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Carole King - PEARLS

キャロル・キングとジェームズ・テイラーが2010年の4月にジョイントで東京公演を行うとの記述がそれぞれのウェブ・サイトに記されていました。デフレ経済と反比例するかのように外国人アーティストのコンサートのチケット料金が高騰する昨今、二人でいったいいくらになるのだろうかと思ったのと同時に、2008年に行われたキャロル・キングの大阪公演で空席が目立っていた状況を鑑みると観客動員は厳しいのではないのかとの不安も頭の中をよぎります。
さて、今回は遠慮なく話題に便乗させてもらうことにしました。ご登場願うはキャロル・キング。お題は1980年にリリースされた『PEARLS』です。このアルバムはキャロル・キングが、当時の夫であったゲリー・ゴフィンと組んでコンポーザーとして活躍していた1960年代の楽曲を集めて構成されたセルフ・カヴァー集でした。
1975年に発表した『Thoroughbred 』を最後にオード・レコードを離れ、キャピトル・レコードに移籍。『Simple Things』(1977)、『Welcome Home』(1978)、『Touch The Sky』(1979)と毎年のようにアルバムをリリースするものの売り上げが芳しくない状況が続きます。
そうした中で、1980年に出されたセルフ・カヴァー集『PEARLS』は話題を呼び、全米44位まで上昇しました。オード時代に比べると華やかさに欠けるものの一定の存在感を示すことが出来たのです。しかし、企画ものの域を出ないこのアルバムはアレンジに目新しさがなく、決してキャロル・キングのファンを満足させるという内容でなかったことも事実でした。

パールズ(紙ジャケット仕様)パールズ(紙ジャケット仕様)
(2007/11/05)
キャロル・キング

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1. Dancin' with Tears in My Eyes
2. Locomotion
3. One Fine Day
4. Hey Girl
5. Snow Queen
6. Chains
7. Oh No Not My Baby
8. Hi de Ho
9. Wasn't Born to Follow
10. Goin' Back

昨今は洋の東西を問わずセルフ・カヴァーや他人の楽曲のカヴァーなどを集めた企画ものが横行する時代のようです。こうして新曲「Dancin' With Tears In My Eyes」で始まり、幼少期への憧憬を歌った「Goin' Home」で終わるという構成がなされたキャロル・キングの『PEARLS』を改めて聴いていると、彼女には自分の作品と距離を置き冷静な視点でそれらを見つめ直すといった姿勢が窺えました。決してノスタルジーではなく、未来へ向かって進むためのの区切りという思いが伝わって来るかのようです。売り上げを伸ばす意図で安易に作られたものでないことがよく分かりました。

それではアルバムに収録された楽曲を紹介して行きます。
オープニング・ナンバーはこのアルバム唯一の新曲、「Dancin' With Tears In My Eyes」。


ここからセルフ・カヴァーのオン・パレードが始まります。まず、皆様よくご存知の「Locomotion」。リトル・エヴァの歌で1962年に全米チャート第1位に輝き、1974年にはグランド・ファンクが取り上げ(同年発表の『Shinin' On』に収録)、これも全米1位を獲得する大ヒットです。他にも1963年にザ・シフォンズ(同年リリースの『One Fine Day』に収録)、1988年にはカイリー・ミノーグ(同年発表の『Kylie』に収録)。


お馴染みのリトル・エヴァのヴァージョンです。


SMAPの皆さんが出演する携帯電話会社のCMに使われて好評のグランド・ファンクのヴァージョンはライヴ映像でご覧下さい。


シルヴィー・ヴァルタンも1962年にカヴァーしていました。


カイリー・ミノーグのヴァージョンはユーロ・ビートにアレンジされていましたが、今回はひと味違うライヴ映像でお楽しみいただければ幸いです。ブログへの貼付けができないので宜しければ下記のURLをクリックしてご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=1z-cjxaZNiw

