好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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kate & Anna McGarrigle - KATE & ANNA McGARRIGLE

先日のボビー・チャールズさん逝去の悲しみが癒えぬところにまたも訃報が飛び込んできました。ケイト・マッガリグルさんが2010年の1月18日に旅立たれたのです。報道によると、癌を患い2006年の夏から闘病生活を送っていたとのことでした。

最近ではルーファス・ウェインライトやマーサ・ウェインライトの母として脚光を浴びているようですが、彼女は姉のアンナ・マッガリグルとデュオを組んで活動して来たアーティストです。アンナが1944年、ケイトが46年の生まれ。姉妹はカナダのモントリオールという英語圏とフランス語圏が混在した、いわば二重言語文化の中で育ちました。彼女たちの話によるとフランス系とアイルランド系の血筋だそうです。
両親が音楽好きであったことから姉妹は幼い頃にスティーヴン・フォスターの楽曲やフランスの古い曲を教え込まれました。小学校でピアノを習い、思春期になるとギターを独習。やがてアコーディオンも弾き始めたとのことです。
そんな彼女たちは1960年代のフォーク・リヴァイヴァルの影響を受け、自らも地元のコーヒー・ハウスで歌い出すようになりました。と言っても、最初から二人きりで歌っていたわけではなく、一緒にグループへ加入したり、別々にバンドを組んでいたりしたのです。その後、ケイトはニューヨークに渡り活動し始め、1971年にシンガー・ソング・ライターのラウドン・ウェインライト3世と結婚。73年には長男ルーファスが生まれています。

アルバムIII(紙ジャケット仕様)アルバムIII(紙ジャケット仕様)
(2007/09/19)
ラウドン・ウェインライトIII

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この人がラウドン・ウェインライト。1976年に長女マーサが生まれましたが、翌77年に離婚しています。

1973年、マリア・マルダーがソロ・デヴュー作『Maria Muldaur』でケイト作の「Work Song」を歌い、翌74年のセカンド・アルバム『Waitress in a Donut Shop』でもアンナとオードリー・ビーン作の「Cool River」が取り上げられ、ケイトとアンナもバック・ヴォーカルで参加しています。同年、アンナ作の「Heart Like A Wheel」がリンダ・ロンシュタットのアルバムのタイトル曲となりました。姉妹が作った楽曲は注目を集め、こうしたことがきっかけとなってワーナー・ブラザーズとデュオとして契約に至ります。

Heart Like a WheelHeart Like a Wheel
(1998/06/01)
Linda Ronstadt

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Maria MuldaurMaria Muldaur
(2009/02/03)
Maria Muldaur

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Waitress in a Donut ShopWaitress in a Donut Shop
(1993/09/14)
Maria Muldaur

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1976年、満を持したかのようにファースト・アルバム『Kate & Anna McGarrigle』がリリースされました。

Kate & Anna McGarrigleKate & Anna McGarrigle
(2008/08/12)
Kate & Anna McGarrigle

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1. Kiss and Say Goodbye
2. My Town
3. Blues in D
4. Heart Like a Wheel
5. Foolish You
6. (Talk to Me Of) Mendocino
7. Complainte Pour Ste-Catherine
8. Tell My Sister
9. Swimming Song
10. Jigsaw Puzzle of Life
11. Go Leave
12. Travellin' on for Jesus

フォーク、ケルト系の伝承曲、シャンソン、ゴスペル、ポップス、スタンダード曲に至るまで、様々な音楽の影響が垣間見え、かつ彼女たちなりに昇華し独特の個性を放っていました。それでいて気取ることなくさりげない雰囲気は心の琴線に触れるようでもあり、心が洗われるようでもあります。
メロディが美しく、ハーモニーの優雅さに耳を奪われますが、歌詞の内容はアイロニーに富んで哲学的な一面も。このあたりも彼女たちの特異な点が醸し出されたゆえの魅力なのかもしれません。

それではアルバムの中から何曲か紹介します。まず、1990年にニューヨークで行われた「Heart Like a Wheel」のライヴ映像をご覧ください。


HEART LIKE A WHEEL
心はまるで車輪のようだと言う人がいる
折り曲げてしまったら元に戻せないと
私のあなたへの愛は沈み行く船のよう
そして私の心は海の真ん中に出ていくその船の中

死は悲劇的だと人々は言う
生涯一度だけ訪れて終わり
だけど私が唯一求めているのは
その深くて暗い深淵
真実の恋人がいないのに
生きていて何になるの

ひどいことをされたら
勝ち得る愛は何もない
そんなことはよくあること
私には理解出来ない
ああ どうか神様
私の手を取ってください
どうしてあんなことが私に起こったのでしょう

それは愛だけ
愛だけが人間をめちゃくちゃにして
ひっくりかえるほどの混乱に陥れる

それは愛だけ
愛だけが人間をめちゃくちゃにして
ひっくりかえるほどの混乱に陥れる

ルーファスとマーサは十代の頃よりマッガリグル姉妹に連れられ、各地でステージの経験を積んでいました。これは2008年8月30日のニューヨークで行われたライヴ映像。貼付け無効なので宜しければ下記のURLをクリックしてご覧ください。

http://http://www.youtube.com/watch?v=O7BoJq_21kk

リンダ・ロンシュタットのヴァージョンはライヴ映像でご覧ください。


こちらは1976年のドイツ公演の模様です。


私はリンダに大甘なのでもう1本アップします。こちらは2004年のニューヨークはビーコン・シアターでのライヴ映像。風格が出ています。


アイルランドを代表するシンガー、メアリー・ブラックの1979年の映像です。


アイルランド出身のフォーク・ロック・バンド、ザ・コアーズの2005年のライヴ映像。ケルト・サウンドとポップスが融合されたサウンドで人気を博しています。スタジオ録音は2005年リリースの『Home』に収録。


