好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Leonard Cohen - Suzanne

今回はレナード・コーエン。彼が1967年に発表した『Songs Of Leonard Cohen』から「Suzanne」を取り上げる。

Songs of Leonard CohenSongs of Leonard Cohen
(2007/04/24)
Leonard Cohen

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1. Suzanne
2. Master Song
3. Winter Lady
4. Stranger Song
5. Sisters of Mercy
6. So Long, Marianne
7. Hey, That's No Way to Say Goodbye
8. Stories of the Street
9. Teachers
10. One of Us Cannot Be Wrong
11. Store Room [#][*]
12. Blessed Is the Memory [#][*]



SUZANNE
Suzanne takes you down to her place near the river
You can hear the boats go by
You can spend the night beside her
And you know that she's half crazy
But that's why you want to be there
And she feeds you tea and oranges
That come all the way from China
And just when you mean to tell her
That you have no love to give her
Then she gets you on her wavelength
And she lets the river answer
That you've always been her lover
And you want to travel with her
And you want to travel blind
And you know that she will trust you
For you've touched her perfect body with your mind.

And Jesus was a sailor
When he walked upon the water
And he spent a long time watching
From his lonely wooden tower
And when he knew for certain
Only drowning men could see him
He said "All men will be sailors then
Until the sea shall free them"
But he himself was broken
Long before the sky would open
Forsaken, almost human
He sank beneath your wisdom like a stone
And you want to travel with him
And you want to travel blind
And you think maybe you'll trust him
For he's touched your perfect body with his mind.

Now Suzanne takes your hand
And she leads you to the river
She is wearing rags and feathers
From Salvation Army counters
And the sun pours down like honey
On our lady of the harbour
And she shows you where to look
Among the garbage and the flowers
There are heroes in the seaweed
There are children in the morning
They are leaning out for love
And they will lean that way forever
While Suzanne holds the mirror
And you want to travel with her
And you want to travel blind
And you know that you can trust her
For she's touched your perfect body with her mind.

スザンヌは君を連れて行く 川のほとりの小さな彼女の家に
小舟が行き交う音が聞こえる
彼女の傍らで夜を過ごせる
君は知っている 彼女が半分気がふれていることを
でもそうだから君はそこにいたいのだ
彼女は遥か中国からやって来た紅茶とオレンジを
君にご馳走してくれる
君が彼女に与える愛はないと告げようまさにその時
彼女は君を彼女の波長に合わせ
川に答えさせる
だいぶ長い間 君は彼女の恋人だった
君は彼女と旅行がしたい
行き当たりばったりの旅をしたい
彼女が君を信じていることを分かっているのだ
彼女の完璧な身体に君の心が触れたのだから

イエスは船乗り
彼が水面を歩いた時
彼は孤独な木の塔から眺めながら
多くの時間を過ごした。
そして溺れるものだけが
自分を見ることが出来ると確信した時
彼は言った「海が彼らを解放するまで
全ての人間は船乗りである」と
しかしイエス自身は
空が割れるずっと前に崩れ落ち
見捨てられ、ほとんど人間のように
石のような人間の知恵の下に沈んだ
君は彼女と旅行がしたい
行き当たりばったりの旅がしたい
彼女が君を信じていることを分かっているのだ
彼女の完璧な身体に君の心が触れたのだから

スザンヌは手を取り君を川のほとりに連れて行く
彼女は救世軍の店で買ったぼろ服や羽を身につけている
太陽が蜂蜜のように降り注いでいる
港の貴婦人の上に
彼女は教えてくれる
ゴミと花のどこから見れば良いのかを
海藻の中にヒーローがいて
朝の光の中に子供たちがいる
人々は愛を得ようと身を傾けている
いつまでもそんな風に身を傾けているのだ
スザンヌが人々に鏡を向けている間
君は彼女と旅行がしたい
行き当たりばったりの旅がしたい
彼女が君を信じていることを分かっているのだ
彼女の完璧な身体に君の心が触れたのだから