日本では伊東ゆかりさんのヴァージョン(1962年発表)が有名だとのことです。


続いて「One Fine Day」。


続いてそのライヴ映像。


ザ・シフォンズのオリジナル・ヴァージョンはアルバム『One Fine Day』(1963年発表)に収録 。


デヴィッド・フォアマンのヴァージョンは1976年リリースの『DAVID FORMAN』に収録されていました。


他にもカーペンターズがアルバム『Now & Then』(1973年発表)で、リタ・クーリッジが『Satisfied』(1979年発表)で、ナタリー・マーチャント 『One Fine Day』 (1996年発表) でそれぞれ取り上げていました。

ダニー・クーチやチャールズ・ラーキーらと組んだザ・シティ時代にレコーディングした「Snow Queen」の再録。


ザ・シティ時代の録音。アルバム『Now That Everything's Been Said 』(1968年発表)に収録されています。


ロジャー・ニコルズ・トリオのヴァージョンは1967年にシングルで発表。翌1968年にロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズとしてアレンジが変えられたものがアルバムに収録されました。


他にもアソシエーションがアルバム『Waterbeds In Trinidad!』(1972年発表)で、BS&Tが『New Blood』(1972年)で取り上げていました。

比較的印象が薄いながらも様々なアーティストに取り上げられている「Hey Girl」。


1963年にリリースされたフレディー・スコットのオリジナル・ヴァージョン。


マイケル・マクドナルドのヴァージョンはアルバム『Blink of an Eye』 (1993年発表) に収録。今回はライヴ映像をご覧下さい。


マイケル・マクドナルドはレイ・チャールズとも共演しています。レイ・チャールズのアルバム『Genius Loves Company』 (2004年発表) に収録。


この曲は多くのアーティストに取り上げられています。 他にもライチャス・ブラザーズ(1966年発表の『Soul & Inspiration』 に収録) 、ジョージ・ベンソン(1979年発表の『Livin' Inside Your Love』に収録)、ビリー・ジョエル(1997年発表の『Greatest Hits Volume III 』に収録)など枚挙に暇がありません。

続いて「Chains」。


クーキーズが歌って1962年に全米17位を記録したヴァージョンがオリジナルですが、映像がないのでビートルズのデヴュー・アルバム『PLEASE PLEASE ME』(1963年発表)に収録されていたヴァージョンをお聴きいただければ幸いです。他にもシルヴィー・ヴァルタン(1963年にシングル盤で発表)が取り上げていました。


アルバム『Wrap Around The Joy』の2007年版のボーナス・トラックや2001年リリースの『Love Makes The World』でも再演されることになる「Oh No Not My Baby」。


マキシン・ブラウンのオリジナル・ヴァージョンは1964年に全米24位を記録。今回はライヴ映像でご覧下さい。


ダスティ・スプリングフィールドのヴァージョンは アルバム『Ev'rything's Coming Up Dusty 』(1965年発表)に収録。


マンフレッド・マンは1965年にシングル盤で発表。


リンダ・ロンシュタットのヴァージョンは『Winter Light』 (1993年に発表) に収録。


他にもザ・シレルズがアルバム『The Shirelles Swing the Most』(1965年発表)で、アレサ・フランクリンが『Spirit in the Dark 』(1970年発表)で取り上げていました。ロッド・スチュワートも1973年にシングル盤でカヴァーしています。

前述のザ・シティ時代のアルバムでも録音していた『Hi-De-Ho』の再録ヴァージョン。


BS&Tのヴァージョンは『Blood, Sweat & Tears 3』(1970年発表)に収録。今回はローラ・ニーロ作の「And When I Die」とのメドレーで演奏されるライヴ映像でお楽しみください。


こちらも前述のシティ時代のアルバムでもレコーディングしていた「Wasn't Born To Follow」。


ザ・バーズのヴァージョンは1968年リリースの『The Notorious Byrd Brothers』に収録されていました。今回はピーター・フォンダ主演の映画『Easy Rider』(1969年公開)の映像とともにご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=gWhgLjim6Rc

アルバム『Writer』(1970年発表)でもレコーディングしていた『Goin' Back』。


GOIN' BACK
若い頃に学んだことを懐かしく思う
真実がよく分かる若き日々に戻っているようね

時間つぶしのゲームをすることもなく
おもちゃの電車もなければ木登りもしなくなった
若い気分のままで
年を重ねるのは罪ではない
人生というゲームで勝つことが出来るから

