好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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Jackson Browne - shadow dream song

2008年に発表されたジャクソン・ブラウンの『Solo Acoustic Vol.2』の日本盤ボーナス・トラックとして「Shadow Dream Song」という曲が収められていました。この曲はジャクソンが1967年に音楽出版社Nina Musicのために録音したデモに収録されていた中の1曲で、公式に発表されるのは初めてです。

彼女の名前を呼ぼうとしていた
彼女の手を取るつもりだった
同じ立場で理解しようとしていた
その夜何が起こっていたのだろう
王女と王子のあいだで

いまは邪魔されたくないんだ
食べたり飲んだりは出来ない
自分がどんな風に考えていたのかを思い出すことも出来ない
朝が告げられる前に彼女が歌っていたのはどんな歌だろうか
王女を王子のもとに引き寄せた時

昼間の彼女は鳴り響く水晶
だけど彼女は声を上げて笑うまだらの影
僕の夜の中で彼女は声を上げて笑うまだらの影

もし彼女の声を聞くこことが出来たなら
もし彼女の顔を見ることが出来たなら
もし僕に選ぶことが出来たなら
僕はその場所にいられただろう
僕が最後に彼女を見かけたところ
王女と王子の過ぎ去った黄昏

昼間の彼女は鳴り響く水晶
だけど彼女は声を上げて笑う影
僕の夜の中で彼女は声を上げて笑うまだらの影

この曲は理想の女性と巡り会って二人で過ごす束の間の時を王女と王子に見立てて歌われていました。ここに出てくる王女とはジャクソンの憧れの女性であったパメラ・ポランドで、ジェントル・ソウル(『Gentle Soul』1968年発表)というグループを経て1972年にソロ・アルバムも発表している女性シンガー・ソング・ライターです。彼女はアマチュア時代にライ・クーダーとコンビを組んでいたそうです。
ジャクソンとパメラが初めて出逢ったのはL.A.郊外のオレンジ・カウンティのコーヒー・ショップ。1964年に地元の大学の音楽科に入学したばかりのパメラは、そのコーヒー・ショップでアルバイトをしていた頃に音楽仲間を通してジャクソンとグレッグ・コープランドを紹介されたとのことです。その時、ジャクソンは14歳、パメラは17歳でした。しかし、ジャクソンが生まれたのは1948年10月9日。この話は少々年勘定が合いません。
切ない歌の内容が示す通り、ジャクソンのほのかな恋心は成就せず、パメラはジャクソンの高校の先輩であるグレッグ・コープランドと結ばれます。コープランドは若きジャクソンに多大な影響を与えた中の一人とされ、自身も1982年と2008年にソロ・アルバムをリリースし、ジャクソンの『Lives In The Balance』(1986年発表)では「Candy」という曲を提供していました。なお、2008年発表のアルバムはジャクソンのレーベル、インサイド・レコーディングスからの発売です。
現在のパメラはハワイに在住。長い沈黙の後、1995年に2枚目のソロ・アルバムを発表しました。蛇足ながら、パメラとコープランドは既に破局しています。
この「shadow dream song」という曲は、以前に取り上げたボブ・ディランの「Tomorrow is a long time(明日は遠く)」とも通じる部分があり、また、年上の女性への思慕は思春期から青年期の男性ならたいていは経験することだと思います。そのことがジャクソン・ブラウンの歌が聴く者の心にいつまでも瑞々しく響く理由であり、離れることの出来ない魅力なのかもしれません。

デビュー前の貴重な録音。ブログに直接貼付けられないようなので下記のアドレスをクリックしてください


http://http://www.youtube.com/watch?v=zC900yVOxqU

トム・ラッシュ(『The Circle Game』1968年発表から)とジャクソンの親友スティーヴ・ヌーナン(『Steve Noonan』1968年発表から)のカヴァー・ヴァージョンを合わせて聞いていただければ幸いです。
聴けなくなってしまいましたので、ジャクソン・ブラウンのソロ・アコースティック第二集に収録されたヴァージョンをアップしておきます。


また、ジャクソンがデビュー前のほんの僅かの間在籍していたニッティ・グリティ・ダート・バンドのカヴァーも用意しました。彼らの2nd『Ricochet』(1967年発表)に収録されています。ソロ・シンガーとの差別化を図ろうとバンド・サウンドを意識したためか、アレンジが少々大げさで素朴感が失われたような気がしないでもありません。


この人も歌っています。グレッグ・オールマン。1977年に発表された『Allman & WomanーTwo The Hard Way』に収録されていました。当時夫婦だったシェールとのデュエット・アルバムです。


ジャクソン・ブラウン-ソロ・アコースティック第二集ジャクソン・ブラウン-ソロ・アコースティック第二集
(2008/03/19)
ジャクソン・ブラウン

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ジャクソン・ブラウン来日公演の記事でも述べておりますが、私は1980年以来、彼の大阪公演に足を運んでおります。でも、2004年の「アコースティック・ツアー」の時は病気療養中のために自重しました。それ故に、「ソロ・アコースティック」の形でアルバムがリリースされたことが感慨深かったものです。
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コメント

アコースティック第2集買っていなかったんです。
この曲が入っているとは・・・・・
トム・ラッシュのは知ってたんですが、他はすべて初めて聴きました。
グレッグのもいいのですが、やはりオリジナルが一番のようです。
White様、コメントありがとうございます。
この曲はジャクソン・ブラウンの個人的な思いが痛々しいほどに込められているのだと思います。それ故、正式に録音しなかったのかもしれません。
情感を込めて歌う親友スティーヴ・ヌーナンの解釈も良いのですが、やはりジャクソン本人のものが一番ですね。

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