好きな音楽のことについて語りたいと思います。

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John Hiatt - BRING THE FAMILY

ライ・クーダーの来日が近いということで、彼と関係の深いアーティストを取り上げることにしました。今回ご登場を願う方はジョン・ハイアットです。

Bring the FamilyBring the Family
(2002/06/17)
John Hiatt

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1. Memphis in the Meantime
2. Alone in the Dark
3. Thing Called Love
4. Lipstick Sunset
5. Have a Little Faith in Me
6. Thank You Girl
7. Tip of My Tongue
8. Your Dad Did
9. Stood Up
10. Learning How to Love You

1952年にインディアナ州インディアナポリスに生まれたジョン・ハイアット。学生時代は地元のバンドで活躍し、18歳の時にナッシュヴィルに出て音楽出版会社と契約を結びソング・ライターとして活動を始めます。
1974年にはCBS傘下のエピックからアルバム『Hanging Around The Obserbatoty』を発表。シンガーとしてのデヴューを飾りました。翌75年にはセカンド・アルバム『Overcoats』をリリースしますが反応は鈍く、その後は幾つかのレコード会社を渡り歩きアルバムを出す機会に恵まれながらも鳴かず飛ばずの状況が続きます。そんな日々の中、ジャック・ニコルソン主演の映画『The Boder』(1982年公開)のサウンド・トラックでライ・クーダーと共演。それが縁で両者の交流が始まり、ライ・クーダーのアルバム『Borderline』(1980年)、『The Slide Area 』(1982年)にジョン・ハイアットが参加し、コンサート活動にも同行しました。85年にはルイ・マル監督の映画『Alamo Bay』のサントラでも再びふたりは顔を合わせ親交を深めます。
アルバムを着実にリリースし、ライヴ活動も活発に続けるジョン・ハイアット。しかし、話題性に乏しいのかなかなか波に乗り切れません。この状況を見るに見かねたジョン・ハイアットの理解者であるコンサート・コーデュネーターのジョン・チェルウは次回作のプロデュースを買って出て、レコーディングにライ・クーダーの全面的なバック・アップを求めることを提案。ライ・クーダーは快く引き受け、ドラムスにはライと行動を共にするジム・ケルトナー、ベースにはジョン・ハイアットのアルバム『Riding With The King』(1983年発表)の半分の楽曲をプロデュースした経験のあるニック・ロウが担当することになり、今回ご紹介する『Bring The Family』のレコーディング・セッションが行われました。そして、このセッションが発展し、91年には同じメンバーでリトル・ヴィレッジなるバンドの結成に至ります。

Little VillageLittle Village
(1992/02/18)
Little Village

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アルバム『Bring The Family』はフォーク、カントリー、R&B、ゴスペルなどアメリカ南部の音楽を基盤にしたサウンドを展開し、身の回りのことに思いを巡らし、自分の半生を振り返りながら家族への愛を吐露した心情が歌詞の中に託されていました。ライ・クーダーら気心の知れたアーティストらに支えられたことも、ジョン・ハイアットがのびのびとその個性と魅力をいかんなく発揮できる要因となり得たのでしょう。

日本では知名度が低いジョン・ハイアットですが、幸いYouTubeには彼の映像がふんだんにありました。それらを使ってアルバムの中の楽曲を紹介して行きます。何ぶんライヴですのでスタジオ録音よりもパフォーマンスが長めであることをご了承ください。
まず、アルバムのオープニング・ナンバー、軽快でアーシーな「Memphis in the Meantime」。この映像は『Bring The Family』のリリース直後である1987年にドイツで行われたコンサートのパフォーマンスのようです。


MEMPHIS IN THE MEANTIME
ちょっと言わせてくれよ リトル・ガール
おまえは俺のやり方を好まないかもしれないが
俺たちはこの街に
ちょっとばかし長居をしすぎたようだな

おまえはここに落ち着き責任を持って行動したいと言う
旅をするのは終わりにしたいんだな
でも俺はすぐにここを出なければ
頭が破裂するかもしれない

そうさ 俺はカントリー・ミュージックが好きなんだ
マンドリンの響きもな
だが今の俺が本当に必要なのは
ヴィブロラックス・アンプの目盛りを目一杯に上げたテレキャスターなのさ