憶えている
恥ずかしがらずに友だちの手を伸ばせたこと
人に貸すためのおもちゃ以上のものを
今の私は持っている

静かに進むヨットを眺めている以外にも
やるべきことはたくさんあるわ
毎日が魔法の絨毯に乗っている気分
私たちに欠けているのはほんの少しの勇気
出来ることなら私を受け止めて
あの頃に戻って行くのだから

私たちに欠けているのはほんの少しの勇気
出来ることなら私を受け止めて
あの頃に戻って行くのだから


ダスティ・スプリングフィールドのヴァージョンは1966年にシングルで発表されました。


この曲を『The Notorious Byrd Brothers』で取り上げたことが、デヴィッド・クロスビーがバーズを脱退する原因となったといわれています。今回はテレビ・ショー出演時の映像でご覧下さい。『The Notorious Byrd Brothers』のレコーディング・セッションの途中で脱退したデヴィッド・クロスビーに代わってバンドに一時復帰したジーン・クラークの姿が観られる貴重な映像です。


ボン・ジョヴィもステージで取り上げているようです。
http://www.youtube.com/watch?v=gWhgLjim6Rc

私はブリティッシュ・ロックに疎いのでよく分からないのですが、クイーンのフレディー・マーキュリーがバンドとして正式にデヴューする前にLarry Lurexと名乗って発表したシングル『I Can Hear Music』 (1973年発表) のB面に「Goin' Back」が収録されていたようです。
http://www.youtube.com/watch?v=kIO9VHPsf8Q

他にもニルス・ロフグレンがアルバム『Nils Lofgren 』(1975)、ザ・プリテンダーズが『 Fever Pitch 』(1997年発表) 、ダイアナ・ロスが『The Very Best of Diana Ross - Love & Life 』(2001年発表) で取り上げていました。
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コメント

キャロル・キングとジェームズ・テイラーというと、'71年の「タペストリー」を思い出します。 もう40年近く経つのですね・・・

キャロル・キングはシンガー・ソングライターの草分け的存在ですが、'60年代はソング・ライターとして活躍して後になって自分でも歌うようになったから、私の中では「歌えるソングライター」という位置付けです。
私は先日この人の「City Streets」(シティ・ストリーツ)を取り上げましたが、この人のアルバムが輸入版も国内版も廃盤になっているのを見て寂しくなりました。

曲を紹介する場合、YouTube だとリンクが切れたり映像がかえって邪魔だったりで私はあまり利用しないのですが、この「divShare」って応答が速くて良いですね。 今回は先にコメント欄を開いておいて、曲を聴きながら書き込みしてます。 これなら自分のブログでも使ってみたくなりました。
MusicBlog様、コメントありがとうございます。
キャロル・キングの『City Streets』は人知れずリリースされたと言えばオーヴァーかもしれませんが、あまり話題になることなく市場から姿を消してしまいました。おかげで気がついた時は生産中止の状況で未だに未聴です。MusicBlogさんが取り上げてくださったので断片的にも聴くことが出来ました。ありがとうございます。
私は気軽に貼付けられるのでYouTubeを利用して曲を紹介していますが、映像や音声が悪かったりで使わないほうが良かったかなと思う時があります。Groovesharkも検討しましたが、ネットで調べたところ貼付けは違法なのでお薦めできない、聴くのは無料だがブログへのアップ・ロードは有料などという解説を目にして躊躇したままです。来年あたりネット上での著作権保護が強化されると聞きました。このdivShareでのアップ・ロードもどうなるか心配です。
僕もいずれこのアルバムを記事にしようと思っていますが、改めて20歳そこそこでこれだけのスタンダードともい得る名曲を書いていた事に驚かされますね。
ただ、キャロルのヴォーカルがちょっと肩に力が入りすぎていて彼女独特のしゃがれた声が目立ってしまっているのが残念な感じがします。
シルヴィー・バルタンの映像良かったです。
オード時代に比べると人気にも存在感にも翳りが見えていたので歌声に力みが入ってしまったのでしょうか。こうした苦しみを味わってこそ現在のキャロル・キングがあるのかもしれません。決してアルバムの売り上げはオード時代に及ばないでしょうけれど。

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