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Joni Mitchell - TURBULENT INDIGO

申し訳ございませんが、今回もジャクソン・ブラウン関連の記事です。と言っても、ご本人のアルバムや楽曲を取り上げるわけではありません。ジョニ・ミッチェルに登場していただきます。

Turbulent IndigoTurbulent Indigo
(1994/10/13)
Joni Mitchell

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1. Sunny Sunday
2. Sex Kills
3. How Do You Stop
4. Turbulent Indigo
5. Last Chance Lost
6. Magdalene Laundries
7. Not to Blame
8. Borderline
9. Yvette in English
10. Sire of Sorrow (Job's Sad Song)

どうして今回1994年にリリースされたジョニ・ミッチェルの『TURBULENT INDIGO』を記事にしようとしたかと言いますと、収録曲 「Not To Blame」において、あたかもジャクソン・ブラウンと思しき人物が恋人の関係にあった女優のダリル・ハンナを殴ったことばかりでなく最初の妻フィリスを自殺に追いやったことをも非難していると受け取れる内容が示されていました。これに対し、ジャクソン・ブラウンは「ジョニはあまり健康でなく,沢山の問題がある」という公式なコメントを出しています。しかし、ジョニ・ミッチェルはこのような曲を書いたことで何を物語りたかったのでしょうか。両者のファンである私には今もよく分かりません。
ジャクソン・ブラウンがデヴューまもない1972年2月、ジョニ・ミッチェルのツアーの前座に抜擢されて4ヵ月も全米及び全英各地を一緒に回ったことがありました。二人の関係はその時に恋愛へと発展したとされています。ジャクソン・ブラウンはジョニ・ミッチェルを「理想の相手」としてかなりのめり込んでいたようですが、当時は二人の格に大きな開きがあり関係は長く続くことなく終止符を打ちました。
ジャクソン・ブラウンもジョニ・ミッチェルも二人の関係について多くは語りません。ただ、ジョニ・ミッチェルが1973年に発表したアルバム『For The Roses』の中の1曲「Lesson In Survival」で、「My sweet tumbleweed」という名の恋人に向かって「静かな時を過ごしたかったのにあなたは友人たちに守られ、私は彼らの視線に脅かされていた」といった趣旨の言葉を掛けていました。これがジャクソン・ブラウンとジョニ・ミッチェルの関係を示すものであるとされています。
バラにおくるバラにおくる
(2006/09/27)
ジョニ・ミッチェル

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フィンセント・ヴァン・ゴッホの『耳に包帯をした自画像』を連想させるかのようなアルバム・ジャケットの『TURBULENT INDIGO』は1990年代のアメリカ社会の様々な問題を扱った作品です。ゴッホの『耳に包帯をした自画像』が穏やかな緑の色調で描かれているのに対して、ジョニ・ミッチェルの『TURBULENT INDIGO』は直訳すると「荒れ狂う藍色」、「騒然とした藍色」。深い青色の世界の中に家庭内暴力、AIDS、性 宗教、差別などアメリカが抱える問題、ひいてはどの国の現代社会にも存在する諸問題、人間が抱える基本的な問題を盛り込みながら彼女はそれらに対するメッセージを投げかけていました。決して個人的な異議申し立てに終始するのではなく普遍性を持たせた描き方がなされています。

それでは、アルバムの収録曲を何曲か紹介して行きます。
まず、オープニング・ナンバーの「Sunny Sunday」。美しいギターの調べにのせて淡々と歌われ日曜の午後のまどろみを思い浮かべてしまいそうですが、歌詞の内容は「彼女は夜の帳が降りるのを待っている。それからドア越しにピストルを向け、街頭に狙いを定める。フリー・ウェイに行き交う車の音がする。」といった言葉が出てくるように穏やかなものではありません。


続いて「Sex Kill」。タイトルから察せられる通り人間の欲望や性犯罪を扱ったもので、ヘルス・エンジェルズによる集団強姦事件や保育園でさえも惨劇の場となることを力を込めたやや強い口調で訴えかけるように歌い上げています。「正義(Justice)とは氷(Just ice)のように冷たいものなのか」という言葉が印象的でした。


アコースティック・ギター1本によるライヴ映像。


エレキ・ギターに持ち替えてバンドをバックに歌うライヴ映像。1994年に奈良の東大寺で行われた「あおによし」コンサート(ボブ・ディラン、ライ・クーダー、X-Japanも参加)の時のものでしょうか。ジョニ・ミッチェルの傍らでリード・ギターを弾く布袋寅泰さんの姿も見えますね。


アイルランドのダブリンで実際に起こった事件をテーマに描いた「The Magdalene Laundries」。ふしだらであると烙印を押された女たちが次々と修道院へ送られて過酷な労働を強いられるという状況が18世紀から1970年代まで行われていたと言います。メロディの美しさが歌詞の内容とあいまってよけいに哀感を誘いました。


冒頭で述べた「Not To Blame」です。

NOT TO BLAME
その話がアメリカ全土の話題となった
伝えるところによると
あなたが最も愛した女性を殴ったのだとのこと
あなたの慈善活動も偽善的に思える
彼女の顔にはその美しさとともに
あなたのげんこつの跡が残されている
あなたの仲間たちは皆あなたの味方
彼らは富と名声を賭けて
彼女が人の道を外れた行いをしたからで
あなたは悪くないのだと言う

60万人の医師たちが
ゴム手袋をはめて
愛が作った惨めな傷跡を詮索している
彼らが言うには虐待された妻たちを
見つける方法を学んでいるとのこと
女性たちの間では
人生を通して血を流す行為をみてきているはず
あなたの倒錯には私も血を流す
汚点を残す赤い血の言葉
潔白であるとごまかそうとするあなたの主張
彼女が人の道を外れた行いをしたからで
あなたは悪くないのだと言う

あなたの子供は3歳の時にこう言ったそうだ
「ダディー 女を見つけようよ
一人はダディーのため 一人は僕のために」と
彼の母親は性格が弱く
あなたがそのことを嫌悪していた
だが彼女の容姿を
自殺に追いつめたくなるほどあなたは愛している
誰も涙を流さなかった彼女の寂しく小さな墓には
こう書かれている
「人の道を外した行いをしたのは彼のほうで
あなたは何も悪くない」と


妻への虐待をテーマにした歌のようですが、具体性を表すためにジャクソン・ブラウンに関する醜聞をモデルケースにしたようにも思われます。彼の息子に対しての人格さえも批判しているような箇所もあり、憤りとは行かないまでも何とも言えない虚脱感や不信感が込み上げてきました。

デヴィッド・クロスビーとの共作、「Yvette In English」。パリが舞台となっており、そこでの日常のエピソードを描いたもののようです。アルバムの中では比較的安心して聴ける1曲でした。


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コメント

こんばんは。
ジョニとジャクソン・ブラウンとの間に、こんなエピソードが
あったとは。知らなかったです。
「風のインディゴ」は、音楽的に難解なイメージが強くて
長らく敬遠していましたが、記事を機に、また聴いてみます。
ジョニは最近作だけ所有していて、
スタンダード集なんか、愛聴していました。
シャケ様、コメントありがとうございます。
スキャンダラスな話に関してはいわゆる芸能三面記事のようなもので、どこまでが本当なのかよく分かりません。ただ、ジョニ・ミッチェルとジャクソン・ブラウンの間には親密な関係があったのは確かなようですね。
『風のインディゴ』の歌詞の内容は辛辣で重々しいのですが、メロディは美しく軽い雰囲気が窺えました。聴き手の心の中に素直に入るように配慮したのではないかと思えます。

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