デヴュー・アルバムであるこの『Songs Of Leonard Cohen』がリリースされた時、彼は33歳。既に詩人、小説家として活動していた。若くして世に出るアーティストに比べると積まれた人生経験が重い。紡ぎ出される音楽もポップ・ミュージックとは一線を画し、どこにも誰にもない独特の雰囲気を醸し出していた。
レナード・コーエンの歌は芸術と宗教とエロスがひとつに溶け合う。この「Suzanne」という歌では風変わりな女性に恋する男の姿に神話的な情景を挟み込み、はかなくしみじみとした哀愁が漂っていた。何か異空間の佇まいさえ窺える。
なお、この歌は友人である彫刻家の妻をモデルにしたと言われている。彼女は実際にカナダのモントリオールを流れるセントローレンス川の近くに住んでいたらしいとのことだ。

And Jesus was a sailor
When he walked upon the water
And he spent a long time watching
From his lonely wooden tower
And when he knew for certain
Only drowning men could see him
He said "All men will be sailors then
Until the sea shall free them"

イエスは船乗り
彼が水面を歩いた時
彼は孤独な木の塔から眺めながら
多くの時間を過ごした。
そして溺れるものだけが
自分を見ることが出来ると確信した時
彼は言った「海が彼らを解放するまで
全ての人間は船乗りである」と

この部分はマルコの福音書第6章49節をもとにしていると思われる。ジャクソン・ブラウンの「The Rebel Jesus」もここからの記述を参考にされたことが窺える一節があった。ジャクソン・ブラウンはボブ・ディランよりも、むしろレナード・コーエンに強く影響を受けているのかもしれない。

レナード・コーエンの『Live In London』が好評のようだ。そこからのライヴ・ヴァージョンも見ていただけると幸いに思う。


レナード・コーエンに抱かれてもいいという男性がいるそうだ。私には全くそんな趣味はないが、コーエンの歌には魅入られるほどの魔力がある。耽美的でもあるコーエンの世界に一度でも引き込まれたら這い出せそうにない。このライブ盤にはそんなコーエンの世界が如実に表されている。

LIVE IN LONDON [DVD]LIVE IN LONDON [DVD]
(2009/06/24)
レナード・コーエン

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レナード・コーエン本人も2009年にワイト島でのライヴ盤をリリースしたが、これは1996年にリリースされた『Live At The Isle Of Wight Festival 1970』からの映像のようだ。


ジュディ・コリンズとの共演映像。


ジュディ・コリンズは1966年発表の『In My Life』にてレナード・コーエン本人に先駆けて「Suzanne」を取り上げていた。この映像は近年のもののようだが、ピアノの弾き語りで歌われている。また、2004年には「Suzanne」を含むレナード・コーエンのカヴァー集「DEMOCRACY」をリリースしていた。


ジェームズ・テイラーも『Covers』(2008年発表)で取り上げていた。ブログへの貼付けが出来ないので、下記のアドレスをクリックしてご覧いただきたい。
http://www.youtube.com/watch?v=yQeRFGeSyIo

少々ハリー・ニルソンの「Everybody's Talking」を連想させるニール・ダイアモンドのヴァージョン。コーエンのオリジナルとは違い、明るく爽やかな雰囲気がする。1971年リリースの『Stones』に収録。


少しユーモラスなピアノのイントロで始まるニーナ・シモンのヴァージョンは1969年発表の『To Love Somebody』に収録。躍動感のあるアレンジが興味深い。


フェアポート・コンヴェンションのヴァージョンは1987年リリースの『Heyday』に収録。サンディ・デニーが在籍していた1968~1969年頃のデモ録音を集めたアルバムだ。アメリカン・ロックを意識しながらもどことなく翳りと気品を覚える。イアン・マシューズとサンディ・デニーがリード・ヴォーカルを分け合っていた。


この他にもナンシー・ウィルソンが『Can't Take My Eyes Off You』 (1970年発表) で、ジョーン・バエズが『Carry It On 』(1971年発表)で、ロバータ・フラックが『Killing Me Softly』(1973年発表)で取り上げており、カヴァー・ヴァージョンは枚挙に暇がない。また、ピーター・ゲイブリエルはレナード・コーエンのトリビュート・アルバム『Tower Of Song』に参加し、この曲を歌っていた。

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コメント

あけまして、
おめでとうございます(*⌒ー⌒)ο∠☆:
09年は大変にお世話になりました。
また楽しくブログを拝見させて頂き有難うございました。
私のブログにもナイスなコメント沢山頂き感謝しております。
2010年もこの場だけは嫌なことも忘れて皆さんと楽しくお付き合いしたいと思います。
何卒今年も宜しくお願い申し上げます。

