好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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The Byrds - Untitled [Studio Recording]

今回は前回に取り上げたザ・バーズのアルバム『Untitled』のスタジオ・ヴァージョンについて言及します。

UntitledUntitled
(2000/02/24)
The Byrds

商品詳細を見る

Disc : 1
1. Lover of the Bayou [Live]
2. Positively 4th Street [Live]
3. Nashville West [Live]
4. So You Want to Be a Rock 'N' Roll Star [Live]
5. Mr. Tambourine Man [Live]
6. Mr. Spaceman [Live]
7. Eight Miles High [Live]
8. Chestnut Mare
9. Truck Stop Girl
10. All the Things
11. Yesterday's Train
12. Hungry Planet
13. Just a Season
14. Take a Whiff on Me
15. You All Look Alike
16. Welcome Back Home
Disc:2
1. All the Things [Alternate Version]
2. Yesterday's Train [Alternate Version]
3. Lover of the Bayou [Studio Recording]
4. Kathleen's Song [Alternate Version]
5. White's Lightning, Pt. 2 [Studio Recording]
6. Willin' [Studio Recording]
7. You Ain't Goin' Nowhere [Live]
8. Old Blue [Live]
9. It's Alright, Ma (I'm Only Bleeding) [Live]
10. Ballad of Easy Rider [Live]
11. My Back Pages [Live]
12. Take a Whiff on Me [Live]
13. Jesus Is Just Alright [Live]
14. This Wheel's on Fire [Live]

まず、1曲目はロジャー・マッギンとジャック・レヴィの共作「Chestnut Mare」。この曲は『人形の家』で知られる劇作家ヘンリク・イプセンの戯曲『ペール・ギュント』を原作としたジャック・レヴィ演出のミュージカルのために書かれた曲です。自由奔放なペール・ギュントが放浪の旅に出て放蕩を繰り返したあげく年老いて故郷に戻るという物語で、栗毛の雌馬は原作には出てきませんが、果てしない夢や人生を象徴しているのでしょう。それらはロジャー・マッギン自身が生きてきた中での経験や体験とも重ね合わされていると思われました。
なお、残念ながらこのミュージカルは十分な資金を集めることが出来ずに上演されなかったとのことです。


CHESTNUT MARE
群れから離れていつも一頭だけ
今まで見た中で一番綺麗な雌馬
俺の言葉を信じてもらっていい
出来るならあの馬を捕らえてみせる
そうして俺の焼き印を押すんだ

この栗毛の雌馬を何週間も追いかけて
石だらけの尾根を登って行った時
彼女の姿がちらりと目に入った
食事をしたり 水浴びしているところを
美しい雌馬よ
ある日
彼女のごく近くに居合わせて
すぐそこに立っているのを見つけた
それで俺はそっと忍び寄り
ロープを出して宙に投げたんだ

出来るならあの馬を捕らえてみせる
そうして俺の焼き印を押すんだ
そして俺たちは生涯の友になる
彼女は俺のワイフのようになるだろう
あの馬を捕らえるつもりさ

彼女にロープを掛けて引っ張っても
梯子にのぼった頑固者のように引っぱり返す
だから俺はチャンスに賭けて彼女に飛び乗った
うまく背中に乗れなかったら大事だ
彼女は尾根のほうへと走り出す
俺がこれまで行ったこともない高いところへと
彼女は素晴らしく駆けていたが立ち止まった
何かがぬっと出て来たのだ
とぐろを巻いたガラガラヘビが攻撃しようとしている
彼女は一瞬どうしていいのか分からなかったが
崖っぷちから飛び降りたので俺はしがみついていた

丘の上 鷲よりも高く俺たちは飛んでいる
空の中を浮遊しているみたいだ
月を越えまっすぐ太陽に向かって
俺たちは浮かんでいた
俺の眼は光で満たされ
俺たちの後ろには黒い壁があり
下には底なしの峡谷があった
音もなくふわふわとしていたかと思うと
はるか下にいたカモメが突然浮上して来たようになり
まわりが爆発した

出来るならあの馬を捕らえてみせる
そうして俺の焼き印を押すんだ
そして俺たちは生涯の友になる
彼女は俺のワイフのようになるだろう
あの馬を捕らえるつもりさ

俺たちはおよそ1マイルも下にある谷間へ
落ちて行こうとしていた
下を見ると赤いものが俺たちの真下にあり
それがものすごい速さで近づいて来る
それはなんと幅約6フィート、深さ1フィートの
小さな水たまりに映った俺たちの姿だったのだ
そして俺たちはまっすぐにそこへ突っ込んだ
激しく水面に激突したので
水たまりの水はすべてはじき飛ばされ
その時俺は手を放し 彼女は逃げてしまった
でもいつの日か俺は彼女を捕まえてみせるつもりさ

