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Bob Dylan - License To Kill

さて、今回も前回に引き続きボブ・ディランのアルバム『INFIDELS』から1曲、「License To Kill」を紹介します。

インフィデルインフィデル
(2005/09/21)
ボブ・ディラン

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1. Jokerman
2. Sweetheart Like You
3. Neighborhood Bully
4. License to Kill
5. Man of Peace
6. Union Sundown
7. I and I
8. Don't Fall Apart on Me Tonight



レコーディング・セッション時の映像のようです。


1984年にテレビ・ショーに出演した際のライヴ映像のようです。


LICENSE TO KILL
人間は地球を支配しているので
何でも好き勝手に出来ると思っている
もし物事がすぐに変わらなければ
自分で変えてしまうだろう
ああ 人間は自らの破滅を作り出した
最初の一歩は月に着陸したことだった

私の町内に一人の女性がいる
彼女はただ座っている 夜のしじまの中で
彼女は言う 誰が人間から殺人許可証を取り上げるのかと

人々はその人を連れて行き 教え込む
人生を乗り切るための教育を施すのだ
そして最後には病に伏せる運命を歩ませる
人々は勲章とともにその人を埋葬し
中古車を売るようにその人の死体を売る

私の町内に一人の女性がいる
彼女はただ座っている 夜のしじまの中で
彼女は言う 誰が人間から殺人許可証を取り上げるのかと

その人はがむしゃらに破壊する
怖れ、混乱し
頭の中はうまい具合に歪曲されている
自分の目だけを信じ
だがその目は真実を語らない

私の町内に一人の女性がいる
彼女はただ座っている 夜のしじまの中で
彼女は言う 誰が人間から殺人許可証を取り上げるのかと

君はうるさい人、元気づける人
つれない人 面倒な人かもしれない
あらゆる手段を尽くすのかもしれない
もしかすると劇の筋書きの中の俳優かもしれない
俳優を演じているのかもしれない
自分の過ちにはっきりと気がつくまでは

その人はよどんだ水たまりの祭壇で礼拝し
水面に映った自分の姿を見て満足する
おお 人間には公正さなんてありゃしない
全てを欲し、自分のやり方で欲するのだ

私の町内に一人の女性がいる
彼女はただ座っている 夜のしじまの中で
彼女は言う 誰が人間から殺人許可証を取り上げるのかと

このアルバムに付けられた対訳において、三浦久先生は "Man" を人間と訳されていました。しかし、この曲が収録されたライヴ盤『Real Live』(1984年発表)では中川五郎さんが対訳を担当されており、そこでは "man" を男と解釈して訳されています。
アルバム『INFIDELS』がリリースされたのは1983年。フェミニズムの台頭や女性の社会進出が注目されていたとはいえ "Man" は男と理解するほうが適切かと思われます。もし、中川さんのように「人間」を「男」と捉えると、ニュアンスがかなり変わってしまうでしょう。もっとも、後に続く「彼女は言う 誰が人間から殺人許可証を取り上げるのかと("She say who gonna take away his license to kill")」という箇所と対比すると男と訳したほうが相応しいとも言えます。
確かに戦争の陰で泣くのは母や妻といった女性たちという構図があり、「殺人許可証」を男たちから取り上げることが出来るのは彼女たちをおいて他にいないのかもしれません。でも現代の世の中では女性兵士や女性工作員も珍しい存在ではなく、戦争で殺戮を行うのは男性だけとは限らないのです。
そう考えていると、この歌の本当のメッセージが分かりづらくなりました。ボブ・ディランに真意を問う機会があったとしても、「そんなもんダブル・ミーニングに決まってるやん。おまえ長いことワシのファンやってんのに気がつかへんかったんか。あほやなぁ」と嘲笑されるだけでしょう。

Real Live [In Europe, 1984]Real Live [In Europe, 1984]
(1988/06/24)
Bob Dylan

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1998年のライヴ音源です。少々ルーズな雰囲気で演奏されています。


1969年の「ウッドストック・フェスティヴァル」でオープニング・アクトを務めたことで知られるリッチー・ヘヴンスのカヴァー・ヴァージョン。1987年にリリースしたアルバム『Sings Beatles & Dylan』に収録されていました。


カウボーイ・ジャンキーズのカヴァー・ヴァージョン。2005年にリリースされたアルバム『Early 21st Century Blues』に収録されていました。女性がリード・ヴォーカルを担当しているので、この場合は主語を「男」としたほうが説得力があるかもしれませんね。
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コメント

1998年版は
全然プレイスタイルが違いますね。
14年間で世界や地球が大きく変化したことも
影響があるのでしょうか。
ディランの考え方も変わってきたと思うのです。
ミキタカ08様、コメントありがとうございます。
ボブ・ディランは来日するごとにプレイスタイルが違います。バックを受け持つミュージシャンが入れ替わっていることも少なからず影響しているのでしょう。また、歌詞も変えているかもしれません。
来年3月の来日は高額なのでとても行けそうにありませんが、どんなスタイルで演奏されるのかには興味が尽きないところです。
このアルバムは当時は全然だったのですが、年々その良さを再認識しています

ライブ、本当にチケットの高さに疑問を感じる(そして行くのをやめる)ことが多いですね

今回もそうでしたが個人的には最初で(もしかしたら)最後の機会かもしれない、と思って決めました

見る側としても、都度考えながら反応していきたいですね

またお邪魔します
col様、コメントありがとうございます。
ボブ・ディランの歌は年齢を重ねるごとに認識を新たにするものが多いですね。
今回はボブ・ディランの来日公演に足を運ぶことを断念しました。チケットが高額であるだけでなく、ほぼオール・スタンディングであることも理由のひとつです。もう若くもなく、もともと体が丈夫なほうではないので長時間の立ち見に耐えきれないと判断しました。

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