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Linda Ronstadt - Mad Love

今回はリンダ・ロンシュタットの『Mad Love』を取り上げます。このアルバムが1980年に発表された時、ファンの間でちょっとしたセンセーションを巻き起こしました。従来のカントリー色が薄れ、バンド・サウンドによるロックン・ロールの色合いが濃く表されていたのです。

Mad LoveMad Love
(1990/10/25)
Linda Ronstadt

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1. Mad Love
2. Party Girl
3. How Do I Make You
4. I Can't Let Go
5. Hurt So Bad
6. Look Out for My Love
7. Cost of Love
8. Justine
9. Girls Talk
10. Talking in the Dark

ジャクソン・ブラウンやエリック・カズといった無名に近かったシンガー・ソング・ライターの楽曲をいち早く取り上げて世に送り出したリンダ・ロンシュタット。このアルバムでも先見の明ありといった調子で、新進気鋭として注目を浴びていたエルヴィス・コステロ、マーク・ゴールデンバーグ、ビリー・ステインバーグといったアーティストの曲が収録されていました。
その後のエルヴィス・コステロの活躍ぶりに関しては言うに及びません。マーク・ゴールデンバーグはギタリストとして所属していたクリトーンズを解散した後、一時的に活動の場を日本に移して3枚のソロ・アルバムをリリース。ファースト・アルバム『L' HOMME A VALISE(鞄を持った男)』(1984)の収録曲の別ヴァージョンがアルチュール・ランボーをイメージしたサントリーのCMで使われました。また、ポインター・シスターズ、オリヴィア・ニュートン・ジョン、ピーター・セテラ(元シカゴ)への楽曲提供でも知られています。現在はジャクソン・ブラウンのバック・バンドで活動中。ビリー・ステインバーグは元フールズ・ゴールドのトム・ケリーとのコンビでマドンナの「Like A Virgin」(1984)、シンディ・ローパーの「True Colors」(1986)、ホイットニー・ヒューストンの「So Emotional」(1988)などのヒット曲を手掛けました。また、このコンビはi-TENというバンド名義で1983年にアルバム『Taking A cold Look』を発表しています。

マーク・ゴールデンバーグ作の「Mad Love」。「あなたに狂ってしまった。恋に狂ってしまった」と歌うリンダの表情や仕草が何ともキュートです。


エルヴィス・コステロ作の「Party Girl」。激しくシャウトした「Mad Love」とは大きく変わり、しっとりと想いを込めて歌っています。


エルヴィス・コステロのオリジナル・ヴァージョンは『Armed Forces』(1979)に収録。


ビリー・ステインバーグ作の「How Do I Make You」。「とても若いあなた/でもあなたの気持ちは深い」と年下の男性に向けて歌われているようです。この人に言い寄られたら簡単に誘惑されてしまいそう。


テレビ・ショーに出演時のライヴ映像のようです。


拙ブログではお馴染みのチップ・テイラー&アル・ゴーゴニ作の「I Can't Let Go」。


ライヴ映像です。


以前にも紹介したイーヴィ・サンズのヴァージョンです。


ホリーズのライヴ映像です。彼らのオリジナル・テイクは1966年発表の『Would You Believe?』に収録。


R&Bグループのリトル・アンソニー&ザ・インペリアルズが1965年にヒットさせた「Hurt So Bad」。リンダの感傷的なヴォーカルと胸を突き刺すようなギターの音色が印象的です。




HURT SO BAD
ここにこうして立ってあなたを見ている
私の気持ちなんてあなたには分からないでしょうね

だから教えてあげる
こんなに傷つき苦しんでいることを
悲しくてやりきれない
辛くて落ち込ませるの
再びあなたに会うことが

糸と針で縫ったように辛辣な
「君は結構うまくやっているね
アイツは今恋をしているから
邪魔しちゃ駄目だよ」
という人々の言葉

だから教えてあげる
こんなに傷つき苦しんでいることを
悲しくてやりきれない
辛くて落ち込ませるの
再びあなたに会うことが

お願い ここにいて
もう一度やり直させて
あなたが望むことなら何でもするわ
前に愛してくれたじゃないの
もう一度愛して
あの人のところになんか行かせないわ
お願い 行かないで
お願いだから 行かないで