出来るならあの馬を捕らえてみせる
そうして俺の焼き印を押すんだ
そして俺たちは生涯の友になる
彼女は俺のワイフのようになるだろう
あの馬を捕らえるつもりさ

1971年にドイツのTVショーに出演した際の映像。Jimmy Seiterというパーカッショニストが加わっていました。時おり手振りを交えて訴えかけるようなロジャー・マッギンの姿には説得力があります。


ロジャー・マッギンはこの曲がお気に入りのようで、解散後もステージで歌い続けています。これは1986年のシアトルで行われたライヴ・パフォーマンスの映像です。


2009年10月9日にカリフォルニア州にあるPepperdine Universityで行われたステージの映像。


ローウェル・ジョージとビル・ペイン共作の「 Truck Stop Girl」。クラレンス・ホワイトがリード・ヴォーカルを担当しています。若いトラック運転手がトラック停車場の女と恋に落ちる話が切なく歌われます。クラレンスの悲しげな歌声を聴いていると、1973年に泥酔いした運転手の車に撥ねられてこの世を去った彼の姿が重なってしまいました。リトル・フイートのヴァージョンは1971年発表の『Little Feat』に収録。


ロジャー・マッギンとジャック・レヴィが共作したこの「All the Things」も前述のミュージカルのために作られた曲です。バック・ヴォーカルにはグラム・パーソンズが参加していました。


ジーン・パーソンズとスキップ・バッティン共作の「Yesterday's Train」。リード・ヴォーカルとハーモニカはジーン・パーソンズが担当していました。
スキップ・バッティンは共作を含めこのアルバムで4曲も手掛けており、ベース・ギターの演奏力のみならずソング・ライティングの実力を買われてのバーズ入団であったことが窺われます。この曲は「黄昏から黄昏へ。それでも何一つ死に絶えはしない」と再生がテーマにされた歌のようですが、バッティン曰く、「私は仏教を信じているので、再生や霊魂についての考え方も理解している」とのこと。ならば、再生というより輪廻転生といったほうが良いのかもしれません。


ボーナス・トラックとして収録された別ヴァージョンです。


これもミュージカルのためにロジャー・マッギンとジャック・レヴィによって書かれた曲、「 Just a Season」です。波瀾万丈の人生がマッギンの哀愁を帯びたヴォーカルで切なく歌われています。歌詞の最後で「I had my fun in the bull ring / And never got a scar / It really wasn't hard to be a star(俺は闘牛場で楽しみたい/傷つけられることなく/スターでいることよりも大変じゃないはずさ)」と心情を吐露するかのような部分があり、「Chestnut Mare」と合わせて鑑みると興味深い示唆を受け取れました。


スキップ・バッティン作のヴェトナム反戦歌「Welcome Back Home」。前述したようにスキップ・バッティンは仏教を信仰しており、この曲の中でも「南無妙法蓮華経」と歌われています。


ロジャー・マッギンとクラレンス・ホワイトの共作によるインストゥルメンタル、「White's Lightning, Pt. 2」。クラレンス・ホワイトの渋いギター・プレイが堪能出来ます。


ローウェル・ジョージ作でリトル・フイートでお馴染みのナンバー、「Willin'」。ジーン・パーソンズがリード・ヴォーカルを取っています。彼は1973年リリースのソロ・アルバム『Kindling』でも再録音していました。
リンダ・ロンシュタットが1974年発表の『Heart Like A Wheel』で、コマンダー・コディ&ヒズ・ロスト・プラネット・エアメンが1975年発表の『Commander Cody and His Lost Planet Airmen』で取り上げるなど、カヴァー・ヴァージョンは枚挙に暇がありません。
リトル・フイートのオリジナル・ヴァージョンは1971年の『Little Feat』と1972年発表の『Sailin' Shoes』に収録。


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コメント

なんとなく漂っているうちにたどり着きました。
ずーっと90分近くいましたよ。
”Untitled”は当時はじめて買ったByrdsのLPだったので当時(70年代です、こちとらおじさんですから)、Bassをやってた友人に”Lover of The Bayou"をきかせた覚えがあります。
”Midnight Special"はリアルタイムで見ましたよ。
当時はメールはおろか携帯なんてものもなくみんな電話で情報交換してましたね。でももうひとつクラレンスがメインのアコースティックバージョンの放送があったような気がしたのですが....
mackk様、コメントありがとうございます。記事を気に入ってもらったようで幸いです。
私の兄が『Untitled』を持っていたので中学生の時に聴きまくり、それ以来The Byrdsに夢中になりました。その頃に"Midnight Special"の放送がありリアルタイムで観ましたが、クラレンス・ホワイトがメインの曲は記憶にありません。何の曲だったんでしょうね。
つたないブログですが今後とも宜しくお願い申し上げます。

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