バカなあなたがほしいの、とユーモラスに歌われる「Foolish You」は1979年ドイツのTVショー出演のライヴ映像。


これも1991年のニューヨークのライヴ・ハウスの映像で、「(Talk to Me Of) Mendocino」。Mendocino(メンドシーノ)とはカリフォルニア州にある岬です。歌の内容はニューヨークに別れを告げてカリフォルニアへと向かうまでの思いを描いたもの。


こちらはRTE/BBC共同制作の音楽番組「トランス・アトランティック・セッション」の映像から。


2008年のヴァレンタイン・デーに行われたニューヨークのラジオ・シティ・ホールにおけるライヴ映像です。


こちらも2008年8月30日のニューヨークにおけるライヴ映像。貼付け無効なので宜しければ下記のURLをクリックしてください。

http://www.youtube.com/watch?v=FPopA5Y0XcE

今回はリンダの記事ではないのですが、彼女に再び登場してもらいます。このヴァージョンは1982年のアルバム「Get Closer」に収録されていました。


Complainte Pour Ste-Catherineは1984年にニューヨークで収録されたTVコンサートの映像。フランス語で歌われています。


1977年にドイツのTVショーに出演した時の映像です。


恋人に別れを告げる歌、「Go Leave」は1984年のソロ・パフォーマンス。TV番組のためにニューヨークで撮られたもののようです。


最後にもう2曲。アルバム収録曲ではありませんが、姉妹のルーツでもあるフォスターの楽曲「Better times Are Coming」で今回はお開きにしたいと思います。ルーファスも参加した1991年の映像です。


同じくフォスターの「Hard Times come Again No more」。ルーファスに加えて、エミルー・ハリス、メアリー・ブラックらの顔も見えます。


Thanks, Ms. Kate McGarrigle

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コメント

こんばんは、今年もよろしくお願いします。

こちらの記事でケイトの訃報をしりました。びっくりしました。
姉妹の新作を楽しみにしていたのに残念です。
昨年、家族でライヴDVDを残したのは、こうした経緯もあったからなのでしょうね。
ああ、ほんとに残念です。
シャケ様、こちらこそ今年も宜しくお願い申し上げます。
新作はもちろん、来日公演も永遠に不可能となりました。本当に残念でたまりません。
姉妹の音楽はいつ聴いても癒され、かつ刺激的でもありました。この独特の世界は後世に聴き継がれてほしいものです。
ケイトの訃報、私のブログへのある方からのコメントで知りました。
悲しい訃報が続きますね。
こちらにお邪魔したら初めて見る映像がたくさんありました。
ご冥福をお祈りします。
Purple_Haze様、コメントありがとうございます。
ボビー・チャールズ、小林繁さん、浅川マキさん、そしてケイト・マッガリグル。悲しい知らせが続き、なかなか心が休まりそうにありません。
今はただ、ケイト&アンナ・マッガリグルのアルバムを聴きながら、ケイトの冥福を祈るだけです。
記事、興味深く拝見しました。
Linda Ronstadtの"Heart Like~"や、Maria Muldaurの"Work Song"は知っていましたが、McGarrigle姉妹は意識できてませんでした。
仰る通り、"Heart Like~"ってケルトっぽいですね。
Substitute様、コメントありがとうございます。
リンダ・ロンシュタットは『Winter Light』でアンナ・マッガリグル作の「Heartbeats Accelerating」を、エミルー・ハリスとの共演盤『Western Wall』でエミルーとマッガリグル姉妹共作の「All I Left Behind」を取り上げていました。カーラ・ボノフやジミー・ウェッブに次ぐ彼女のお気に入りのアーティストと言えるでしょう。
出来ることなら姉妹のライヴをこの目で観ておきたかったのですが、叶わぬ夢となりました。本当に残念です。
Backstreets 様

こちらにも失礼します。
手持ちのケイト&アンナのアルバムは3枚と、決して彼女達の熱心なファンとは言えないかもしれませんが、どのアルバムも愛聴させてもらいました。
今回の訃報はホントに残念でなりません。
おやぢ様、こちらにもコメントありがとうございます。
素朴で、知的で、ユーモラス。そして、ロック以前の音楽とフランス系の音楽が融合し、特異な個性が放たれていることがマッガリグル姉妹の魅力だと思います。彼女たちが描いた独特の世界はいつまでも心に残ることでしょう。
今回の悲しい知らせは本当に残念でなりません。
いつもながら、たくさんのファイル楽しませていただきました。
本当にライヴ見ることができなかったのが残念です。
mackk様、コメントありがとうございます。
一度でいいからライヴを観てみたかったですね。映像で在りし日の彼女の姿とパフォーマンスを偲ぶほかありません。本当に残念です。

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