好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Linda Ronstadt - Cry Like A Rainstorm - Howl Like The Wind

政権交代しても世の中の状況は好転の兆しがなかなか見られず、今後も暫く厳しい状況が続くように思えます。また、昨年はよく訪問させていただいていたブログが相次いで閉鎖されました。それぞれの事情があり、熟慮されたうえでのご決断であろうがゆえに他人がとやかく口を挟むことは出来ません。残念ですが、こうした出来事に嘆いてばかりはいられないので、新年の幕開きはリンダ・ロンシュタットさんで明るく元気にスタートして行くことにします。

1970年代を代表する女性シンガーとしてミス・アメリカと形容されたリンダ・ロンシュタット。彼女は1982年発表の『Get Closer』以後、ネルソン・ラドルと組んだスタンダード・アルバムで新境地を開き、ドリー・パートンやエミルー・ハリスとのカントリー・ミュージック・アルバム『Trio』でも持ち前の愛くるしさを発散させ、自らのルーツの一端を探るかのようなメキシカン・ミュージックのアルバム『Canciones De Mi Padre』を発表と順調な活動を続けていました。当時の彼女の口から「もう子供の歌は卒業よ」とのコメントが発せられたという噂が流れ、以前のようなポップス~ロックのフィールドには戻って来ないのではないかという雰囲気さえ漂わせていたものです。
そんな一抹の不安を払拭するかのようにリリースされたのが、今回取り上げる『Cry Like A Rainstorm - Howl Like The Wind』(1989年)。ここでは以前のような若さに任せた強引さは影を潜め、落ち着き、情感溢れたリンダの歌声が聴けます。お馴染みのエリック・カズ、ジミー・ウェブ、カーラ・ボノフなどのナンバーを取り上げ、アーロン・ネヴィルとのデュエット4曲を含む殆どの曲でオーケストラを配すなど豪華なポップ・アルバムに仕上がっており、従来の彼女が持っていた魅力とネルソン・ラドルとの共演の成果が十二分に発揮されたとも言えるでしょう。なお、アルバムのジャケットには "featuring Alone Neville" と記されておりました。

Cry Like a Rainstorm, Howl Like the WindCry Like a Rainstorm, Howl Like the Wind
(1995/04/12)
Linda Ronstadt

商品詳細を見る

1. Still Within the Sound of My Voice
2. Cry Like a Rainstorm
3. All My Life
4. I Need You
5. Don't Know Much
6. Adios
7. Trouble Again
8. I Keep It Hid
9. So Right, So Wrong
10. Shattered
11. When Something Is Wrong with My Baby
12. Goodbye My Friend

オープニングはジミー・ウェブのナンバーで「Still Within the Sound of My Voice」。去って行った恋人への思いを「私の声の届くところにいてくれればいいのに」と切なく歌い上げています。作者のジミー・ウェブもピアノで参加していました。


続いての「Cry Like a Rainstorm」はエリック・カズの作品。ゴスペル風のコーラスとバンド・サウンドとオーケストラがゆったりと歌うリンダのヴァーカルを盛り立てています。エリック・カズのオリジナル・ヴァージョンは1972年発表の『If You're Lonely』に収録。


アーロン・ネヴィルとのデュエット、カーラ・ボノフ作の「All My Life」はライヴ映像でお楽しみください。ブログへの貼付け無効なので下記のURLをクリックしてご覧いただけると幸いです。
二人の息のあった歌声が堪能出来ますが、アーロン・ネヴィルはお得意のヨーデルを控えめにしてリンダのサポートに徹していました。リンダはヴォーカルのみならず体格にも貫禄が出始めた、なんて言うのはなしにしましょうね。
カーラ・ボノフのヴァージョンは1988年発表の「New World」に収録。

http://www.youtube.com/watch?v=9jNO6Jj0TU8

こちらもアーロン・ネヴィルとのデュエット。バリー・マン&シンシア・ウェイル夫妻とトム・スノウの共作「Don't Know Much」。バリー・マンのセルフ・カヴァーは2000年に発表された『Soul & Inspiration』に収録されていました。


ジミー・ウェブ作の「Adios」。アレンジとバック・ヴォーカルにはブライアン・ウィルソンが参加。ジミー・ウェブ自身のヴァージョンは1993年発表の『Suspending Disbelief』に収録されていました。


ライヴ映像です。


再びジミー・ウェブ作の「Shattered」。


サム&デイヴやオーティス・レディング&カーラ・トーマスなどの歌唱で知られるアイザック・ヘイズとデヴィッド・ポーター共作の「When Something Is Wrong with My Baby」。


WHEN SOMETHING IS WRONG WITH MY BABY
恋人の身に何が起こったの
俺にも何かが起こるはずだよね
彼女が不安でいるなら
俺も同じように辛い気分さ
私たちは一緒に切り抜けて来たわ
二人で力を合わせたら
どんなことも上手くやっていけるのよ
恋人の身に何かが起これば
自分にも何かが起こりるはずだから

彼女が今、俺に望むこと
ああそれは 他人には分からないこと
人々が彼女の悪い噂を立てても
俺の恋人に変わりない
俺は彼女の恋人だ
もし彼が困っていたら
手を差し伸べざるにはいられない
恋人の身に何かが起これば
自分にも何かが起こりるはずだから