お願い 行かないで
どうか 行かないで
辛いのよ
戻って来てね 辛いから
これ以上苦しめないで
どうかお願いだから

ああ
戻って来て 辛くてやりきれない
戻って来て 辛くてたまらない
どうか お願いだから
もう どうしようもないの

インペリアルズのオリジナル・ヴァージョンは全米10位まで上昇しました。


マーク・ゴールデンバーグ作の「Cost of Love」。「愛の価値があなたに分かるまで会いたくないわ」とお金では買えない愛を歌っていました。


女性のお喋りで始まるエルヴィス・コステロ作の「Girls Talk」。コステロのヴァージョンは1980年にリリースされたシングル「I Can't Stand Up For Falling Down」のB面に収録。後にアルバム『GET HAPPY!!』(1980年)の1994年再発盤、2002年再発盤のボーナス・トラックとして収められました。


リンダに先駆けてデイヴ・エドマンズが1979年のアルバム『Repeat When Necessary』でレコーディングしていました。ニック・ロウらと組んでいたロック・パイルのライヴ映像でご覧ください。


2008年、デイヴ・エドモンズがスクイーズのジュールズ・ホランドが司会を務めるテレビ番組『ジュールズ倶楽部』(英BBC制作)に出演したときの映像です。


今回はデイヴ・エドマンズの特集ではないのですが、もう一本。彼はリンゴ・スター・オールスター・バンドの一員でもありますので、宜しければそちらの映像もお楽しみください。

http://www.youtube.com/watch?v=T4aZ0oTHrDY

パティ・スミスを彷彿させるようなロックン・ローラーとしての存在感を示したような格好のリンダ。結果的に時流をうまく取り込むことで、従来のファン層であるウエスト・コースト・サウンドやアメリカン・ポップスの愛好者に加え、幅広い支持をこのアルバムで獲得することになったと思われます。発表当時は問題作との声が聞こえましたが、「I Can't Let Go」や「Hurt So Bad」といったオールディーズや親交の深いニール・ヤングの「Look Out For My Love」なども収録されており、さほど違和感を覚えませんでした。ここでのシンプルでストレートな味わいに、新鮮な響きが感じられたものです。
アルバムのレコーディングにはダン・ダグモア(ギター)、マーク・ゴールデンバーグ(ギター)、ボブ・グロウブ(ベース)、ラス・カンケル(ドラムス)、リトル・フィートのビル・ペイン(キー・ボード)らの腕利きを起用。楽曲を提供したマーク・ゴールデンバーグは1975年にアルバムをリリースしたサザン・ロックのジ・エディ・ボーイ・バンドに在籍し、ウェンディ・ウォルドマンのバックを務めた経歴のあるギタリストでもありました。
経験豊かなミュージシャンが織りなすサウンドを背景にある時は激しく、ある時は情感豊かにと変幻自在のリンダの歌声。新たな試みがなされ変化が取りざたされたものの、紛れもなく彼女の個性と度量が発揮された作品であると解釈できるでしょう。

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コメント

こんばんは。マークゴールデンバーグ!
ちょいと変わったギター弾き、大好きでした。

ソロも2枚持ってますよ♪

現在もジャクソンのメンバーに入ってますが、
リンドレーのギターを尊敬しながらオリジナリティも持って弾いているのが素晴らしい。

リンダもいち早くパンクとテクノ(ディスコ)を入れた感じですね♪
kuwa様、コメントありがとうございます。
1980年代初頭はヴェテラン・アーティストたちにパンクやテクノの要素を入れる傾向がよく見られましたね。成功した人もいれば違和感を残した人もいます。そんな中で、リンダは調子っぱずれに歌うことなく、自分の個性と技量で新たな試みに挑戦していたと思います。また、バックに配されたミュージシャンもウエスト・コーストのロックを支えた人たちであり、新顔ともいえるマーク・ゴールデンバーグも異色の経歴を持っていたわけでもありません。おっしゃる通り、彼がデヴィッド・リンドレーに敬意を表しながらもオリジナリティを発揮する姿に好感が持てます。

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