好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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The Monkees - Shades Of Gray

モンキーズはアメリカNBCのテレビ・シリーズとしてオーディションによって集められたメンバーによるグループです。私が幼かった頃に日本でもモンキーズのTVショーが放映され、たちまち虜になり毎週欠かさず観ておりました。4人組の売れないバンドが毎回騒動に巻き込まれて行くコメディ・ドラマ仕立ての内容は、グループ・サウンズの全盛期とあいまって幅広い支持を得られたのだと思います。
選ばれたメンバーは子役出身で歌手としてレコードも出しているディヴィ・ジョーンズ、ミッキー・ドレンツ、ミュージシャンとして活動中のマイク・ネスミス、ピーター・トークの4人。オーディションにはスティーヴン・スティルス、ヴァン・ダイク・パークス、ポール・ウィリアムス、ジョン・セバスチャンらも姿を見せていたそうです。もし彼らが受かっていたならば、その後のロック・シーンがどのようになっていたかを思うと興味深いものがあります。ちなみにピーターとスティルスは一時期グループを組んでいたらしく、このオーディションも仲良く一緒に受けたようです。
いわばアイドルとして売り出されたモンキーズですが、1967年発表の3rdアルバムとなる『Headquarters(邦題:ヘッド・クォーターズ~灰色の影)』ではロック・バンドとして目覚めたのか、元モダン・フォーク・クァルテット(MFQ)のメンバーでタートルズのベーシストであるチップ・ダグラスをプロデューサーに迎え、楽曲も自分たちのオリジナル作品を増やし、演奏もホーン・セクションを除いて全てメンバーとチップ・ダグラスと元MFQのジェリー・イェスターの手で行いました。ガレージ・バンドのような稚拙な演奏能力と酷評されましたが、荒削りな魅力が味わい深いものです。なお、助っ人のジェリー・イェスターはこのセッションと前後してラヴィン・スプーンフルに加わり、プロデューサーとしてはアソシエイション、ティム・バックリー、トム・ウェイツなどのアルバムを手掛けました。
自作曲が多くなったとはいえ、プロのソング・ライターの楽曲も引き続き取り上げており、その中の1曲が今回取り上げる「Shades Of Gray(邦題:灰色の影)」です。この曲はバリー・マン&シンシア・ウェルズによって書かれた作品でした。メッセージ性のある重い内容で、ヴェトナム戦争を抱えた当時の社会背景が「影」を落としていたのかもしれません。また、「世界も僕も昨日のように若々しかった頃、生きることは子供にも出来る簡単なお遊びだった」という歌詞は、ビートルズの「Yesterday」を少々連想させます。ともあれ、多感な時期に誰もが抱く悩みや葛藤は、青年の面影が残るモンキーズの面々にぴったりのテーマでした。

世界も僕も昨日のように若々しかった頃
生きることは子供にも出来る簡単なお遊びだった
その頃は過ちから正しいことを見分けるのは容易いことだったし
強さと弱さを見分けることも簡単なことだった
人が立ち上がって戦わなければならない時も
進んで行かなければならない時も

でも今では昼も夜もなく
闇もなければ光もない
黒くもなければ白くもない
ただ灰色のぼんやりとした影があるだけ

思い出すのは答えが明白だったあの頃
疑って生きることも恐れを味わうこともなかった
あの頃は嘘と真実を見分けることは容易かったし
裏切ることと妥協することも
愛する人と憎むべき人も
賢者と愚者を見分けることも

あの頃は公正なことを知ることは容易かったし
維持すべきことと分かち合うことも
どれだけ自分の心を守れるか
どれだけ用心するかも容易だった


Peter Tork - Lead Vocals, Piano
Davy Jones - Lead Vocals, Maracas
Micky Dorenz - Harmony Vocals, Drums
Michael Nesmith - Pedal Steel Guitar
Jerry Yester - Bass

ブログに貼り付けられないようなので下記のアドレスをクリックしてください。
http://www.youtube.com/watch?v=SMdcgSi5t8k


『Headquarters』に収録されていたミッキー・ドレンツによるユーモラスな作品です。


HeadquartersHeadquarters
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ザ・デフィニティヴ・モンキーズザ・デフィニティヴ・モンキーズ
(2001/02/21)
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コメント

『モンキーズ・ショー』、懐かしいですね。テーマ曲をGSのタイガースがパクっていたのを思い出します。
しかしオーディション参加の面々を見て驚きました。スティルスがもし受かっていたら…、すぐに退団したんでしょうか…(笑)。

今回の紹介曲、当時のモンキーズのイメージから少し違うものを感じる曲でしたね。
曲調もどことなく暗い影を持った感じで気に入っていたんですが、当時の若者が持つ閉塞感が滲み出た名曲、いい詩ですね。
bob様、コメントありがとうございます。
ピーター・トークはチップ・ダグラスよりも親友のスティーヴン・スティルスにプロデュースを依頼したかったようですね。実際、アウト・テイクの中にはスティルスがプロデュースした曲があるようです。

「灰色の影」内省的ないい歌ですね。やっぱプロ(バリー・マン&シンシア・ウェルズ)はいい曲書くね。
moondreams様、コメントありがとうございます。
「灰色の影」は幼き頃に聴いたモンキーズの曲の中でも一番心に残った中の1曲でした。バリー・マン&シンシア・ウェイルのコンビは奥方のシンシアのほうが主に作詞を担当しているようですが、時代背景と当時の若者の閉塞感を捉えた表現はさすがです。
つたないブログですが、今後とも宜しくお願い申し上げます。
今晩は。
シングル盤に付いていたベルマークを切り取って
意気揚々と学校へ向かった気分が40年ぶりに甦りました。
こんな内容の歌詞だったのですね。今の方がじんと来そうな気がします。
早速聞き直してみますね。
miracle-mule様、コメントありがとうございます。
音楽には多感だった頃を思い起こさせる魔力がありますね。同時に経験や体験を積み重ねたことによって、音楽に託されたメッセージを再発見することも出来ます。
つたない訳ですが、大意だけでも伝われば幸いに思います。

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