恋人の身に何かが起これば
自分にも何かが起こりるはずだから
恋人の身に何かが起これば
自分にも何かが起こりるはずだから

サム&デイヴのヴァージョンです。


マイケル・マクドナルド&カーラ・トーマスのデュエットも宜しければご覧下さい。


アルバムの締めくくりはカーラ・ボノフ作の「Goodbye My Friend」。彼女のオリジナル・ヴァージョンは前述の『New World』に収録されていました。


このアルバムは他にもカーラ・ボノフ作の「Trouble Again」(カーラ自身のヴァージョンは1979年発表の『Restless Nights』に収録)、スクィーズやマイク&メカニックス(ジェネシスのベーシストであるマイク・ラザフォードのグループ)で活躍したキー・ボード・プレイヤーのポール・キャラックらが書いた「I Need You」、「So Right, So Wrong」(1982年発表の『Suburban Voodoo』に収録)、ジミー・ウェブの「I Keep It Hid」(1968年発表の『Jimmy Webb Sings Jimmy Webb』に収録)など秀逸な選曲がなされていました。
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コメント

あけましておめでとうございます。
この時期のリンダは全くノーマークだったのですが、いいじゃありませんか。
いい意味で熟成された歌唱がグッドですね。
全曲試聴させていただきましたが、Jim Webb作品の素晴らしさ。特に『Shattered』には感銘を受けました。
今年も裏通りさんの渾身の記事には愉しませてもらったり、新たな発見が数々あることでしょう。
本年もよろしくお願いします。
white様、あけましておめでとうございます。
当時、リンダ・ロンシュタットはもうポップス~ロックのフィールドに戻って来ないのではと噂されていただけにこのアルバムで円熟し、風格が増した彼女と再会出来たことを嬉しく感じたものです。
アート・ガーファンクルにも言えることですが、リンダにはジミー・ウエッブの作品がよく似合います。以前に書かれたものであっても、まるでリンダのために作られたと錯覚するぐらいに相応しく思えました。
いまだにつたないブログですが、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
明けましておめでとうございます。
こちらでもどうぞよろしくお願いします。
このアルバムは甥に貸したまま返って来なくて、買い直すのを躊躇していたところです。
いい曲がいっぱい入っていますねえ。
「Trouble Again」も入っていましたか。当初カーラ・ボノフに断られた曲ですから、リンダはよっぽどこの曲が好きなんですね。
「When Something Is Wrong with My Baby」は、『Rhythm,Country &
Blues』という企画アルバムにも入っていて知っているのですが、このアルバムはご存知ですか。パティ・ラベルとトラヴィス・トリットという人が歌っています。このアルバムも秀逸です。

まったく関係ない話で恐縮ですが、ご存知なら教えてください。
こちらのブログに限らず、私のパソコンでは貼り付けられた動画?が表示されないのですが、パソコンの設定を何か変えれば観れるのでしょうか。すみません。
おめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
このアルバムが出た時は70年代のリンダが帰って来たっていう印象でした。
選曲も往時のファンのツボを心得ていて心憎いですよね。
中でも僕はCry Like A Rainstorm、Trouble Againが好きでした。
アーロン・ネヴィルとのデュエット『When Something Is Wrong with My Baby』が素晴らしいですね。
本年も手の込んだ記事をお願いします。
okuyama様、あけましておめでとうございます。
R&Bのシンガーとカントリーの歌手とのデュエット・アルバム『Rhythm , Country and Blues』については知っておりますが未聴です。確かDVDも出ていたような憶えがあります。アーロン・ネヴィルとトリーシャ・イアウッドの組み合わせなどに興味が引かれます。
私はコンピューターに疎いのでよく分かりませんが、グーグルで「Youtube 貼付け動画 見れない」などと検索すると対処法が幾つか出ていました。
つたないブログですが、本年も宜しくお願い申し上げます。
Linda Ronstadt

聴く者の
「心」泣かす
唄「心」の持ち主ですよね♪

God bless you...
Purple_Haze様、あけましておめでとうございます。
このアルバムがリリースされた後のリンダはメキシカン・ミュージックに戻るものの、再び熟成されたポップ・アルバムをリリースして安心させてくれました。その後も順調に活動していますが、2005年以来ニュー・アルバムの発表が途絶えているのが気にかかるところです。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
ミキタカ08様、コメントありがとうございます。
リンダのアルバムには毎回オールディーズが1曲カヴァーされています。今回それにあたるのが、この「When Something Is Wrong With My Baby」でしょう。
相変わらずつたない記事ばかりで申し訳ございませんが、本年も宜しくお願いします。
Azumi様、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、聴く者の「心」を泣かす、唄「心」のあるシンガーだと思います。おかげでリンダの歌声を耳にする度に涙が溢れて止まりません。人の心の琴線に触れるのがうまい人です。
Jim Webbっていうとアート・ガーファンクル(with
ジェームス・テイラー)って思ってましたが、そういえばリンダも唄ってましたね。

今も昔も、歌の上手さは変わらないなぁ~
ロックもカントリーもポップスもみんな自分のモノにしてしまう。。。カーラが嫌がるわけだ(笑)
kuwa様、コメントありがとうございます。
Jimmy Webbの作品はリンダ・ロンシュタットによく似合いますね。全曲リンダのために作ったのではないかと思えることさえありました。
歌のうまさのみならず、貫禄のついた姿のリンダには可憐なままのカーラ・ボノフでは圧倒されます。とても共演は出来ないでしょう。

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