜きで録音し、アート・ガーファンクルやティモシー・シュミットらがハーモニー・ワークの穴を埋めていました。
サウンド的には従来の持ち味を踏襲した作りになっていますが、ギターにエフェクト処理が施されたり、コーラスがダブル・トラックで録音されていたりと当時の新しいレコーディング技術が発揮された面も窺えます。音楽評論家の亀渕昭信先生(ニッポン放送元代表取締役社長)は『ミュージック・マガジン』1982年8月号において、「彼らのノスタルジックな感覚が今の音楽状況の中では新鮮に感じられる」との趣旨を述べられていました。ファンのイメージの中にあるCS&Nのサウンドを前面に出しつつも、隠し味が巧みに仕込まれていたことが成功の要因だったのかもしれません。

それではアルバムの中から何曲か紹介します。オープニング・ナンバーはスティルス、ナッシュ、そしてこのアルバムでもスティルスの片腕としてギターを弾いているマイケル・スタージスの共作、「Turn Your Back On Love」です。アルバム発表後のライヴ映像ですので、虚ろな眼差しながらもクロスビーに復調の気配が窺えました。


続いて、どことなく「Teach Your Children」を連想させるようなグラハム・ナッシュ作の「Wasted on the Way」。"So much time to make up / Everywhere you turn / Time we have wasted on the way"(どこを向いても埋め合わせるための時間が多くある/我々がずっと無駄にしてきた時間が)と歌われる歌詞はまるで再結成までの経緯と道程を語っているかのようです。また、リスナーにとっても人生経験の中で何かと思いあたることがあるような言葉であり、それ故に共感を呼んでヒットに繋がったのかもしれません。1982年のライヴ映像でお楽しみください。


こちらは1990年のライヴ映像。クロスビーもどうにか正気を取り戻している模様です。


こちらもシングル・カットされて全米18位と健闘したスティルス、リチャード・カーティス、マイケル・カーティス共作の「Southern Cross」。スティルスお得意のラテン・フレーバーが加えられたサザン・ロック風の雰囲気が漂う曲です。ハーモニーを付けているのはティム・シュミット。
この曲はスティルスがヴェロニク・サンソンとの離婚後に出た船旅で悟った話をもとにしているらしく、彼曰く「人は万物の力を借りて心の傷を癒していく」そうです。"You will survive being bested / Somebody fine / Will come along Make me forget about loving you/ In the Southern Cross"(君は出し抜かれながらもうまく生き延びるだろう/素敵な誰かがふと現れて君を愛していたことなど忘れさせてくれる/南十字星のもとで)という皮肉な歌詞で締めくくられていました。


1982年のライヴ映像です。


1985年の「Live Aid」出演時の映像です。


デヴィッド・クロスビー作の「Delta」。この映像からはほぼ完全復帰のような姿が映し出されているのですが・・・・・・。でも、視点の定まらないような目つきはやっぱりちょっと危なっかしい気もします。
ボックス・セット『CSN』のライナーには「ジャクソン・ブラウンが私をウォーレン・ジヴォンの家に連れて行って「Delta」を作らせた。私がドラッグを吸いたいと懇願しても彼は聞き入れず、曲が完成するまで私をピアノの前から離そうとしなかった。ジャクソン・ブラウンには感謝する」といった趣旨の言葉が書かれていました。


この「Might As Well Have A Good Time」はクロスビーのソロ・アルバムのためにクレイグ・ダーギ、ジュディ・ヘンスキ夫妻が書き下ろした曲です。再三申し上げているようにクロスビーはドラッグで心身ともに不調に陥り、1981年にレコーディングが完了していたもののソロ・アルバムの発売はキャンセルされました。ようやくCS&Nの再結成アルバムで陽の目を見ることになったこのヴァージョンはその時のものではなく、改めて録音されたものと思われます。ピアノはクレイグ・ダーギ、オルガンはマイク・フィニガンが弾いていました。体調の悪化を押して切々と歌うクロスビーの歌声に胸が打たれます。


最後はスティルス作の「Daylight Again」。スティルスの話ではもともと「Find Cost Of Freedom」の序章として書かれたが、「再び夜明けが訪れ/ベッドまで私を追いかけて来る」という部分しか思い浮かぶままに忘却の彼方になっていた曲だそうです。
このライヴ映像ではステージに立つ彼らの背後に南北戦争と思しき戦場の情景が描かれています。マナサス時代にステージで演奏していた時、突然南北戦争の戦場で折り重なる死体の姿が目に浮かび、歌詞が自然に溢れ出たとスティルスは前述のボックス・セットのライナーで述懐していました。そして、「我々は戦争に負けたのだ。人種差別はまだ残っている」と付け加えています。
なお、アルバムではアート・ガーファンクルがハーモニーを付けていました。


DAYLIGHT AGAIN
再び夜明けが訪れ
ベッドまで私を追いかけて来る
百年前に私の父なる人々が
どのようにして血を流したのかを考えている

青い色の骨で覆われた谷間が
見えるような気がする
勇敢な兵士たちが年を取ることが出来ぬまま
人々の消息を尋ねている

ハルマゲドンの方角から
過去が呼びかけているのが聞こえる
誰もが話をしていて
耳を傾けている者などいないのに
我々が決定を下すなど出来ようか

我々は地中に埋められた
自由の代償を見つけ出すのだろうか
母なる大地が人々を飲み込むだろう
身体を横たえるんだ

アンコールはニール・ヤングさんにも友情出演していただき、もう一度この曲を演奏してもらいましょう。


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