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Bob Dylan - Sweetheart Like You

ボブ・ディランの緊急来日が決定した模様です。指定席20,000円、スタンディング12,000円と例によっての高額チケット。今度ばかりはとても行けそうにありません。音楽産業が衰退する中でアーティストたちはライヴに活路を見出し高値の料金を設定。手頃な価格で音楽が観られる時代は終わったのでしょうか。
以前に「The Times They Are A-Changin' 」と歌っていたディラン。彼の口からは「時代は変わっとんねん。オレ様の歌が聴きたいんやったら、姿が観たいんやったらそれなりの代価が必要やで。グズグズ言うてんと、さっさと有り金を置いていかんかい」なんて言葉を耳にしたくないような気がします。

さて、勝手なぼやきと心にもないディランさんへの皮肉や批判は置いといて、ここからは便乗企画第一弾とさせてもらいます。今回取り上げるボブ・ディランのナンバーは「Sweetheart Like You」。1983年にリリースされた『INFIDELS』に収録されていた一曲です。

インフィデルズインフィデルズ
(2003/12/17)
ボブ・ディラン

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1. Jokerman
2. Sweetheart Like You
3. Neighborhood Bully
4. License to Kill
5. Man of Peace
6. Union Sundown
7. I and I
8. Don't Fall Apart on Me Tonight

1970年代の中頃、離婚問題で苦悩していたのが原因なのか、ユダヤ人としてユダヤ教の教えのもとに育ったと思われるボブ・ディランがキリスト教に改宗。自らを「ボーン・アゲイン・クリスチャン」と称するようになりました。それ以来リリースするアルバムは宗教色の濃いメッセージが込められ、『SLOW TRAIN COMING』(1979年発表)、『SAVED』(1980年発表)、『SHOT OF LOVE』(1981年発表)の三作は俗にキリスト教三部作と揶揄されるように呼ばれています。

ボブ・ディランのこの動きには賛否両論が巻き起こり『SLOW TRAIN COMING』は全米3位まで昇りつめたものの『SAVED』は24位止まり、『SHOT OF LOVE』も最高33位と振るいませんでした。ファンは斬新さを覚えたものの次第に説教じみた楽曲に嫌気がさし、ディランが古いナンバーをあまり歌わないことにも不満を抱き始めたのです。ディランのコンサートはまるで布教活動のように聴衆には受け止められ、動員数が減少の一途を辿ります。
一時は宗教に救われたと思われたボブ・ディラン。結果的には再び地獄の底に落とされたような気分を味わうことになりました。ディランは自分自身を見つめるかのように活動を休止します。

約一年半の休養後、書きためた曲とともにディランは復帰を果たしました。共同プロデューサーにダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーを迎えて発表したのが今回紹介する「Sweetheart Like You」が収められた『INFIDELS』です。



こちらのほうが映像が鮮明で、音質も良好です。貼付けが出来ないので下記のURLをクリックしてご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=6YcoDiDrWs4

SWEETHEART LIKE YOU
もう煩わすことはない  ボスはいないのだ
彼は北に行った しばらくいない
彼は虚栄心で固まっていたらしいが
ここを出た時の彼の格好は決まっていた
ところで、可愛い帽子だね
その微笑みもたまらない
でも君のような素敵な人がこんなところで何をしているんだい

君に似ている人を知っていた
彼女は男の半分ではなく、全部を欲しがった
俺のことをスゥイート・ダディと呼んだが
俺はまだ未熟者だった
君の笑顔を見ていると彼女を思い出す
このゲームでカードを配るにはクイーンを消さねばならない
少し手首をひねればよい
君のような素敵な人がこんなところで何をしているんだい

君のような人は家庭にいるべきだ
そこが君のいるべきところ
過ちを犯すことのない誠実な誰かの世話をしながら
君はどれだけ裏切られるのだろうか
あの最初のキスだけでは分からない
君のような素敵な人がこんなところで何をしているんだい

君は名声を得ることが出来る
タイヤの軋む音を聞くことも出来る
最も美しい人と称されることも出来る
取引のために切られたガラスの上を這ったのだから

君の噂は伝わっていた
君がドアから入って来る前に
人々が言うには君のお父さんの家には沢山の館があり
その中の一つは耐火性の床になっているとのこと
元気を出せよ みんな君のことを嫉妬してるぜ
奴らは君に微笑みかけるが
裏に回りゃ軽蔑しているんだ
君のような素敵な人がこんなところで何をしているんだい

ここにいるには重要人物でなければ
何か悪いことをしていなければ
どこにいても自分のハーレムを持っていなければ
唇に血が滲むまでハーモニカを吹かなければ

愛国心とは悪党がよく言う最後の切り札
少し盗めばブタ箱行きで
多く盗めば王様だ
ここからは一歩しか降りられない
そこは永遠の楽園と呼ばれるところ
君のような素敵な人がこんなごみためのようなところで何をしているんだい

例えばアルバム『Nashville Skyline』の時のような澄んだファルセットではなく、いつものダミ声ながらも優しく歌うボブ・ディランにマーク・ノップラーの艶のあるギターの音色が絡み、この曲独特の雰囲気を醸し出していました。歌詞は相変わらず難解な部分があります。
ボブ・ディランは女性が外で働くべきでないという保守的な考え方を持っているとの見方があれば、女性が世界を支配していると語ったこともありました。今でも彼の本音がよく分かりません。本当のことを尋ねても、「答えは風の中に舞っている」ととぼけて言われるのが落ちでしょう。
この歌では「君のような人は家庭にいるべきだ」と言いながら「君のような素敵な人がこんなごみためのようなところで何をしているんだい」と最後に問いかけていますし、「君は名声を得ることが出来る」とも述べています。女性の社会進出が脚光を浴び始めた1980年代。そのことを鑑みると、女性讃歌といった意味合いのほうが強いのかもしれません。
また、「過ちを犯すことのない誠実な誰かの世話をしながら君はどれだけ裏切られるのだろうか。あの最初のキスだけでは分からない」といった部分からは不倫関係を連想させました。

なお、上記の映像では女性ギタリストがリード・ギターを弾いていますが、実際にはマーク・ノップラーが担当しています。

シングル「Sweetheart Like You」のB面に収録されていたウィリー・ネルソン作の「Angel Flying To The Ground」です。


ウィリー・ネルソンのオリジナル・ヴァージョンはライヴ映像でご覧下さい。
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