差し当たってメンフィスに行こう ベイビー
メンフィスに行こうぜ ガール

カントリー.ブルースがまといつくような
ちょっとしたリズムの一撃を受けたいのさ
古びたカウボーイ・ブーツを
いかしたイタリアンブーツに替えたいのさ

ムースやヘア・スプレーなんて忘れちまいな
俺たちにはそんなものいらないぜ
ポーク・パイ・ハット(フェルト製のソフト帽)を被るのなら
軽く塗るだけで十分だ

地獄が凍り付いてしまうまで
おまえなら待っていられるだろうが
俺にはロニー・ミルサップが
この曲をレコーディングするとは思えないぜ

たぶんここじゃ何にも起こらない
たぶんここじゃ噂が広まるばかりだ
意固地になる前に
俺たちは一息つくとしようぜ

旗いとこここから抜け出されば
楽しみを見つけられる
レストラン・ランデヴーに行って
相当な食事ができるぜ

だから心に響くスティール・ギターの音が聴きたいのさ
その中で俺はぶちのめされたいんだ
禁断の果実を食らうような
トランペットとサックスの音色が聴きたいんだ

たっぷり楽しんだ後は
家に帰り
カウホーンをキャデラックに戻して
留守番電話のメッセージを変えようぜ

でもなぁ


ロドニー・クロムウェルやカール・パーキンスがバック・アップしている1988年の映像。


泥臭く粘りのあるリズムが印象的な「Alone In The Dark」。


「Thing Called Love」は俳優でシンガー・ソング・ライターのライル・ラヴェットとの共演映像で。


ボニー・レイットとの共演映像。彼女は「Thing Called Love」を1989年発表の『Nick Of Time』でカヴァーしていました。


「Lipstick Sunset」。アルバムではライ・クーダーのすすり泣くようなギターが聴けるのですが、このバック・バンドの演奏も味わい深いものがあります。


ピアノの弾き語りで歌われる「Have A Little Faith In Me」。感情を込めながらも気取らず切々とした歌声に、ありのままの彼の姿が表現されているようです。


DVDのイメージ映像も宜しければご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=8UkKTlzyLhQ

ライ・クーダーを意識したかのようなスライド・ギターの演奏が興味深い「Thank You Girl」。シングル・カットされました。


こちらも宜しければDVDのイメージ映像をご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=aXzpfX6wp7I

恋人との別れを後悔する「Tip Of My Tongue」。ここでもスライド・ギターの音色が切なく響きます。


力強いテンポで演奏される「Your Dad Did」。


自省の念を込めて半生を振り返るかのような内容が歌詞に込められた「Stood Up」。


アコースティック・ギターの弾き語りで歌われる「Learning How To Love You」。愛する人への思いが込められたラヴ・ソングです。


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コメント

こんにちは。
わずか4日間で録音されたらしいですが、SSWのアルバムでも最高傑作の分類にはいるのでは。
ここでのライのギター(スライド)は名演しています。ジョンとの相性もばっちり。お気に入りのアルバムです。
ライのコンサート、デヴィッド・リンドレーとのジョイント以来行っていません(古る~う)。ロドニーもいいですね。好きです。
スナジイー様、コメントありがとうございます。
たった4日間で録音されたとは言えど決してやっつけ仕事ではなく、適度な荒々しさと本格派の持つ感性がぶつかりあって出来た濃密なアルバムだったかと思います。
私もライ・クーダーとデヴィッド・リンドレーのコンサートに行きました。ステージにはところ狭しとご両人のギターが並べられており、さながらギター・ショップのような様相を呈していましたね。
ジョン・ハイアットは優れたシンガーでありソングライターですが、このアルバムはやはりバックのメンバーに負うところが大きいですね。
次作の「スロー・ターニング」はライ・クーダーやジム・ケルトナーが降りてしまったらしく、これとは比べものになりませんでしたから。

現在ライ・クーダーとニック・ロウが来日中ということで私もミニ特集を組んでいますが、チケットが1万2千円と高価なので手が出ず、思わず ♫「How Can a Poor Man Stand Such Times and Live?」~♪ と歌いたくなりました。 
貧しい男は無料で聴ける音楽サイトで我慢いたします・・・
MusicBlog様、コメントありがとうございます。
ジョン・ハイアットは決してヒット・チャートを賑わす人ではありませんが、アルバムを出すごとにリスナーの信頼を得て、ソング・ライターとして評価されていった人だと思います。とりわけこの『Bring The Family』で注目を浴びたことで、彼の作品が多くのアーティストに取り上げられるきっかけとなったのでしょう。
デフレの世の中に反比例するかのように外国人アーティストのコンサートのチケット料金は高騰するばかり。芸能人に将来の保証がないとは言えど、もう少し日本のファンのことを考えてもらいたいものです。

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