                       2010年元旦 TETSU+ PC2

TETSU+ PC2様、明けましておめでとうございます。
旧年はこちらこそお世話になりました。
相変わらず世知辛い世の中のようですが、この場だけは浮き世のことは忘れて楽しく行きましょう。
何卒本年も宜しくお願い申し上げます。
Have a great holiday♪

Leonard Cohen
♪Suzanne♪

以前に
Nina Simoneで取り上げたことがあります
彼は少し難しいかな
歌詞の内容が♪

God bless you...
Azumi様、コメントありがとうございます。
レナード・コーエンの歌詞はボブ・ディランとはまた違った意味で難解です。人生の酸いも甘いもを経験して来た人から発せられる機微を私のように修行の足りない者が理解するにはまだまだ時間がかかることでしょう。
どうぞ良いお正月をお過ごしください。
Backstreetsさん、あけましておめでとうございます。

新年から別ブログの方にコメントありがとうございました。

レナード・コーエンを初めて聴いた時はディラン以上に取っ付き難い印象でしたが、聴けば聴くほど歌詞の意味も含めて味わい深いものがありますよね。そんなレナード・コーエンの曲の中でもこの「Suzanne」は自分も大好きな曲でして、このレナード・コーエンのオリジナルやジュディ・コリンズなどのヴァージョン以外ではフランソワーズ・アルディのヴァージョンも個人的には好きです。

また本年も宜しくお願い申し上げます。
BYRD様、コメントありがとうございます。
私もレナード・コーエンの歌を初めて聴いた中学生の頃は特に心に残ることがありませんでした。でも年を重ねるにつれ、その魔力のような彼の魅力に引き込まれてしまいました。
そうそうフランソワーズ・アルディも『Comment Te Dire Adieu?』で取り上げていましたね。失念していました。このアルバムはSONYが発売権を持っていた頃にリリースされていなかったようで、ようやくEMIが復刻してくれたもののCCCDだったので購入を見合わせた記憶があります。
あらためて、本年も宜しくお願い申し上げます。
明けましておめでとうございます。
Backstreetsさんのマニアックな記事、小生へのブログのコメント、とても参考になります。音楽への造詣が深い方だと推察されます。また今年もご指導、ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
Backstreetsさんが寄こしていただいたコメント「せめてブログの中では浮き世を忘れて明るく元気に音楽を語り合えることを望む次第です」にとても共感致します。音楽ブログの意義の全てがここに語られているような気がしますね。
240様、コメントありがとうございます。
こちらこそ240さんの記事をいつも参考にさせてもらっております。まだまだつたない記事しか書けませんが、今後とも宜しくお願い致します。
政権交代しても景気になかなか明るい兆しが見えないようです。また、著作権法改正が今後のインターネット環境にどのような影響を及ぼすかもよく分かりません。そんな状況でも、せめてブログの中では楽しく音楽を語り合って行きたいものです。
明けましておめでとうございますv-22

いつも興味深い記事をありがとうございます。

なかなかコメントを入れるところまでいかないですが、楽しみにしています。

今年もBackstreetsさんにとっても素晴らしい年となりますようにv-485
マーヤ様、あけましておめでとうございます。
相変わらずつたない記事しか書けませんが、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
マーヤさんにとって良い年となりますように。
あけましておめでとうございます。
今年も楽しみに読ませていただきます。よろしくお願いします。

わたしはこの歌はジュディ・コリンズのバージョンで覚えました。
レナード・コーエンもカナダのシンガー・ソングライターのひとりとして
いつか取り上げてみたいと思っています。

でも、歌詞が深くてちょっと^^;彼もまた「ロックの詩人」ですよね。
それから、聖書からの引用。イエスが水の上を歩くのは印象的な部分ですよね。
ジャクソン・ブラウンがディランよりもレナード・コーエンの
影響を受けているかもしれない、とおっしゃるのがよくわかりました。
松月様、あけましておめでとうございます。
レナード・コーエンの歌詞は深く難解です、私如きの教養では理解出来ません。それでも興味を持ってしまうのは彼の歌に魔力があるからでしょう。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

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